富山まで列車に乗ったということは、取りも直さずここで呑むということでもあります。駅前の呑み屋街を歩いて「親爺」にやってきました。
流れ上必然的に決まった選択ではありますが、こうなるに至って一つだけ懸念がありました。というのは、過去に何回訪ねても、この店のカウンターは常に賑わっており、下手をすれば満員札止めという事態も考えられたからです。他の選択肢が豊富な普段はともかく、連休中日の日曜という条件からして、少なくとも手持ちの駒はここ以外にありません。頼みの綱に振られれば、一挙に事態が暗転するという状況の中、そうなる可能性が少なからずあることが懸念材料だったわけです。
一抹の不安を抱えながらも角を曲がると、見慣れた袖看板の明かりがあり、少なくとも早じまいはなかったと一安心。しかし二重の玄関から中をのぞくと、カウンターは満席かと思えるほどの盛況です。不安が的中したかと思いながらもよくよく見ると、中ほどに一つだけ空席があります。今回もあわやのところで無事入店と相成りました。
ホタルイカ、桜鱒、さよりといった品々が黒板を埋めていた春に対し、本日の目玉は必ずしも判然とせず、やはり北陸の秋は半端と改めて実感させられます。だからといってめぼしい品がないわけではなく、百花繚乱というべき冬と春に比べてやや地味というだけのことです。当然ながら一つに絞れるはずもなく、例によってまず刺盛りを注文します。昆布〆二点を含む豪勢な八点盛りは、値段もそこそこ張るものの、わざわざ富山へ来たなら出し惜しみする方がかえって損というものでしょう。
そして、この時期の北陸には魚に勝るとも劣らない逸品があります。一夏越して蔵出しされたひやおろしです。日替わりの品書きには五種ほどが並び、当然ながらどれを呑んでも外れがありません。この時期に来てよかったとしみじみ感じるひとときです。
★親爺
富山市桜町2-1-17
076-431-4415
1630PM-2300PM(日祝日定休)
三笑楽・幻の瀧・越中懐古・よしのとも
突き出し(きんぴら)
お造り八点
げんげ干物
たら汁
流れ上必然的に決まった選択ではありますが、こうなるに至って一つだけ懸念がありました。というのは、過去に何回訪ねても、この店のカウンターは常に賑わっており、下手をすれば満員札止めという事態も考えられたからです。他の選択肢が豊富な普段はともかく、連休中日の日曜という条件からして、少なくとも手持ちの駒はここ以外にありません。頼みの綱に振られれば、一挙に事態が暗転するという状況の中、そうなる可能性が少なからずあることが懸念材料だったわけです。
一抹の不安を抱えながらも角を曲がると、見慣れた袖看板の明かりがあり、少なくとも早じまいはなかったと一安心。しかし二重の玄関から中をのぞくと、カウンターは満席かと思えるほどの盛況です。不安が的中したかと思いながらもよくよく見ると、中ほどに一つだけ空席があります。今回もあわやのところで無事入店と相成りました。
ホタルイカ、桜鱒、さよりといった品々が黒板を埋めていた春に対し、本日の目玉は必ずしも判然とせず、やはり北陸の秋は半端と改めて実感させられます。だからといってめぼしい品がないわけではなく、百花繚乱というべき冬と春に比べてやや地味というだけのことです。当然ながら一つに絞れるはずもなく、例によってまず刺盛りを注文します。昆布〆二点を含む豪勢な八点盛りは、値段もそこそこ張るものの、わざわざ富山へ来たなら出し惜しみする方がかえって損というものでしょう。
そして、この時期の北陸には魚に勝るとも劣らない逸品があります。一夏越して蔵出しされたひやおろしです。日替わりの品書きには五種ほどが並び、当然ながらどれを呑んでも外れがありません。この時期に来てよかったとしみじみ感じるひとときです。
★親爺
富山市桜町2-1-17
076-431-4415
1630PM-2300PM(日祝日定休)
三笑楽・幻の瀧・越中懐古・よしのとも
突き出し(きんぴら)
お造り八点
げんげ干物
たら汁