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子育てにネットを利用するのはよいか悪いか

2017-02-21 11:34:41 | ネット依存症
数日前ネットニュースで
「ネット子守りは是か非か」という意味の記事を読みました。
お母さんが忙しくて手が離せない、ご飯の用意をしている時や
美容院とか病院とか、幼児を連れて行ってぐずられたら困るという時に
スマホやタブレットで、幼児に動画を見せたり、ゲームをさせたりする
それが良いことなのか悪いことなのかという話でした。

私も以前歯医者さんで、お母さんが
3,4才くらいの男の子にタブレットを持たせ
待合室で待たせているのを見て「時代が変わったなあ」と思ったことがあります。
けれど前回の記事で、心療内科の先生が
子どものゲーム依存を予防するには
小学校の低学年まではゲームをさせないことを推奨されていると書いたので
改めて、幼児とIT機器の関係を考えてみました。

子育てをしている時には
どうしても子供をかまってやれないことはたびたびあります。
まとわりつく子どもを叱りながら家事をやるよりは
一時的に、テレビやネットなどを見せることで
効率よく家事を済ませたり、回りに迷惑をかけずに
病院の診察を終わらせるといったことは、ありかなと思います。
かつてはテレビだったものが、今はネットに変わってきたわけですから。

これらをまとめてみると
子育てとネットの関係を考える上で、大切なポイントがいくつかあります。

それは

 子育てにネットを利用するのは、やむを得ない場合に限り
 なし崩しに利用しない
ことであり

増田先生のアドバイスにもあるように、少なくとも小学校の低学年までは

 子供専用の機器を買い与えないこと ゲームをやらせないことです。

どうして、改めてこういうことを書いているかというと
仕事もし、家事もしという状況で子育てをすることの大変さ
身近に気軽に幼児を預けることのできる実家や
仲のいい友達がいない中での子育ての大変さを
私自身も、ひと通り経験してきているからです。

「テレビやネットに子育てをまかせるのは良くない」「子どもに悪い影響がある」と
理想論をいうのは簡単ですが、それは「3か月までは母乳育児で」とか
「乳幼児を保育園に預けるのはだめ」とか「一人っ子はかわいそう」とかいうのと同じで
だめだと言われても
そういう現実に向きあいながら子育てをしているお母さんはたくさんいるわけで
あれもだめ、これもだめというだけでは、全然建設的ではありません。
だから、もしも利用するとしたら、どういうやり方がいいのか
どういうことはやってはいけないのかをちゃんと理解して
上手に利用してほしいと考え、ポイントをまとめました。

ゲームに関しては、ネットの他のコンテンツ(動画やSNSなど)よりも依存性が高く
低年齢であるほど依存の状態になりやすいということが分かってきているので
小学校の低学年までは、できればやらないほうがよく
やるとしても1日30分程度というのは、前回の記事でも書きました。

菅原ますみさんというお茶の水大学の子どもの発達心理学の先生のお話によれば
「テレビの視聴時間の長短が、子どもの問題行動に結び付くという因果関係は
証明できず、むしろ内容の影響のほうが大きい。乳幼児の発達に影響を与えるのは
本の読み聞かせや、遊びを通じての人とのコミュニケーションだ」ということで
この考え方は、子育てにネットを利用する時にも、参考になるのではないかと思います。

子育てにネットを使うことの是非、特にそのマイナス面だけにこだわるのではなく
ネットを上手に使いながらも、過度にそれに頼らず
やらせてはいけないことは何かを、きちんと理解して
普段の子育てでの、子どもとのリアルなコミュニケーションを大切にし
充実させる努力をすることのほうが重要なのだろうと思います。
ですから、親のほうがスマホに夢中で子どもをほったらかし、なんていうのは
これはもう、ネット育児がどうとかいう以前の、親としての資質の問題です。
子どもと向き合うのが嫌い、面倒くさいというような人は
親になるべきではないと、私は思います。


余談ですが、子どもたちが赤ちゃんの頃
ご飯の支度を始めるとぐずりだすので、終わるまでおんぶをして
邪魔されないように背中にくくりつけていました。

けれどそのうちに、おんぶひもを持ちだしてくると
子どもが逃げるようになってしまいました。
あれでぶらさげられると、なにもできなくなるということを
幼いなりに学習したのだと思います。
「母の背中のぬくもりと、ふれあうチャンスを与えてやってるのに
逃げるなんて、この野郎(心の声)」と思いましたが
それ以降、私が忙しい時は、さほどぐずらなくなっていった気がするので
おんぶひもが、意外にも抑止力になることを発見しました。
まあ、今日び、そんな原始的な子育てをする
お母さんというのも、いなくなったのでしょうが。

子育ては勝敗のないバトルだと、私は今でも思っています。
特に最初は親も子もど素人ですから、完全に試行錯誤の手探り状態で
「ああでもない、こうでもない」と悪戦苦闘の連続です。
模範解答なんかどこにもなく、ぶっつけでやっていくしかありません。
うちの場合は、そこに最悪な性格の猫までが加わって
すったもんだ、四つ巴の二十数年でしたが
終わってみれば、楽しくなかったというわけでもありません。
子どもと猫は「何一つこちらの思い通りにはならない」という点で
同じ種類の動物です。
その、意味不明な動物を、どうにかこうにか人間と呼べるまでに
たどりつかせるのが子育ての大変さでもあり、面白さでもあります。
時代は変わって、子育ての在り様もずいぶん様変わりしましたが
それでも子育てが、オンリーワンであることに変わりはありません。

アンドロイドを育てているわけではありませんから
みんなが違っていて当然です。
時代の変化をうまく取り入れながら
あまり社会通念や既成観念に捉われない
自分なりの子育ての形を見つけてもらいたいなと思います。


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4 コメント

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犬猫でも遊べる (があこ)
2017-02-23 11:27:05
犬猫でも遊べるアプリがあるご時世
三才くらいの子が、スマホ中毒になり、
与えないと癇癪を起こして泣き叫ぶ
という、極端な話も聞いたことがあります

息子も時間を忘れてゲームをしてしまうので
自己管理ができるまでと、夜は私が持っています
一体いつまでこんなことをと、思います。

これに6500円も払っているのかと思うとはらただしいです
ため息
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早期教育? (りょう)
2017-02-23 16:17:46
があこさん コメントありがとうございます!

ホント難しいところですね。
私が子育てしていた頃は、それでも回りに気軽に預かってくれる友だちがいたんです。だから歯医者さんでタブレット見せられてる男の子を見て、確かに、子育て中のお母さんってこういう時大変だよなと思ったわけです。

こんな時代ですから、スマホやタブレットとうまく付き合っていく習慣づけをするのは、小さい時からでもいいんじゃないかと思います。ちゃんとやれればですけどね。

息子さん、素直にお母さんに預けてるんだから、ちゃんとしてますよ。
大人でもそのあたりのコントロールがきかない人なんていっぱいいますから。
返信する
自分の子育て時期だったら (はるこ)
2017-02-23 19:11:13
こんなにスマホやゲームが普及してるのが、自分の子育て期だったら…と思うと、私もこの状況に逆らえないかもと思います💧 よっぽどの信念がいると思います。だから仰る通り、みんなで考えることが必要ですよね。
私の子育て期はせいぜいたまごっちでしたから💦
私も、があこさんところは、夜、お母さんに預けられるとこが、素晴らしいと思います。
今、学んでるクラフトも勉強しても、実践や身につくには、簡単じゃないですが、一人で背負わなくて良いし、本人の問題は本人に返して、私は幸せになるぞって思うと、何だか楽になるんです。
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たまごっち! (りょう)
2017-02-24 09:18:03
はるこさん コメントありがとうございます!

そうなんです。自分の家でルールを決めても、子どもにとって友だちとの関係も大きいですから、素直に言うこと
聞かないですしね。
「たまごっち」懐かしいなあ。「たまごっち」の偽物みたいなのでだまそうと思ったんだけど「これは違う」って突っ込まれましたよ(笑)

クラフトされているんですね。私はクラフトの中で一番好きな言葉が「自分が楽になる」でした。思いつめてもどうにもならないことは、思いつめない。それは、病気と向き合うのにも結構役に立っているように思います。
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