それでも僕はテレビを見る

社会‐人間‐テレビ‐間主観的構造

2010-07-30 02:37:20 | 日記
早速、時差ボケの症状。短い時間しか眠れない。

今回のフライトは案外楽だった。さすがにもう慣れたのか、ちょいちょい寝ることができた。

国際線のフライトは、とにかくアイマスクと耳せん。このふたつと毛布があれば、寝られる。

以前は本をガンガン読んでいたけど、最近は無理。それよりも、後に疲れを残さないことしか考えないようにしている。僕も歳なのか。



彼女がフェイスブックに載せてくれた3年くらい前の写真、明らかに若い。最近、老けたのかなあ。

まさか留学で老けたのかな?確かにイギリスでは髪に白いものが少しずつ交るようになった友人も周りで見かける。

僕自身、髪には変化はないが(ただ伸びる)、なんだろう、肌がね・・・。肌の感じがね・・・。

時差ボケも今回の留学では、わずかだがカナダの時よりも酷いような気もする。

考えてみれば、もう二十歳も後半戦に入ったのだ。

入ったばっかりなんだから若いはずなんだけど、そこは個人差もあるわけで。

同年代のアイドルもここから激しい努力が始まるのかな。



研究はアスリートと違って、それほど老いを問題にしないように思う。

これまでの歴史的な哲学者も主著は晩年に書くことが多い。

ただ、今の学者のキャリアで言えば、大体博士号取得までのストックで食っているような印象。

そうじゃない人もいるけど、やっぱり博士までの吸収力や必死さで学んだものは大きいらしい。社会科学では20代と30代で読んだもので学者人生が決まる、としばしば言われるくらいだ。



さあ、もう一度、寝てみようと思う。今日は研究会に行かねばならないのだ。でも、このままではちょうど寝る時間に始まるのだ。

もういっそのこと、研究してみようかしらん。ちょっとやってみよう。

ドキュメンタリー作家の思いで

2010-07-27 04:30:10 | 日記
昔、ドキュメンタリー作家の森達也さんに会ったことがある(この肩書きが正しいかはともかく)。

最近、彼の昔の映像作品を見て思い出してしまった。

本当に残念ながら、当時の僕は、全然彼の作品を見たこともなかったし(本を少し読んだくらいで)、彼と会話するのに必要な知識も、態度も何もかも備わっていなかった。

しかし成り行きに任せて少しだけ彼と話をしてしまった。話の途中で僕は彼に鋭く切り返されて思わずひるんだ。

僕はすぐに白旗をあげてしまった。

僕がそこで学んだことは「何を言っても構わない。でも、ちゃんと考えて言うこと」。

彼は怒っていたのではない。

いや少し怒っていたかもしれない。

でも、彼が怒っていたかどうかなんてどうだっていいのである。自分の発言に信念や考えがあれば。

彼の切り返しは、あとで知ったのだけれど、ドキュメンタリーのなかでしばしば見られる彼独特の姿勢であった。

おかしいと思ったことを腹を据えて追及する。彼の作品を支える姿勢のひとつだ。



彼の作品の面白さは、他にもたくさんある。

例えば簡単に答えを出さない点だ(もちろんシンプルなメッセージのものもあるが)。

間違っているとか、正解だとか彼は言わない。ただ彼が納得するまで追求し、納得できなくても、そのまま。ごまかさない。

だから面白い。だから引き込まれる。読者や視聴者は彼の思考の世界にそのまま連れて行かれるのだ。

社会科学の論文もそうありたいと僕は思う。



数年前に森さんと話をほんの少ししたとき、僕はうっすら気がついたのだ。

僕は本当に未熟な人間である、と。

僕はまだ未熟だ。子供だ。

今、彼と会っても、僕はそう思うだろう。

どうしたらいいのか分からないけれど、でも焦らないこと。

無理をして何になるのか?

自分のペースでゆっくり見聞きし、感じ、社会が何なのか見つめ考え続けるしかない。

そのために社会科学をやっているのだから。

おおげさに言うのならば、きっとそういうこと

2010-07-26 06:41:56 | イギリス生活事件簿
一か月前倒しで帰国することになったということは、一か月前倒しでこのイギリスの友達の多くとお別れをすることを意味する。

僕は修士課程ではないから、僕だけが取り残されてしまうような感覚になってしまう。

みんなが帰ったあと、僕はまた戻ってくるのだ。

そして、今住んでいる広い家には驚くべきことに誰もいなくなっているのだ。

みんな引っ越しなのだそうだ。

一体なんなんだ!留学先で家一軒にひとりって・・・。

しばらくすれば、新しいメンバーも入ってくるのだろうか。



昨晩はお別れ前、事実上最後のパーティとなるバーベキューの会。

ハヤシライスの会と同じメンツ。僕とふたりの友人。

色々面白い人に出会った一年だったけれど、最後にこのふたりと会えて良かった。

別に今生の別れじゃないょ、とは分かっていても、僕はとても寂しかったのであります。

だからといって、僕らはこの一年の思い出を語るわけでもなく(そりゃそうだ、ふたりはまだ一か月ここに残るわけだし、論文も書いてるし)、ひたすらバーベキューに専念しましたょ。

そもそもバーベキューの材料から熟考したわれわれ。

買い出しの時点でテンション上がり過ぎてるわれわれ。

もしこの材料で調理に失敗したら、どうするんだという緊張感。

当然、バーベキューは真剣そのものです。

もちろん、この一年間の成果とも言うべき僕らの手際の良さ。

僕がイギリスで磨いた最大の技能のひとつは、料理の手際ですょ。

英語じゃないんですょ。

研究的にはかなり成長したと思うんだけど、そういう話をしているんではないんですょ。



買い出し前に繰り出した、ちょっとだけ大人のショッピングの流れもあって、われわれは訳の分からない言葉「プレイ」を繰り返しながら(みうらじゅん的な)、とんでもなく長く、そしてとんでもなく短い時間を過ごしたのであります。

眠らないカラダを持て余しながら、何かが欲しいと思いながら、それが何なのか一向に分からないような、そんな時間。

あたまを全部からっぽにして、カラカラ笑っちゃう、そんな時間。

またそういう時間を過ごせたらいいな。

イージュー(E10)になっても過ごせたらいいな。

奥田民生みたいになりたいな。

でも、自分は自分のスタイルでいきたいな。

とりとめもない話。おしまい。

一時帰国準備

2010-07-24 20:18:12 | 日記
一時帰国前に、帰国後の研究・発表の準備を急ピッチで進める。

ここでしか読めない本などは急いでノートにつける。

実家に帰るまでの様々な乗り物のチケットを予約。

少し疲れたが、自分でも以前では考えられないくらい早く作業できるようになったなと思う。

あとは9月あたまの発表準備が進んでくれればいいなあ。

なかなか難しい。素人の壁を超えたい。そこに新しい自分がいるはず。

予定変更

2010-07-23 19:44:40 | 日記
急きょ色々あって、一か月前倒しして一時帰国することになった。
9月あたまに東京にいるのは予定どおりだが、その前後が反対になった(日本⇔英国)。
帰国後は何がどうなるのか分からない。
波乱含みである。
どう考えても大変である。
ただ自分を見失わないようにしたい。