一昨年の10月に、高山で開催された林業機械展。
ラジキャリやフェラパンチャなどの最新の林業マシンが展示される中、
なんだこれはと印象に残った機械があった。
それが、これ。
これは果して林業機械の範疇なのだろうか、というつまらない疑問よりも、
こうしたマシンに、いったいどのぐらいの需要があるのだろうかと、不思議に思っていた。
それから、1年と3ヶ月。
あった、需要が。
直径70cm以上の大木でも、この通り。
さすがに径70cm以上となると、根を切るのではなく、根をくり抜くことになってしまうので、
1本1時間近くかかってしまったが、70cm以下なら約20分で完了。
バケットで根を抱きおこす際に、周辺を広く深く掘り下げる必要がないので、
作業ヤードがそんなにいらず、すぐ脇の歩車境界の縁石ブロックを壊すこともない。
車も人も通行量の多い都市部では、きっとこれからさらに需要が増すに違いない。
いやいや、業界の人手不足・職人不足に悩む中山間部でも、
従来のバケット掘削のみによる伐根方法よりも、短時間+少人数で作業が行えるため、
これからの建設業界のキーワードのひとつである「省人化施工」という観点からも、
需要が増すに違いない。
メーカーに確認すると、日本にまだ3台しかないとのこと。
需要増に併せて供給体制が整うことにより、もう少しレンタル料が安くなると、なお良いのだが。
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