前に書きましたが
ここ半年ほど、人間の脳の働きについて勉強していました。
私が依存症と脳の関係に興味を持ったきっかけは
「行動分析学入門」(杉山尚子著)という本の中で
次のような文を読んだからです。
「心理学でいうところの「心」とは、英語ではmindであり、それはむしろ
頭の働きを意味する。日本語で「こころ」という時は、自分の胸を指
さすが、英語を話す人が自分の頭を指さしながら「mind」と言うのを
私は何度も見ている」
「今さら」と思われる方もおられるかも知れませんが
私にとっては、これは結構衝撃的な指摘でした。
「心」という言葉は、あらゆる場面で使われていて
私もさんざん「心」という言葉を書いてきました。
けれどよくよく考えたら、これほどあいまいな言葉もありません。
確かに日本人は、心というものは何となく胸のあたりにあると
イメージしている人が多いのではないかと思いますが
そこにあるのは心臓であって
心と総称される人間の感情、気持ちの本体は脳なのだということに
おそまきながら気がつきました。
よく依存症は、性格の問題ではないとか
意志の力では治らない、治せないなどとと言われます。
これまた「意志」という、とても抽象的な表現が使われていて
最初は何となくそうなのかなあと思っていましたが
それではなぜ性格の問題ではないのか
あるいは意志の力ではどうして治らないのか
そこがよく分るように説明されているものを
見つけ出せなかったので
ずっともやもやしていたわけです。
これは例えばスマホやネット依存症への対処法として
叱責や禁止は意味がない、むやみに怒ることは
依存を強化して逆効果になると言われていますが、
なぜそうなのかを丁寧に説明されているものは
あまりないというのと同じです。
このブログにも書きましたが
依存症になると、脳内物質の出方に変化が起きて
その変化は元には戻らないので、依存症は治らないという説明もありますが
一方では、最近依存症は治ることもあるというお医者さんの発言もありました。
依存症を巡る話は、こんなふうに根拠が明示されていない
「依存症は治ることもある」
「依存症は治らない」
「これをやれば回復できる」
「これはやっても意味がない」という話が山のようにあるわけです。
それには理由があって、実は脳の構造や機能については
まだ100%解明されているわけではないという点です。
だから専門家の方は、根拠の部分については明言を避けられるし
一般の方は、主に自分の経験をもとに
科学的な根拠などはないまま、情報を発信されています。
それで私はといえば、自分のガンについてもそうですが
理屈で納得できないことは、自分もできないし、人にも勧められないという
とても面倒くさい、困った性分なので
身の程知らずなのは十分承知の上で
依存症と脳の関係について、勉強したり、あれこれ考えてみたわけです。
依存症には本当に様々な種類があり、症状も、進行の度合いも様々です。
脳の働きがどうとか、そんな悠長なことは言っておられないという
せっぱつまった状況のご家族もたくさんおられるだろうと思います。
今すぐにでも何とかしなければならないという状況ならば
どうかこのブログでもリンクをしている
本人のための自助グループや家族の自助グループ
あるいは、色々な依存症の相談に乗ってもらえるジャパンマックなどの
信頼がおけて大きな金銭的な負担のない相談機関に
参加するか、相談されてください。
依存症の問題を、少しでもよいほうへ向けていくためには
自分ひとりで抱え込んでなんとかしようと思わずに
経験や知識のある、自助グループや相談機関のメンバー
あるいは依存症の治療に対応できる医療機関で
話を聞いてもらうことで、少しでも先が見えてくることもあると思います。
そして、もし「ああ、脳の話?聞いてやってもいいよ」という
奇特な方がおられましたら、またしばらくの間お付き合いください。
とはいうものの、暑さでそれこそ脳が溶けてしまいそうです。
実は、引っ越して、やっとクーラーをつけたのですが
どうもクーラーは若い頃からあまり合わないらしく
数日前肩こりと頭痛で
久々にひどく具合の悪い日がありました。
「ん、脳に転移したかな」と思いましたが
ピップエレキバンで治りました。
下手の横好きで、若い時からとにかく書くことが好きで
ガンでニートになれたのを幸いに
毎日あれやこれやと書くことに余念がありませんが
もしも脳に転移したら、そこでタイムアウトだろうなと思います。
乳がんの治療については、薬の種類が増えたことなどもあって
ステージⅣであっても生存期間中央値
(100人の患者さんが治療(標準治療)を始めてから
半数の50人が亡くなるまでの期間)が
2年から3年弱と少し伸びてきているようですが
すでに2年は超えているので
いつ何があってもおかしくはないという状況ではあります。
まあそんなこともあって
私が知りえた知識などたかが知れているのですが
それでもこうしたことができるうちに
少しでも形にしてお伝えしたいと思っています。
ここ半年ほど、人間の脳の働きについて勉強していました。
私が依存症と脳の関係に興味を持ったきっかけは
「行動分析学入門」(杉山尚子著)という本の中で
次のような文を読んだからです。
「心理学でいうところの「心」とは、英語ではmindであり、それはむしろ
頭の働きを意味する。日本語で「こころ」という時は、自分の胸を指
さすが、英語を話す人が自分の頭を指さしながら「mind」と言うのを
私は何度も見ている」
「今さら」と思われる方もおられるかも知れませんが
私にとっては、これは結構衝撃的な指摘でした。
「心」という言葉は、あらゆる場面で使われていて
私もさんざん「心」という言葉を書いてきました。
けれどよくよく考えたら、これほどあいまいな言葉もありません。
確かに日本人は、心というものは何となく胸のあたりにあると
イメージしている人が多いのではないかと思いますが
そこにあるのは心臓であって
心と総称される人間の感情、気持ちの本体は脳なのだということに
おそまきながら気がつきました。
よく依存症は、性格の問題ではないとか
意志の力では治らない、治せないなどとと言われます。
これまた「意志」という、とても抽象的な表現が使われていて
最初は何となくそうなのかなあと思っていましたが
それではなぜ性格の問題ではないのか
あるいは意志の力ではどうして治らないのか
そこがよく分るように説明されているものを
見つけ出せなかったので
ずっともやもやしていたわけです。
これは例えばスマホやネット依存症への対処法として
叱責や禁止は意味がない、むやみに怒ることは
依存を強化して逆効果になると言われていますが、
なぜそうなのかを丁寧に説明されているものは
あまりないというのと同じです。
このブログにも書きましたが
依存症になると、脳内物質の出方に変化が起きて
その変化は元には戻らないので、依存症は治らないという説明もありますが
一方では、最近依存症は治ることもあるというお医者さんの発言もありました。
依存症を巡る話は、こんなふうに根拠が明示されていない
「依存症は治ることもある」
「依存症は治らない」
「これをやれば回復できる」
「これはやっても意味がない」という話が山のようにあるわけです。
それには理由があって、実は脳の構造や機能については
まだ100%解明されているわけではないという点です。
だから専門家の方は、根拠の部分については明言を避けられるし
一般の方は、主に自分の経験をもとに
科学的な根拠などはないまま、情報を発信されています。
それで私はといえば、自分のガンについてもそうですが
理屈で納得できないことは、自分もできないし、人にも勧められないという
とても面倒くさい、困った性分なので
身の程知らずなのは十分承知の上で
依存症と脳の関係について、勉強したり、あれこれ考えてみたわけです。
依存症には本当に様々な種類があり、症状も、進行の度合いも様々です。
脳の働きがどうとか、そんな悠長なことは言っておられないという
せっぱつまった状況のご家族もたくさんおられるだろうと思います。
今すぐにでも何とかしなければならないという状況ならば
どうかこのブログでもリンクをしている
本人のための自助グループや家族の自助グループ
あるいは、色々な依存症の相談に乗ってもらえるジャパンマックなどの
信頼がおけて大きな金銭的な負担のない相談機関に
参加するか、相談されてください。
依存症の問題を、少しでもよいほうへ向けていくためには
自分ひとりで抱え込んでなんとかしようと思わずに
経験や知識のある、自助グループや相談機関のメンバー
あるいは依存症の治療に対応できる医療機関で
話を聞いてもらうことで、少しでも先が見えてくることもあると思います。
そして、もし「ああ、脳の話?聞いてやってもいいよ」という
奇特な方がおられましたら、またしばらくの間お付き合いください。
とはいうものの、暑さでそれこそ脳が溶けてしまいそうです。
実は、引っ越して、やっとクーラーをつけたのですが
どうもクーラーは若い頃からあまり合わないらしく
数日前肩こりと頭痛で
久々にひどく具合の悪い日がありました。
「ん、脳に転移したかな」と思いましたが
ピップエレキバンで治りました。
下手の横好きで、若い時からとにかく書くことが好きで
ガンでニートになれたのを幸いに
毎日あれやこれやと書くことに余念がありませんが
もしも脳に転移したら、そこでタイムアウトだろうなと思います。
乳がんの治療については、薬の種類が増えたことなどもあって
ステージⅣであっても生存期間中央値
(100人の患者さんが治療(標準治療)を始めてから
半数の50人が亡くなるまでの期間)が
2年から3年弱と少し伸びてきているようですが
すでに2年は超えているので
いつ何があってもおかしくはないという状況ではあります。
まあそんなこともあって
私が知りえた知識などたかが知れているのですが
それでもこうしたことができるうちに
少しでも形にしてお伝えしたいと思っています。
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