三代目虎真之助blog 『森から出たまこと』

「森はいのちの源」 奥三河の森から学んだこと、感じたこと、得たものを書き記しています。

地域商社

2019-05-31 15:10:50 | 奥三河の紹介

一般社団法人奥三河ビジョンフォーラム 例会

「地域の魅力を戦略的に考える組織体 ~地域商社機能の強化~」

日時:6月18日(火)午後6時半~

場所:新城商工会館 3階

講師:中村郁博氏(株式会社日本政策投資銀行 地域企画部次長)

 

 

今年1月に開催した奥三河ビジョンフォーラム主催の新春懇談会にて、

当フォーラムより、奥三河の今後の持続的な発展を支える行政施策の1つとして、

「商社機能」を掲げた。

 

そこでまず、いま全国的にも注目されている地域商社について学ぶ例会を企画。

地域商社のねらい、地域商社の実例など、様々な角度から情報を得て、

当地域の地域商社の設立に向け動き出したい。

 

お時間のある方、ぜひご来場ください。


新城こども園バザー

2019-05-30 14:44:25 | 奥三河の紹介

恒例となった新城こども園のバザーが今年も開催された。

 

 

こども服は、使用期間が限定される。

こどもの成長によっては、1年で着られなくなることも多い。

それでも、小さくても服である以上それなりの値段はするし、

こどもは何かと汚すことも多く、1日に何回も着替えるため、それなりの数も必要となる。

 

これが家計にとっては、ばかにならない。

 

そこで、まだ着られる服をリサイクルすることで、お互いに助け合おうというのが、

このバザーの趣旨だ。

ほかのこども園の様子は知らないのだが、

新城こども園のバザーは、品質が良いものが多く揃っていると、噂が広まっているようだ。

28日から3日間限定で始まったのだが、初日は開場前から行列ができていたとのこと。

また、3日目は値段がさらに安くなるため、それを待ってかけつける方もいるようだ。

 

他のこども園に通う保護者の方も、チラシを見たり噂を聞きつけ集まってくる。

 

こども服に加えて、マタニティ用品も取り扱っている。

確かにこちらも期間限定の衣類だ。

ママ友が品定めをしていたことで、周囲の方がご懐妊に気がついたということもあったようだ。

 

リサイクル品に加えて、保護者のみなさんのハンドメイド作品も並ぶ。

水筒のひもカバーなどは、市販で探そうと思ってもなかなかないし、自分でつくるのも時間がかかる。

裁縫が得意な保護者による助け合いだ。

 

このバザー、売り上げは保護者会活動の事業費に充てられる。

これまで市の地域活動交付金制度を利用していたのを、

今年度は、全額自主財源で賄おうと気合が入っている。

 

「こどもたちのため」

この1つの想いが多くの方に共有され、まさに好循環が生まれている。

 

しかし、そこから生まれる保護者同士の交流も見逃せない。

 

「イベントの最大の成果は、人と人が出会うことによるネットワークの構築だ」

以前、ある大学教授に言われたことを思い出す。

 

いろんな意味で多くの収穫があるこのバザー、

今後も続いていくことを願いたい。


奥三河蒸留所

2019-05-15 08:31:14 | 森づくり

奥三河にまたひとつ、新たな希望を感じられる場所ができた。

 

「奥三河蒸留所」

板敷川沿いの、以前レストランがあった場所。

そこに、世界各地のエッセンシャルオイルの販売を手掛けるランド(安城市)が、

国産エッセンシャルオイルの開発・販売を目指して新たな拠点を築いた。

 

(株)ランド

https://land-world.jp/

 

これが、その第1号商品。

奥三河の杉と桧を使ったアロマテラピースプレー。

シュっとひと吹きすれば、森林の香りがあたりを漂う。

 

阿部社長とお話いただく時間を得たが、非常にアグレッシブ。

アフリカでのエッセンシャルオイルの開発秘話から奥三河の今後の発展の可能性まで、

貴重なお話を伺った。

 

敷地内には、カフェも併設。

しいたけや東映チキンなど、地元食材も盛り込んだメニューも並ぶ。

こちらも今後の展開が楽しみだ。

 

すぐ横を流れる板敷川。

ここからの眺めだけでも癒される。

 

ここ数年、奥三河に新しい風が吹いている。

これからが、楽しみだ。


キタニ

2019-05-14 17:05:07 | 森づくり

「すごい北欧家具の店がある」

いつもドイツでの研修でお世話になっているN社長からご紹介いただき、

GWの半ばに、高山市にあるキタニ本社を訪れた。

 

キタニ

https://www.kitani-g.co.jp/

 

高山市内から少し離れた山里にある本社敷地内には、

家具の彫刻家と呼ばれたフィン・ユールの自宅が再現されている。

残雪が残る連峰を臨むように設計したくなりそうだが、生活を優先すれば西向きが必然となるそうだ。

予約をすれば見学も可能。コンサートなども時々開催されている。

 

本社ショールーム内で、一番目に留まったのがこの部屋。

北欧家具と「和」が、これほど合うとは。

N社長曰く「この部屋をそのまま欲しい!」と。

同感。

 

キタニの竹淵会長から約2時間、丁寧な説明をいただいた。

キタニの歴史、キタニの思想、

家具に対する想い、仕事に対する情熱がひしひしと伝わってきた。

 

上記の写真

ショールーム内で紅茶をいただいたのだが、

テーブル、ソファ、カーペットの総額を頭に浮かべると、

ロイヤルコペンハーゲンのティーカップを持つ手も震える……。

 

 

ハンス・J・ウエグナーの名作、ベアチェア。

「このイス、おかけになられました?」と会長から尋ねられる。

恐れ多くてためらっていると、「せっかくですからぜひぜひ」と勧められる。

 

圧巻の座り心地。

単にデザインが良いだけでなく、椅子としての機能がきちんと備わっている。

問題があるとすれば、座り心地が良すぎて、立ち上がりたくなくなることだろうか。

 

このイス、実はいま令和元年記念として、オークションに出されている。

そのスタート価格、なんと2,800,000円!

 

ここ数年、ベアチェアの価格はどんどん上がっているそうだ。

北欧では、経年で価値が下がるのではなく、上がる。家具も建物も。

本物のものづくりに徹している証である。

 

無論、それだけの値段も当然するわけで、気軽に購入できるわけではないが、

せめて、その北欧家具の精神が反映されたキタニオリジナル家具を、

いつか購入できるように精進したい。