日本列島旅鴉

風が吹くまま西東、しがない旅鴉の日常を綴ります。

秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -全行程終了-

2014-10-13 22:00:18 | 甲信越
全行程終了です。最終の新幹線で帰ります。通常なら混雑必至の連休最終日とはいえ、台風の影響により人々が出控えるだろうと見込んで、今回は自由席で済ませました。その狙い通りに三人掛けの窓側を難なく確保。この先の停車駅でまとまった乗客があるとは思えず、通路側にお客が座ることはなさそうです。

★長岡2158/とき352(352C)/2340東京
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -魚仙-

2014-10-13 19:54:00 | 居酒屋
暴風が吹き荒れていた親不知から一転、長岡市街に風はなく、小雨が落ちているだけです。傘を差さずに線路際を歩き、お待ちかねの「魚仙」にやってきました。
台風も近付く三連休の最終日に店など開けて、お客が来るのかと半信半疑で暖簾をくぐると、果たして先客は小上がりの二組のみ。L字の角を斜めに切ったカウンターの左側では、女将と手伝いの娘さんが障子の張り替えをしています。休日夜の閑散とした店内も、たまには悪くないでしょう。着席位置は必然的に決まり、斜めの角の右側に腰を下ろしました。

常々申している通り、同じ店に何度も通うと、注文する品とその順序が固定化されてくるという現象が起こります。この店で席に着くやいなや奨められるのが、地酒を五種組み合わせた利き酒セットですが、一見でもない限り、そのようなものには目もくれません。番付を模した品書きから酒を一つ選ぶのがここでの常です。
お通しには日本海側らしくガスエビの唐揚げが出てきました。これをつついて一杯目をあおりつつ品書きを眺めると、左上には本日のお造りが、七行三列の枡目を埋めるように、都合二十種並んでいます。当然ながら一つや二つに絞れるはずもなく、前回に続いて盛り合わせを注文すると、舟形の器に九点もの刺身が豪勢に盛られてきました。それもただ数を揃えただけではありません。見るからに立派な鰤を主役に、今が旬の秋刀魚を加えたり、地鯛は皮付きのまま湯引きにして出すなど、ネタのよさはもちろんのこと、季節感を織り込みつつ一仕事加えられているところに実力が感じられます。これで1500円とはお値打ち品です。この刺身に続いては、教祖も絶賛する当店名物の油揚げを注文。外側の香ばしさと内側の溶けるような食感は、一昨日自分で焼いた油揚げとは、当然ながら全くの別物で、これぞ職人芸と脱帽するしかありません。
これらに加え、教祖が「キングオブなめろう」と激賞する鰤のなめろうと、さらに一品注文できれば完璧というところ、あいにく時間的にはあと一品という頃合いになってきました。刺身の鰤が実に立派だっただけに、この鰤で作ったなめろうを選びたいのはやまやまながら、その一方で本日の一押しという「源三郎」なる聞き慣れない魚も気になります。この時期の数日しか水揚げされないメバルの仲間で、煮ても焼いても食えないが、唐揚げだけはうまいというのが店主の弁です。しばし逡巡しつつも、ここは店主のすすめに従い源三郎を選択。丸々一尾を使った、一人客には十分すぎる大きさの唐揚げを肴に、同じく店主に見繕ってもらった景虎の純米原酒としぼりたてを飲み干したところで、帰りの列車の時間がやってきました。

酒を三合飲み干し、腹も十分満ちたため、過不足なく飲み食いしたという点ではこれでよかったのでしょう。とはいえ、この店で心ゆくまで飲み食いするには、正味二時間必要だと再確認したのも事実です。今後も北陸詣でが続く中、この店に再び立ち寄る機会も出てくるでしょう。そのときこそ、今回逃したなめろうを是非味わいたいものだと思います。

魚仙
長岡市殿町1-3-4
0258-34-6126
1700PM-2300PM(日曜定休)

萬寿鏡・景虎二合
お通し
お刺身おまかせ盛り合わせ
特選油揚げ
源三郎唐揚げ
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -一時帰京-

2014-10-13 19:17:54 | 甲信越
大潟と米山の間だけ北陸道に乗り、あとは全区間8号線を経由して柏崎に着きました。出発からの走行距離は720kmに達しています。
8号線をこれほど長く走ったのは、日本海の眺めが予想以上に秀逸だったからです。もちろん空模様はどうしようもありませんでした。しかし、雨風が吹き付け荒波が砕ける中、空が次第に暗くなり、やがては点々と明かりがつき出すという眺めは、いかにも日本海らしいものでした。これが北陸道なら、ひたすらトンネルを連ねて駆け抜けるだけです。時間を食うのを承知で走った甲斐はありました。
駐車場を確保できたため、ここを起点にして一時帰京します。一時は懸念された台風の影響も、新潟県内に入ってからはそれほどでもなく、「北越」は6分というわずかな遅れで発車しました。これにより、長岡では最終の新幹線まで二時間を確保でき、一献傾けてから帰るにはまことに理想的です。しかし、北陸本線ではサンダーバードが全列車運転見合わせという情報が入っており、紙一重の差でかわしたに過ぎないことが分かります。それを含め、天候には非常に恵まれた活動だったといってよいでしょう。

★柏崎1910/北越7(1057M)/1935長岡
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -親不知-

2014-10-13 16:27:10 | 甲信越
新潟との県境を越えたところで親不知の難所に入りました。断崖の中腹を、いかつい落石除けに覆われた国道が貫き、はるか下では日本海の荒波が砕け散っています。風雨の日でもこれだけ絵になる光景はそう多くないでしょう。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -糸吉言侖-

2014-10-13 16:14:18 | 北陸
風呂に浸かってしばし思案の結果、やはり一時帰京という奇策をとるということで結論が出ました。
仮にそのまま帰るとする場合、松本に寄るといった最低限の息抜きの機会こそあるものの、大半の時間にわたり風雨の中を移動せざるを得ません。しかも、翌週はおよそ同じ距離を走って日本海側へ舞い戻る可能性が高いわけです。長岡で一献傾けてから帰るのとでは、まさに天地ほどの違いがあります。念のため「魚仙」にもう一度電話を入れ、予定通り店が開くと確認した時点で腹は決まりました。
次回の活動を考えた場合、長岡よりも柏崎を起点にした方が何かと都合がよいため、駐車場が確保できればその方向で考えています。風雨のため列車が止まらないかが懸念されるものの、今のところそのような情報は入っていません。
時間にはある程度の余裕があるため、日本海の荒波を眺めつつ行くのもよいでしょう。北陸道と8号線を適度に織り交ぜながらの移動となりそうです。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -たから温泉-

2014-10-13 15:42:07 | 温泉
やや半端な時間ではありますが、移動の前に「たから温泉」で一風呂浴びて行きます。ここで風呂に入るということは、白馬を通るかどうか決めかねているということでもあります。そのまま帰るか長岡に寄るか、決断の時が迫ってきました。

たから温泉
下新川郡朝日町境642-1
0765-83-3356
800AM-2100PM(第一火曜定休)
入浴料500円
泉質 ナトリウム・カルシウム-塩化物温泉(高張性弱アルカリ性高温泉)
泉温 源泉49.7度
pH 7.59
湧出量 150l/min
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -しばしの別れ-

2014-10-13 15:08:23 | 北陸
さらに引き返して通称北陸本線キャンプ場にやってきました。雨風が次第に強まり、日本海の荒波が打ち寄せて砕けます。冬場もかくやと想像させられる光景です。
富山平野はここで尽き、彼方には親不知の天険が立ちはだかります。北陸ともこれにてしばしの別れです。次回は新潟県内を主戦場とするつもりでいるため、おそらく北陸には縁がないと予想されます。新幹線開通前最後の冬が来るまでに、もう一度戻ってくることはできるでしょうか。願わくは近いうちにまたお会いしましょう…
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -園家山三たび-

2014-10-13 14:40:07 | 北陸
来た道を引き返して園家山キャンプ場に戻ってきました。雨が小康状態となった一方で、風がにわかに強くなってきました。驚いたことに、昨夜からのテントがまだ二張残っています。風対策の張り綱をしているということは、今夜もここでキャンプをするつもりなのでしょうか。そうだとすれば、限界に挑戦するという目的でもあるのかもしれません。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -魚の駅三たび-

2014-10-13 14:02:41 | B級グルメ
道中三度目となる黒部漁港に戻ってきました。朝からあの盛況ぶりでは、今頃どうなっているのかと思ったところが、むしろそのときよりも空いていたのは意外でした。
朝方売られていたおにぎりが、鰤の炊き込みご飯に替わっています。しかも、なみなみ注がれたあら汁付きで500円という良心価格です。併設の食堂も秀逸ながら、これ以上のものは必要なさそうな気がしてきました。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -本降り-

2014-10-13 13:43:39 | 北陸
さて、朝方から傘が要らない程度の小雨でどうにか持ちこたえてきた天候が、予報通りにとうとう崩れ、先ほどから本降りの雨が落ちてきました。風は全くないものの、これではさすがに活動にはなりません。あとは東に移動するだけです。
粛々と帰るのであれば、糸魚川から白馬を通るいつもの経路が順当です。しかし、帰りがあまり早くなりすぎるのも面白くはありません。長岡へ寄るにもこの時間ではまだ早く、この後の持ち時間をどう使うかが思案のしどころになってきました。
とりあえず、漁港でもう一度腹ごしらえして一風呂浴びた後、本格的な移動を開始します。このまま帰るか長岡に寄るかは、糸魚川を通るときの流れ次第となりそうです。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -皇国晴酒造-

2014-10-13 13:27:46 | 酒屋
生地の町に戻りました。「幻の瀧」でおなじみの皇国晴酒造で酒を買います。立派な蔵に比べ小売は実にささやかで、毎回立ち寄るわけではないものの、今の時期なら話は別です。昨日「親爺」で呑んだひやおろしをいただいて帰ります。

皇国晴酒造
黒部市生地296
0765-56-8028
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -乗車終了-

2014-10-13 12:46:22 | 北陸
さらに一駅乗って出発地に戻り、二時間弱の小旅行はこれにて終了です。一時止んでいた雨が再び降り出してきました。とりあえず生地にもう一度寄りますが、あとは淡々と移動することになるかもしれません。

★電鉄黒部1234/136レ/1237電鉄石田
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -電鉄黒部駅-

2014-10-13 12:15:25 | 北陸
出発地の一つ手前の電鉄黒部で降りました。古くて個性的な駅舎が揃う富山地鉄の中でも、白眉といえるのがこの駅です。バスの営業所を兼ねた大柄な駅舎は、一部二階建てとなっており、その二階と同じ高さの巨大な三角形のファサードが玄関となって、その中に四本並んだ太い柱と縦長の窓、切り抜き文字を使った駅名が、個性をなおさら引き立てています。その玄関の内側にある広々した改札回りも、ガラス戸で隔てられた待合室も、さらには車庫のある構内までもが秀逸で、小一時間滞在しても全く飽きることがありません。
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -レッドアロー-

2014-10-13 11:43:12 | 北陸
宇奈月温泉ではわずかな間合いで折り返します。元京阪のテレビカーだった往路に対し、復路に乗車するのは元西武のレッドアローによる特急電車です。

★宇奈月温泉1140/UN6/1202電鉄黒部
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秋の北陸信越縦断ツアー 2014 -くろワンきっぷ-

2014-10-13 10:54:52 | 北陸
北陸本線と信越本線を主役にした今回の活動ですが、意表を突いて富山地鉄に乗ります。雨が予報よりも早く本降りとなってしまい、残念ながら撮影にならないのです。しかしながら、以前も利用した、黒部市内が乗り降り自由で500円ぽっきりという「くろワンきっぷ」の発売期間に重なったこともあり、電車に乗るにはよい機会と思い立ちました。ビロード地のクロスシートが並んだ古い電車に揺られつつ、片道30分あまりの小旅行を楽しむことにします。

★電鉄石田1052/121レ/1126宇奈月温泉
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