それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

theのこと

2012-05-31 19:30:59 | コラム的な何か
今日で英語のチュートリアルも4回目。

毎回とても勉強になるので、なかなか終われないチュートリアル。

「とても勉強になるから、来るのを止められない!」と先生に言うと、「続けて来ていいのよ!もちろん、他の人を優先することも出てくるけど」との答え。



僕の英作文の話なんて誰も読みたくはないでしょうけど、でも少しだけ書きましょう。

theの話。

theをどこで付けるか、日本人はなかなか理解できない。日本語には似た概念が無いからだ。

theが無ければ、「a」か「複数系」か「所有格」が来るか、あるいは「何にもつけない」という選択肢がある。



theがどういう場合につくのか。僕はそれをちゃんと真剣に研究し始めて、そして幾つかの結論にたどり着いた。

そこには幾つかのパターンがあって、それが分かるようになってから少しずつ正しくtheを使えるようになってきた。

そんな折、僕は英和辞書で「the」を引いてみた。

そこには僕が発見したパターンが全て書いてあった。

最初から辞書を読めば良かったのだ。

そこにちゃんと書いてあったのだから。



しかし、である。

辞書だけ読んでルールが分かっても、トランプのルールブックのようなもので、実践につながるとはかぎらない。

英作文で重要なのは実際に書いてみることだ。

そして、読むことだ。

読むことも普通に読むのではいけない。英作文の力を向上させたいのならば、英作文を意識して読まなければいけない。

具体的にどのように読むのか。それはここには書かない。

それを知りたい人は自分で発見することが大事なのだ。

そう、ゲームのルールはゲームをやってみなくては理解できないように、言語のルールもその言語のゲームに入ってやってみなくては理解できないのだ。

突然のアンドリュー

2012-05-30 09:30:02 | イギリス生活事件簿
朝起きて階下に行くと、ブロンドでソフトモヒカンの知らない大きな男が家にいた。

バレは彼を紹介してくれた。

「私のイタリアの友人よ!」

名をアンドリューといった(英語発音で言うと)。

彼の顔は完全に東欧のそれだったのだが、話を聞いてみると実際、ウクライナからイタリアに移住し、そして昨日イギリスに来たのだという。

ウクライナからイタリアに来た時、彼は全くイタリア語が話せなくて苦労したらしい。間違いなくそうだろう。

しかし当時まだ10代だった彼はすぐにイタリア語を覚え、コミュニケーションできるようになったのだという。

その後、アンドリューは看護師の資格を得た。

が、イタリアの小さな町では親族などのネットワークなしには職を得るのは難しく、さらに経済危機が重なり、どうしても新たに移住せざるを得なかったのだという。

彼はイギリスで仕事を探している。

ロシア周辺地域も含めた広大な欧州地域で、巨大なイス取りゲームが行われている。

彼とはウクライナおよびロシア周辺地域の話で盛り上がった。

やっとアメリカ&ヨーロッパ・メディアの反ロシア・バイアスを共有できる人が登場した・・・。

この話は日本人にも、ましてヨーロッパ人には、全く通じない・・・。



いや、そんなことより。

この家には今、バレ、バレのお母さん、従妹のシルビア、アンドリュー、そして正式な住人のアランと僕がいる。

関係ない人、多すぎ!!!!・・・笑

関係ない人が関係ない人を呼ぶこの構図!!

でも、僕はこの状況、全く嫌ではない。

自動的に色々な地域の、色々な人生を歩んできた人から話しを聞ける。

そういうことに慣れている人なら、それはもう当たり前のことで、それは全く無価値なのかもしれないのだけれど、

僕にはまだそれはとても価値のあることで、嬉しいことである。

旅行で人に出会うのは素晴らしいことだ。

それにもまして、見知らぬ人と外国で一緒に住むことは、通常とても体験しがたいものだ。

恋人とだって、なかなか同棲なぞ出来ないものであるのだから、まして他人、まして違う国籍の人たちである。

ソムタムタイをつくる

2012-05-29 11:12:08 | イギリス生活事件簿
この間、タイ人の子に作ってもらったソムタムタイというサラダがめちゃくちゃ美味しかった。

そこでレシピを真剣に聞き、覚えて帰った。

今日は八百屋さんが大学に来ていたので、早速材料をいくつか購入して作ることに。



ソムタムタイは本当は青パパイヤを使う。

しかし、教えてくれた子は青パパイヤはイギリスでは高くて手が出せないので使わないのだと言っていた。

彼女がその時使っていた野菜は、ニンジン、キュウリ、トマトなどなどだったのだが、とにかく色々な野菜で試してみればいい、と言っていた。

そこで僕は、ニンジン、キュウリ、トマトだけに絞って作ることにした。



ラテンの子たちは、イギリスのトマトに閉口している。

トマトの本場から来ている子たちの運命(さだめ)だ。

僕の故郷北海道も、トマトは美味しい。

ラテンの子たちが言うとおり、イギリスのスーパーで売っているトマトは全く味がない。

それでも夏になれば、しっかりとした重さのある、赤みを帯びた露地ものが八百屋に出回る。

僕はそういう季節には、出来るだけトマトを使うようにしている。

サラダにしても、パスタにしても、スープにしても、ピザにしても、アジアのエスニック料理にしても良し。

トマトに加えてキュウリも季節。

ニンジンは前回食べた結果、絶対入れた方が良いと結論。そもそも僕はニンジンが好きだ。

これらの野菜を薄くスライスしておく。



重要なのが、ドレッシングだ。

三温糖(ブラウンシュガー)、ナンプラー、ライムの絞り汁。これらを同量入れる。そこに潰した生のニンニク、トウガラシを加える。

砂糖は絶対にブラウンじゃなければ駄目。コクも香りも全然違う。

ナンプラーは苦手な人も勇気を持って入れよう。醤油じゃだめ!

ライムの代わりにレモンを使うのは、セカンド・ベスト。本当に良いのはライム。

ライムはレモンよりも酸味が鋭い。それ以上に、香りがすさまじい。

タイ料理をイギリスで何度も食べてきて思うのは、基本的にものすごく香りを大事にしているということだ。

その香りも単純ではなく、幾つかのものが混ざって出てくる独特ものなのだ。

それと、ドレッシングで重要なのが、ニンニク!

作ってみて分かったのは、生のニンニクが入っているのと無いのでは、雲泥の差であるということ。

あの独特の香りには、生のニンニクをしっかりと潰し、それをドレッシングに前もって入れておくことが肝要である。

さらに辛さも非常に重要。

タイ料理の特徴は、激しい辛さ、ガツンとくる酸味、奥深い甘さ、そして独特の香りだ。



このドレッシングに加えたいのが、炒ったナッツと干し海老。

ナッツと干し海老はコクと香りをアップさせる。

ちなみに、これらは入ってなくても相当美味しい。

せめて、茹でたエビとピーナッツは入れたい。



今、僕が住んでいる地域はとても暑い。

暑い時には、暑い地域の料理を食べたい。

それがものすごく体には嬉しいのだ。

ポレンタ

2012-05-28 22:01:28 | イギリス生活事件簿


マンマがポレンタを作ってくれた(作っているところの写真もあるが、プライバシーもあるので載せられないのが残念)。

ポレンタとはトウモロコシから出来た粉を火にかけながら、お湯に溶き練り上げる食べ物らしい。

バレによれば、南イタリアと北イタリアとでは、食べ方が違うらしい。

南イタリアは写真の通り、ちょうどコーンポタージュ的なものにして食べる。
対して、北イタリアではもっと固くするということで、ことによると蕎麦がきのようにして食べるのではないかと想像する。

ポレンタは、ほのかにコーンの香りがあるが、甘さは非常に弱い。

地味な料理のわりに、作るのにはかなり手間と時間がかかる。

ポレンタと水が合わさったものを火にかけている間、ずっとゆっくりと鍋をかき回していなければならない。

後半になって少し塩を足して味を調節する。その間に付け合わせをつくる。

ポレンタの付け合わせには、炒め玉ねぎ、レンジで柔らかくしたゴルゴンゾーラチーズ、ソーセージが供された。

イメージだけで言うと、これは白身魚のソテーなどにもすごく合いそう。

マッシュポテトと相性が良いものと一緒に食べるといいのかなと思う。

ポレンタは、戦争中、物が無い時(おそらく特に小麦が無かったのではないかと推測)によく食べられたということで、確かに質素と言えば質素ではあった。

今回のソーセージはいわゆるイギリスのソーセージで、小麦が少し入っており、ちょっとボソボソする。

小麦入りソーセージはこちらも戦時中に開発された食べ物で、英伊ふたつの戦時中の食べ物が一緒になったのだった。