MT MANIAX

苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

BSマンガ夜話「カイジ」の回のビデオを見ました

2008年01月29日 | 日記
 『賭博黙示録カイジ』は、大好きなギャンブルマンガです。私のとって、最高のマンガの一つです。「ドラゴンボールは面白かったなあ」「美味しんぼがバイブルや」などと言う人は多いのですが、私の回りで「俺、カイジが好きやねん」という人は驚くほど少ないです。
 物語に出てくる独創的なギャンブルはもちろんですが、手に汗握る心理戦の駆け引き、引っ張れるだけ引っ張って最後に魅せてくれる大どんでん返し。これらに加え、登場人物たちから吐き出される辛辣ではあるが真実の一面を言い当てている言葉の数々、そして、これらの要素の根底に流れる哲学。コアなファンだけではなく、もっと多くの人たちに読んで欲しい作品です。いずれ、『カイジ』の魅力については文章で書いてみたいと思っています。
 さて、NHK『BSマンガ夜話』は多くの方がご存知かと思います。≪BSマンガ夜話(ビーエスマンガやわ)は、NHKBS2で1996年から不定期に放送されているテレビ番組。「1つの漫画作品を1時間かけて徹底的に語り合う」をモットーに、作品の解説に留まらずに、作品の深い考察や業界の裏話にまで話が及ぶのが特徴≫の番組です(Wikipediaの記事より)。BSを見る設備を持っていませんので、ずっと見ていなかったのですが、調べたところ、現在も続いているようです。
 この『BSマンガ夜話』で『賭博黙示録カイジ』が取り上げられたことがあります。ちょうど1998年に放送された回でして、10年ほど前になります。このビデオを見ました。『カイジ』自身も面白いのですが、『カイジ』について熱く語っている『マンガ夜話』も相当に面白いです。『カイジ』について、各パネラーの方々が語る分析、目線、切り口の角度、プロならではの意見等々。そして何よりも、マンガや『カイジ』に対する愛情が感じられました。
 私自身が『カイジ』が大好きであるため、番組の中の会話の内容に、ときにはフムフムとうなずき、ときには笑い、ときには感心させられ、夢中で見てしまいました。アシスタントさんがメールのことを「電子メール」と言っていたことに対して、少し時代を感じましたが、今見ても本当に面白いです。良い時間をすごせました。

ひょうが降ってきた

2008年01月28日 | 日記
 会社からの帰りのこと。夜、テクテクと会社の駐車場を歩いている最中、雨が降っていました。外は非常に寒く、体が底冷えする感じです。速く、早くアパートへ帰りたいと考えていました。
 歩いているときに、雨がいつもと違うことに気がつきました。夜の雨、目でよく確認できていなかったのですが、音を聞いてみると、それは雨ではなく氷の粒でした。
 自分の車にのり、ガラスを見たところ、光に乱反射して氷が溜まっているのが見えました。氷の粒の大きさが5mm以上あるものもありました、どうやら、あられだけではなく、ひょうも混ざっているようです。車にひょうが当たり、「カッカッカカッ」という、雨とは違った硬い連続音が聞こえました。久しぶりに耳にした音でした。
 幸い、最低気温は下がりきっておらず、0℃以下になっていないため、道路が凍結することはありませんでした。ワイパーでガラスに溜まった氷の粒の塊を払いながら、ゆっくりと運転して帰りました。
 私は農業に従事していませんので、気楽なことを書かせて頂きますと、色々な顔の自然現象を感じられることはよいことだと思います。
 ちなみに、この記事を書く前に、「ひょう」の漢字が何であるか調べました。「雹」と書くようです。表外字ですので馴染みがなく、忘れていました。この文字を使うのは学校で勉強したとき以来です。「あられ」は「霰」です。ひょうもあられも、面白い形の漢字ですね。こういう漢字を使いこなせる人は、かっこいいと思います。私は程遠いです。

一両編成のワンマン列車

2008年01月27日 | 日記
 久しぶりに買い物のため松山へ行きました。特急ではなく普通電車で今治から松山へ移動しました。手帳にいろいろと書き物をしたかったため、ゆっくりと移動することにしました。おかげで1時間ほどの時間をたっぷり使うことができました。余った時間は読書です。『ナイチンゲールの沈黙』を読みました。おかげで今日、読了できました。昼の12時ごろの電車でしたので、この時間帯は車内は全く混雑していません。ときおり見える、なだらかな山や田畑の風景も楽しみながら、贅沢な時間やなあ、と感じました。
 このときに乗った電車は、一両編成のものでした。車掌はおらず、運転手のみのワンマン列車です(一両ですから、列車ではなく電車ですね)。今まで、休日に普通電車で松山へ移動する機会がほとんどなかったため、一両だけの電車に乗るのは生まれて初めての体験でした。
 ワンマン電車は、私が知っている列車のシステムと異なっており、とまどいました。他の客はスムーズに乗りこなしていましたので、常連客なのかなあ、と思いながら彼らの動きを勉強しました。
 (あらためてブログに書くようなことでもないのですが)ワンマン電車は、ワンマンバスと同じようなシステムでした。上述のように一人しかいない運転手は車掌の役割もになっていますが、改札員の役割もになっています。どういうことかといいますと、四国には無人駅が無数に存在します。特急ではなく普通電車が止まる駅の多くは無人駅です。そのため、電車の前方の運転手の席の近くには料金箱があります。出口は前方の扉のみです。後方の扉は入り口でして、入り口近くには整理券発行機が設置されています。
 日本国内の電車で驚かされることになるとは! ワンマン電車が初経験の私にとっては、非常に面白いシステムでした。勉強になるなあ。

ナンバー23 (THE NUMBER 23)

2008年01月26日 | 映画
監督:ジョエル・シューマカー、出演:ジム・キャリー、アメリカ、2007

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 動物管理局に勤める平凡な男、ウォルター・スパロウ。誕生日である2月3日、彼は妻アガサから“ナンバー23”という殺人ミステリーの本をプレゼントされる。その小説には、まるでウォルターそのものと思える主人公が登場し、“23”という数字が持つ奇妙な謎に取り憑かれて人生を狂わし、破滅へと向かう姿が描かれていた。やがてウォルターは、自分に関係するあらゆる情報も“23”に符合している事実に愕然とし、自分も物語の主人公と同じ運命を辿るという強迫観念に囚われてしまうのだったが…。
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 allcinema ONLINEからの引用です。
 ジョエル・シューマカーの作品は、結構見ています。 『オペラ座の怪人』、『 フォーン・ブース』、『8mm』、『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』、『バットマン フォーエヴァー』、『評決のとき』。私にとって特に重要な作品は、1995年の『バットマン フォーエヴァー』です。この映画を映画館で観たことによって、私の趣味に映画鑑賞が加わりました。ものすごくおもしろい映画でした。
 この映画の準主役が、ジム・キャリーが演じる、なぞなぞ怪人のリドラーです。当時、『マスク』で出演したことにより、。ジム・キャリーがブレイクしていました。リドラーの怪演も良かったです。そのジョエル・シューマカーとジム・キャリーの作品です。観ないわけにはいきません。
 今回の『ナンバー23』ですが、なんといっても映像の密度が高いです。物語自体は、非常にオーソドックスなオチとなったミステリーでしたが、映像の作りこみのおかげで、非常に満足度の高い作品となっていました。上映時間は99分。意外と短いことに驚きました。作りこんだ映像に対しては賛否両論があると思いますが、私は大好きですねえ。
 ジム・キャリーは、演技がめちゃくちゃ上手いです。この作品では実質的に二役を演じていましたが、コメディーとは違ったジム・キャリーの演技力が発揮されていたと思います。

サイボーグでも大丈夫

2008年01月26日 | 映画
監督:パク・チャヌク、出演:チョン・ジフン、イム・スジョン、韓国、2006

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大好きな祖母が療養所に入れられて以来、どこかおかしくなったヨングン。自分のことをサイボーグだと信じる彼女は、新世界精神クリニックに入院させられた。そんなヨングンに、同じ年頃の青年イルスンが目を留める。彼は人のものならモノでも特徴でもなんでも盗むことができた。イルスンの特技を知ったヨングンは、ある日、彼に突拍子もないお願いをする。「私の同情心を盗んでください」と――。
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 「goo映画」からの引用です。この宣伝文句に引き付けられてしまい、気になっていました。2006年に制作された作品ですね。韓国の映画を観るのは久しぶりです。
 愛媛県今治市にあるアイシネマという小さな映画館で上映されました。予定では上映機関が1月25日までであり、うっかりと見逃してしまいました。半分、あきらめていたのですが、なんと上映期間が1週間延長されることとなり、「これは運命」と思い、観に行きました(しかし、残念ながら客席は私一人。貸し切り常態で寂しかったです)。
 すごく不思議な感じの映画でした。楽しいシーンや悲しいシーンなど、不思議な映像とともに連ねて、一つの物語を作る手法は、クドカンと似ていると思いました(クドカンのファンに怒られるかもしれませんが)。この手法で作品を作るのは、すごいと思います。抽象的なものを、具体化する一歩手前で作品化してしまう。高度だと思いました。
 演者としては、ヨングン(自分のことをサイボーグだと思い込んでいるヒロイン)が良かったです。不思議ちゃんを上手く演じていたと思います。ご飯の代わりに電池をなめる姿が良かったです。赤の靴下と、青の靴下を履いて、空を飛ぼうとするシーンもすごく良かったです。ばかばかしいのですが、その中に純粋さや希望や笑いがあって、いいと感じました。
 この監督、『JSA』の監督なんですね。作風が違うので驚きました。器用なんだなあ。ネットなどを見ているとパク・チャヌク監督のファンからは低い評価がありますが、私は個人的には好きですね、この作品。DVDの発売は3月21日。もう少し早かったらいいのに・・・・・・。

温州みかんの「温州」の由来

2008年01月25日 | 日記
 本日は毎週1回受講している中国語研修がありました。研修が始まって1年半ほどが経ちました。先生からの質問にも回答できる回数が多くなり(レベルの低い初歩的な質問ですが)、少しだけ楽しみが増しています。
 今日の講義では、ミカンの話が出ました。中国語では、みかんを「桔子」と言います。発音は「ジエズ」という感じです。冬のみかんといえば温州みかんが有名です。私が住んでいる愛媛県のみかんは、ずば抜けて美味しいです。愛媛に引っ越してきてもうすぐ7年が経ちますが、愛媛のみかんを味わえて幸せだと思っています。
 ところで、温州みかんの「温州」(うんしゅう)とは何のことであるかご存知でしょうか。私は今日、はじめて知りました。中国の浙江省(せっこうしょう)に「温州」という名前の土地があります(発音は「ウェンジョウ」)。温州みかんの「温州」は、この地名が由来だそうです。
 中国語研修の先生は「中国の温州から伝わったみかんなので、温州みかんと呼ばれています」と説明されました。へぇ、トリビアだなあ、と思い、自宅で調べてみました。
 しかし、よくよく調べてみると、中国の温州にあるみかんと、日本の温州みかんは品種は異なり、生物学的に直接の関係はありません。中国のみかんの産地の一つに「温州」という土地があり、みかんの産地として有名であったために、「温州」という名前を使ったことが、温州みかんという名前の始まりだそうです。昔からの疑問点が一つ解決したような気分です。
 ちなみに、温州みかんのことをアメリカでは「satsuma」と言います。「satsuma」の語源は日本の「薩摩」です。温州みかんが薩摩の国(鹿児島)から渡ったため「satsuma」という名前で呼ばれているそうです。サツマという地名を冠した食べ物は、サツマイモやさつま揚げ、さつま汁が思いつきますが、サツマのみかんというのは聞いたことがありません。日本人である私にとっては「ソノ発想ハ、ナカッタワ」という感じです(笑)。

コーヒーの流産リスク上昇効果に関して

2008年01月24日 | 日記
 食品安全情報ブログに面白い記事がありました。「カフェインと妊娠」という題名の記事です。記事の前半部分を引用します。

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http://www.fsascience.net/2008/01/21/caffeine_and_pregnancy

今日の新聞は、American Journal of Obstetrics & Gynecologyに発表された論文を受けて、一日たった2杯のコーヒーが流産のリスクを2倍にすると報道している。この研究では1063人の妊娠女性を観察して一日200 mg以上のカフェイン(コーヒーで2カップ以上)を摂っている女性の流産リスクが2倍になることを見いだした。

FSAが2001年に発表した現在の妊娠女性への助言は一日のカフェイン摂取量は300mg以下にするというものである。これはインスタントコーヒー約3カップであるが、他にソフトドリンクや食品や医薬品からのカフェイン摂取量を考慮する必要がある。
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 コーヒーと健康の効果として、ダイエット効果や生活習慣病予防などが極最近にクローズアップされていましたが、コーヒーと健康リスクに関する論争は結構昔から続いています。そのような中、今回の≪女性の流産リスクが2倍になることを見いだした≫という結論は、なかなか重要な情報であると思います。
 ひとつの食品の作用について考える場合は、良い面からも悪い面からも、両方から検討すべきです。食べる・飲むという行為には、必ずリスクが付きまといます。ノーリスクで飲食するということは不可能です。そのリスクは予想できないものもありますし、予想できるものもあります。
 予想できないものについては避けるのが困難ですが、予想できるものについては、できるだけ考慮すべきだと思います。コーヒーが好きな方は、ぜひ得られた情報を記憶にとどめておいて欲しいと思います。
 ちなみに、私は仕事中にコーヒーを結構飲むほうです。コーヒーの健康リスクとして疑われている「関節リウマチ・高血圧・妊娠時リスク(死産など)・骨粗鬆症・膀胱がん」と、飲むことによって得られる満足感を、心の天秤にかけた結果です。

「世界のナベアツ」会社の同僚らにも人気

2008年01月23日 | 日記
 昨年末に衝撃を受けたお笑いのネタの件です。世界のナベアツ(ジャリズムあつむ)のネタ「3が付く数字と3の倍数でアホになる」についてです。会社の同僚にYouTubeの動画を使ってこのネタを紹介したところ、「大爆笑した」「ひーひー笑った」などなど、好評でした。お笑いに限らず、自分が面白いと思ったことを、他の人が理解してくれるということは、非常に嬉しいことです。

中国のおもしろ公衆トイレ~中国出張番外編

2008年01月22日 | 日記
 先日の中国出張の際に撮った写真をご紹介。写真は公衆トイレの写真です。



 なかなかきれいなトイレです。利用してみたのですが、中もきれいで、日本の公園にあるような公衆トイレよりも、はるかにきれいです。立派なトイレだなあ、と感心していたところ・・・・・・



 トイレの扉に注意書きがありました。読んでみると、「一回の使用制限は20分間です。20分を超えると、自動的に扉が開きます」と書かれていました。長時間、トイレを独占されるのを防ぐための仕組みです。日本で、こんなトイレを見たことがありませんので、少し笑ってしまいました。面白いなあ。

昨日の愛媛での雪は大変だったようです

2008年01月21日 | 日記
 本日付けの新聞報道や周囲の人たちの話を聞いたところ、昨日の今治市を含む愛媛県の雪は大変だったようです。愛媛は雪が少ない地域ですので、住民は雪道の運転に慣れていません。少し雪がつもると交通機関が大変なことになり、道路は大渋滞となります。
 今治市の近辺の新居浜に遊びに行っていた人は、帰宅するのに8時間も掛かった方がいらっしゃいました。また、隣町の西条で帰宅するのをあきらめ、西条で一泊した後、翌朝(今日の早朝)に帰宅し、すぐ出勤した方もいました。
 穏やかな地域ほど、天候の影響を受けやすいことが分かります。自然環境と人間社会の関係を垣間見ることができます。

雪がちらちら

2008年01月20日 | 日記
 昼の12時ごろ、雨に混ざって雪がちらちらと降ってきました。私にとっては、この冬の初雪です。今年は雪が見れないかと心配していましたので、少し嬉しかったです。明日も天気が悪いようです。朝、道路が凍っている可能性がゼロではないので、少し早起きしなければなりません。凍結していたら、徒歩で出勤やなあ。心配です。
 夜、風呂で湯船につかって本を読んでいたのですが、お湯がすぐ冷めてしまいました。ときどき熱いお湯を足しながら入っていたのですが、ちょっと集中するのが難しかったです。文庫を100ページほど読んだところで、あきらめて出てきました。
 寒いのは苦手です。

ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂ

2008年01月19日 | 映画
監督:北村拓司、出演:市原隼人、関めぐみ、浅利陽介、三浦春馬、野波麻帆、板尾創路、日本、2007

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 人生の目的が見つからず無為な日々を送る中で不安と焦りばかりを募らせている高校生の山本陽介。そんな彼の目の前で、ある時突然、チェーンソーを振り回す不死身の男と制服の美少女・絵理との激しいバトルが繰り広げられる。何が何だか分からないながらも、このチェーンソー男を倒さないと自分たちに希望はない、と悟る陽介。そして絵理を助けるため、彼女と2人でチェーンソー男に立ち向かっていく陽介だったが…。
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 これはallcinema ONLINEに書かれていたあらすじです。主人公とヒロインのキャラクターの位置づけは『最終兵器彼女』のようです。最近、流行なのかな、このパターン。あんまり触手が動かされるようなあらすじではありませんが、予告編でかっちょいい映像が流れていたため、観に行くことにしました。
 また、出演者も、意外と私が好きな役者さんたちが出ていたことも、観に行く気になった理由です。関めぐみは『恋は五・七・五!』以来、久しぶりです。注目していたというわけではないのですが、スクリーンで観る限り、女性にしては少しだけ長身の女優さんに見えましたので、活躍の舞台はあるだろうなあ、と思っていました。浅利陽介は『ALWAYS 続・三丁目の夕日』に出演していた役者さんです。ヘタレ青年の役がピッタリはまっています。調べているときに気がついたのですが、2000年のテレビドラマ『永遠の仔』に出演されていたのですね。板尾さんはあらためて書くこともないのですが、大好きな芸人さんです。
 正直なところ映画の物語には期待していなかったのですが、想像していたよりも青春映画としてまとまっていたと思います。映画の前半でチェーンソー男がなぜ生まれたのか、ヒロインの雪崎がどうして驚異的な運動能力を身につけたのか、ということについて少しだけ触れられていますが、理由になっていませんでした(笑)。アメコミ系ヒーロー映画のように誕生秘話にダラダラ時間を費やしていませんので、これぐらいの方が潔いと思います。
 映像については、チェーンソー男がかっこいいです。黒光りして重厚な感じです。映画の冒頭の、月からものすごいスピードで中人口たちに襲い掛かろうとしてくるチェーンソー男は良かったです。
 他の映像については、バイクで主人公が走るときに赤いバラの花びらが流れ散る映像が良かったです。予告編で流れていた映像です。あれは良かったです。他のシーンは、何かの映画で見たような映像があり、真似だなあ、と思いました。監督がテレビCM出身の方のですので、特徴が現れていたと思いました。

Mr. ビーン カンヌで大迷惑?!

2008年01月19日 | 映画
監督:スティーヴ・ベンデラック、出演:ローワン・アトキンソン、イギリス、2007

 劇場版『Mr.ビーン』の最新作。前作『ビーン』が1997年でしたので、実に10年ぶりの新作になります。
 映画館に行くと、今回の映画の大型看板の前で、携帯電話で写真を撮る人がちらほら。こんな光景は、他の映画ではあまり見ません。10年ぶりといっても、やはり人気コメディです。
 私も『Mr.ビーン』が好きな人間の一人です。よって今回の新作を見逃すわけにはいきません。ただし、映画館のスクリーンで見るのはあまり面白いとは思いません。画面が大きすぎるため、ローワン・アトキンソンの気持ち悪い顔の表情に耐えられなくなり、気持ちが引いてしまうためです。『Mr.ビーン』はテレビの小さな画面で見るほうが面白いと思います。今回の新作でも同じように思いました。

悪意ではなく、正義に辟易する~反捕鯨団体の行動に対して

2008年01月18日 | 日記
「悪意じゃなくて、そいつらの正義に辟易してるのよ」

 このセリフは、有川浩の『図書館革命』で登場する言葉の一つです。名言だと思います。悪意のない悪が最もタチが悪いです。毎日のように繰り返されるマスコミの誇張された報道は、事実を正確に伝えようとするスタンスを忘れ、勘違いした正義を振りかざそうとするために生まれます。悪は悪意から生まれるだけでなく、善意からも生まれるのです。
 正義を振りかざし、他者の価値観を否定する人は野蛮です。反捕鯨団体は無茶苦茶しますね。この団体の原動力は善意です。タチが悪いです。こいつらは、そんなにも他国の文化を否定したいのか。

神戸新聞の100日

2008年01月17日 | 
 『神戸新聞の100日』は、現在は角川文庫から刊行されている阪神淡路大震災に関する書籍です。私は地震発生時、兵庫県三田(さんだ)市というところに住んでいました。六甲山を挟んで神戸市の隣に位置する田舎町です。しかし今は四国に住んでおります。今日、身の回りで1995年の地震のことについて話題にだす人はいませんでした。よその地域にとっては、他人事になるのは仕方がないことだと思います。
 震災によって被害にあった人の口癖は「風化してはいけない」です。「風化」という言葉だけでブログ検索したところ、多くのブログで「あの時の惨事は風化しつつある」「震災の記憶を風化させてはいけない」といった発言がヒットしました。大災害と風化という言葉は、日本人の中ではセットになっているようです。
 「風化させてはならない」「忘れてはならない」と声にすることは簡単ですが、なかなか難しいことです。というか不可能です。私たちは、1年間に発生した悲惨な事件のうち、いったいどれだけを記憶に留めているでしょうか。私は自信がありません。
 それでは被災者以外の方々の記憶から消えないようにするためにはどのようにすればよいでしょうか。忘れさせないためには何かと組み合わせる必要があると思います。例えば、ショッキングな映像、遺族のインタビュー、悪役(政治家の怠慢、報道競争に徹した関東系マスコミ)などです。「9・11」テロは、ビル崩壊という奇跡的な映像としっかりとしたペアとなっており、なかなか忘れることができません。
 阪神淡路大震災の組み合わせのペアとして、『神戸新聞の100日』は最適な書籍であると思います。地震発生から新聞発行が復旧されるまでの100日間がつづられています。この本の内容は映像ではなく文章であるため、活きていると思います。京都新聞社との協力関係についての箇所は、ドキュメンタリーとしても面白いし、美談としても読めます。結構好きな本でして、被災されていない方にオススメしたい一冊です。
 「風化させてはならない」「忘れてはならない」という声に対して、ときとして聞き手は、心の中で、うっとうしいと反応することがあります。他人の苦労話に聞こえるからです。「風化させてはならない」と口にする方は工夫が必要だと思います。『神戸新聞の100日』のような本とペアですすめてみると、風化するスピードがゆっくりになるかもしれません。