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苦難の時にこそ、われわれは隣人に対して寛大であらねばならない。そうしていれば世界はわれわれにとって寛大なものになるはず。

株価について~ブログ「内田樹の研究室」を参考にして

2008年10月31日 | 日記
 愛読していますブログ『内田樹の研究室』で、最近の株価に関する記事がアップされました。

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東京株式市場の日経平均株価が昨日一時的に7000円を切った。1982年以来の水準だそうである。
1982年といえば、うちの娘が生まれた年である。
育児に忙しくて、その頃の日本の経済状態がどうだったのか、あまりよく覚えていない。
でも、人々が困窮し、ばたばた倒産が続いていたというような記憶はない。
それなりに平和で豊かな時代だったような気がする。
あの時代にまた戻ったとしても、私は別に構わない。
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 なるほど。1982年、私は小学生でした。小学生ですので当時の社会の状況がどのようであったかは、はっきりとした記憶はありませんが、格差とかバタバタ倒産といったような報道は多くなかったと思います。≪あの時代にまた戻ったとしても、私は別に構わない≫という文章にドキリとしました。21世紀になってから「1980年代は日本にとっては悪い時代であった」という論調の文章を私はほとんど目にしたことがありません。個々人の想いはあると思いますが、日本全体的に考えますと、昭和生まれの方々は1982年に戻ることに対して抵抗感は少ないのではないでしょうか。


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「なんと愚かな、26年前と比較しても何の意味もないではないか」と経済通は言うだろう。
その時代とは物価も国際環境も為替レートも違うんだから、比較するのはナンセンスだ、と。
いや、おっしゃるとおりだと思う。
だから、「26年前の水準まで下がった」という新聞一面の活字にも何の意味もないと私は思うのである。
株価以外の条件が違うのだから、「株価が同じであった時代」を持ち出して比較することには何の意味もない。
株価というのは「変動する」ということでのみ有意なものである。
ところが、いま見たように「株価が同じであった時代」を想起することが無意味であるというのがほんとうなら、株価が上がろうが下がろうが、当該株価を示したときの社会と比較することには何の意味もないということになる。
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 これは私も同感です。現在の状態が良いのか悪いのか判断するには比較対照が必要です。何を比較対照にするのかが重要です。比較対照を誤ると、その文章には意味がなくなってしまいます。


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では、株価の高下とはいったい何と何を比較することで得られた数値なのだろうか?
株価である。
株価の高下とは株価と株価を比較することで得られた数値なのである。
株価の決定には株価以外の要素も関与している。
だが、それらの要素はすべてまぜこぜになった挙げ句に「株価」として表現されるので、それらの要素のひとつひとつがどのように株価の決定に関与したかは誰にもわからない。
サブプライムローンが今日の世界的な金融危機の原因だということは誰でも言うが、それが個々の金融機関やメーカーの株価の数値の高下とどう相関しているのかは誰にもわからない。
「なんだかよくわかんないけど、やたら下がっちゃった」のである。
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 ≪株価の高下とは株価と株価を比較することで得られた数値なのである。≫よくよく考えれば当たり前のことなのですが、私のような経済音痴の者にとって、あらためて気付かされた文章でした。株のことについて、私がいまいちピンとこないのは≪なんだかよくわかんないけど、やたら下がっちゃった≫からであると思います。株価全体の大きな動きのようなものはあると思います。しかし、少しだけミクロな視点で見てみますと、株価変動は金融危機が原因と言われているときもありますし、アルカイダのテロが原因と言われるときもありますし、地域紛争が原因と言われるときもあります。ようは、影響する要素が多すぎるため、日本や国際舞台で起こっている事象をすべてカバーできるような人だけしか、株価変動の原因が分らないのではないか、と思うのです。


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ご存じのとおり、株価というのは「人が『上がる』と思えば上がり、『下がる』と思えば下がる」ものである。
平川くんがよく引く喩えを使えば「誰が美人投票で一位になるかを当てる投票」のようなものである。
この投票は自分自身の美の基準とは関係ない。
「みんなは誰に投票するか」ということだけが問題なのである。
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 私が株について、いまいち興味が持てないのは、これが理由かもしれません。私の知人にも株取引をしている人がいるのですが、何が楽しいのかよく分らないのです。彼らは、生活費を稼ぐために必死に株取引をしているという感じでもないです(少なくとも私の知っている知人については)。彼らが、ある株式会社の株を買い、その会社に出資する理由は何なのか。この理由を私が心の底から理解できれば、株について興味が湧いてくるのかなあ、と思います。≪誰が美人投票で一位になるかを当てる投票≫というだけでは、何だか味気ないと思います。この文章を読んだおかげで、私が「会社は株主のものである」という考え方に強い違和感を感じる理由が、かなりはっきりと明確になってきました。


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「どうもみんなはA嬢に投票するらしい」という風評が立てば、たちまちA嬢に集中豪雨的に票が集まる。
ある会社の株価が少し前に高い水準にあったのは、「人々は『この会社の株価はこれから上がる』と思っている」と人々が思っていたからである。
今下がっているのは、「人々は『この会社の株価はこれから下がる』と思っている」と人々が思っているからである。
だから、「底値」を打ったという風評が立てば「今が買い時」ということで投資家たちは買いにまわるだろう。そうすれば、株価はまた上がる。「まだまだ下がる」という風評が立てば株価は下がり続ける。
株価を決定しているのは「他人はこのように行動するであろう」という予測である。
しかるに、この「予測」そのものが「他人の行動」の決定に関与してしまう。
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 株に頑張っている人が、あくせくしているように見えるのは、「株価の予想」とは「他人の行動の予想」と言い換えられるためだと思います。株に頑張っている人たち全員による、互いの予想合戦の結果が株価に跳ね返ってくるのです。他人が他人の行動を予想し、その結果が他人に影響する。すごく複雑で難しいですね。


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人間の社会というのは「幻想」の上に成立している。
貨幣は「人が貨幣だと信じるもの」のことであり、記号とは「人が記号として認知するもの」のことである。
株価というのもその点ではすぐれて「人間的」なものであるという点では変わらない。
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 この結論は非常に面白いと思いました。株価のことを≪すぐれて「人間的」なもの≫と表現するとは。こんな結論に導かれるとは思ってもいませんでした。

 長々と「内田樹の研究室」のブログ記事を引用して申し訳なく思っています。この記事を引用して自分の思っていることを書き足していけば、私が株や株価について思っていることをまとめられると思い、上記のようになりました。

笹川総務会長の発言に拍手!

2008年10月30日 | 日記
 こんにゃくゼリー規制に関する新聞記事で、次のような記事を目にしました。MSN産経新聞の記事です。

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笹川総務会長、こんにゃくゼリー規制に反対意見
2008.10.30 18:50

 幼児らの窒息死亡事故を受け「こんにゃくゼリー」の法規制を検討している自民党消費者問題調査会(会長・岸田文雄前消費者行政担当相)は30日に会合を開いた。笹川堯総務会長は席上、「(死亡する恐れがあるので)凍らせて食べないでくれと書いてあっても食べる人がいる。これは行政の範疇(はんちゆう)ではなく、国民に気をつけていただくより仕方がないのではないか」と述べた。同調査会で規制に明確な反対意見が出たのは初めて。
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 自民党消費者問題調査会の動きには、いくつか「?」と思うような動きがありましたので残念に思っていました。しかし、今回の笹川総務会長の発言には希望が見出せました。まともな政治家がいてよかったと思いました。
 食品業界にいる私にとって、消費者団体と政治による理不尽な圧力で商品が殺されてしまうことは他人事ではありません。何となく時代の空気で商品が殺されてしまえば、たまったものではありません。

Gmail、Googleカレンダー、OWAの併用

2008年10月29日 | 日記
 パソコンのメールとカレンダーソフト環境を少し変更しました。

 今まで
(1) プライベートメール Gmail
(2) 仕事関係メール   Gmail(別のアカウント)
(3) カレンダー(プライベート+仕事) なし
  ↓
 今日から
(1) プライベートメール Gmail
(2) 仕事関係メール   会社のサーバーのメールアドレス
(3) カレンダー(プライベート+仕事) Googleカレンダー

 今までGmailアカウントを2つ併用していたのですが、今後は1つのGmailアカウントだけを使うことになります。仕事関係のメールはOutlook Web Accessを使用します。高機能ではありませんが、メールだけを行なうには充分です。
 これを契機にして、会社のパソコンのWindows Vistaサイドバーを使うことにしました。このサイドバーにはGmailチェッカーとGoogleカレンダーをインストールしました。おかげで(1)(2)(3)を同時併用できる環境が整いました。
 Outlook Web AccessとGoogleカレンダーを同期できれば面白いかなあ、と思ったのですが、そこまで同期すると同期マニアになってしまいそうなので、もういいかなあ、と思っています。

山田スペシャルって何!?

2008年10月28日 | 日記
 夕食のため日本食料理屋へ行きました。日本食料理屋といっても和食だけという分けではなく、日本でよく食べられる洋食などもメニューに入っていることが多いです。
 今日訪れた日本食料理屋は初めて入るお店でした。メニューを見てみると、気になるメニューがありました。

 「山田スペシャル!?」

 意味が分らない料理でした。中文を読んでみますと「山田特製」とありますので、日本語への誤訳という分けではないようです。ここのお店の名前は「山田」とは一切関係ありません。「山田スペシャル」ということは、スペシャルではなく普通の「山田」もあるのでしょうか。「山田」の意味も「スペシャル」の意味も分かりません。
 店員さんに聞いてみると、おかず系の料理の盛り合わせのようです。それにしても、なぜ「山田スペシャル」なの? 面白かったので写真に撮ってみました。

テレビがないと分らない

2008年10月27日 | 日記
 中国の蘇州では日本のテレビ放送が見られない状態が続いています。普段は衛星放送でNHKワールドなどのBS放送が見れたのですが、宇宙に飛んでいる人工衛星の状態が悪くなっているらしく、蘇州ではBS放送の電波が届きません。インターネットのP2P技術を使ったネットテレビも映らなくなりました。YouTubeなどが見ることができるのですが、いわゆるテレビ放送が見れなくなりました。この状態が1~2ヶ月続いています。
 私は日本に居たころからテレビをほとんど見ない生活を続けていましたので生活に支障はありません。しかし、総経理として日本から中国の会社に来ている役員は「日本の状態がまったく分らない。株価が暴落している理由がまったく分らない」と言っています。この役員はインターネットから情報収集するという習慣がなく、テレビ、新聞、雑誌などの媒体が情報源です。そのような方にとっては、日本の状態が全く分からないようです。
 この役員以外の同僚たちも、日本のテレビ放送が懐かしいようです。テレビの娯楽性や情報源としての機能は、まだまだ重要なのだなあ、と思いました。

「ちりめん」と「しらす」

2008年10月26日 | 日記
 先日、会社に来られたお客様がお土産に「ちりめんじゃこ」を持ってきてくれました。ありがたく頂戴しました。会社の昼飯のとき、ふりかけ代りにご飯の上にかけて食べました。ほんのりした塩味と雑魚の味。久し振りの「ちりめんじゃこ」は美味かったです。素朴な日本の味だなあ。
 この「ちりめんじゃこ」を食べている際の話。同僚が「うちの地域は『ちりめんじゃこ』じゃなく『しらす』と呼んでいた」と言いました。どうやら同じ食べ物でも地域によって呼び名が違うようです。大まかに言いますと、関西は「ちりめんじゃこ」、関東は「しらす(しらす干し)」と呼ぶようです。水分含量の違いもあるようです。「しらす」の方が少ししっとりしている感じです。
 「しらす」という名前をはっきりと覚えたのは、私が社会人になってからでした。それまでは「ちりめんじゃこ」という名前しか知りませんでした。そういえば、「小女子(こうなご)」という名前を知ったのも社会人になってからでした。小魚、雑魚の呼び名は地域によって違いがありますので面白いです。「あほバカ分布図」のように調べると面白いと思いますね。

ドラマ「ハゲタカ」、やっぱり面白いなあ

2008年10月25日 | 日記
 DVDで久しぶりにテレビドラマ『ハゲタカ』を観ました。いやあ、やっぱり面白いなあ。全部で6話のドラマです。無駄を省いて非常に中身が濃いです。重厚なドラマですので、すべて通して観るのに結構なパワーが必要になります。

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鷲津(大森南朋)は、バブル経済崩壊後、ある事件をきっかけに「三葉銀行」を退職。渡米したのち、投資ファンド「ホライズン・インベストメント・ワークス」日本代表に就任し、帰国。ファンドマネージャーとして次々と日本企業を買収する「ハゲタカ」という異名を持つようになった。そして三葉銀行に資産流動対策室の室長であり、鷲津の元上司であった芝野(柴田恭兵)と再会することになる。銀行がかかえるバルクセール(保有債権のまとめ売り)を売る側、バルクセールを買う側という様に…。その後、運命というかのように2人はぶつかることとなる。
更にドラマ後半には、鷲津が目指していた大手電機メーカーの買収(株式公開買い付け、TOB)に西野(松田龍平)が名乗りを上げる。西野はITベンチャー企業の社長であるが、実家の旅館「西乃屋」が鷲津の手によって売り飛ばされたことをきっかけに起業家に転向する過去を持つ。西野にとっては鷲津は目標でもあり、また宿命のライバルでもあった。
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 上の文章はWikipediaからの引用です。
 “つかみ”となる第1話は、1時間の中に『ハゲタカ』のエッセンスが詰め込まれています。ヒールとして登場する鷲津政彦(大森南朋)は常に小難しい表情をしており、メガネの奥の眼光も鋭く、魅力充分です。芝野健夫(柴田恭兵)は劇中のポジションでいえばヒーローにあたるのですが、鷲津政彦に対してなすすべがありません。何といっても金に憑かれた老舗旅館「西乃屋」の経営者を演じる宇崎竜童の怪演が凄いです。話の終盤、気がふれたように自動販売機の小銭をかき集める姿、そして憔悴しきった表情はとにかく凄いです。「金のない悲劇、金のある悲劇」を具現化していました。宇崎竜童の演技なしでは“つかみ”として成立しなかったと思います。
 第2話、第3話のサンデートイズ編では、会社を私物化する玩具メーカーの女社長の大河内瑞恵(冨士眞奈美)が本当に憎たらしく思えます。第2話以降になり、企業という組織の中にある経営者と従業員という対立軸が初めて浮かび上がってきます。この対立軸に共感を覚える視聴者は多かったのではないか、と思います。こんな社長や経営者一族の下では、決して働きたくないと思います。第1話ではヒールの側面が強い鷲津ですが、鷲津がサンデートイズを乗っ取り、最終的に大河内瑞恵たち経営者一族を一掃することにより、鷲津のキャラクター性に深みが増します。また、仕事とは何か、組織人ゆえの悲劇、人としての生き方を見せてくれる芝野に対しても、視聴者の共感はますます強くなります。「仕事?これが俺の仕事なのか!? 」という芝野のセリフに胸が熱くなりました。
 第4話から第6話の大空電機編はドラマの最終章です。日本を代表する家電メーカー大空電機を企業買収しようとする鷲津たち「ホライズン」と、それを防ごうとする芝野。ここでは企業と株主、偉大な先人と後継者、過去と現在、現在と未来、文系と理系、世界と日本という対立軸が出てまいります。
 大空電機の技術者のセリフの一つ一つも魅力的です。「他人の金を使って見も知らずの会社に投資する、それがあんたたちの仕事だ。あんたらぁ、何かをつくる訳ではないし、何らの価値を生み出すわけではない」というセリフは、技術者の方ならば、いつも考えている世間に対する不満ではないでしょうか。私も共感できます。
 「ホライズン」の陰謀により、鷲津や芝野は窮地に追い込まれます。そして物語は最終局面を迎え、テーマである「再生」をこのドラマが体現していくことになります。人の再生、人と人との関係の再生、企業の再生、夢の再生、日本の再生……。鷲津と芝野は「再生」をかけて立ち上がります……。

 見応えのあるテレビドラマです。何回観ても面白いです。

朝晩の冷え込みが強くなってきました

2008年10月24日 | 日記
 中国の蘇州も寒くなってきました。今週は雨の日が多かったのですが、雨が止むと、徐々に気温が低くなってきます。同僚たちは出社時にみんなジャケットを着ていました。着ていないのは私だけ。日中、日が照っているときはそれほど寒くないのですが、朝晩の冷え込みは強くなったと感じております。私はこれぐらいの時期が一年で一番好きですので、少し嬉しくなります。すずしい秋が一番いいです。

ホテルのバーは高いのか、安いのか

2008年10月23日 | 日記
 麻生総理がホテルのバーに行っていることについて、野党から批判があがり、マスコミで一斉に報道されています。この件について麻生総理は「ホテルのバーは安全で安い」と発言されています。なるほど、と思いました。
 この騒ぎが始まるのは、10月19日の朝日新聞の「物価高を実感? 首相がスーパー視察、夕食は帝国ホテル」という表題の記事を読んだときから予想していました。他の新聞社は総理がスーパーを視察したことを報道していましたが、朝日新聞の記事では≪首相はこのあと、都内の帝国ホテルで秘書官と夕食をともにした。≫と最後に付け加えられており、チクリとした記事でした。案の定、麻生総理は庶民感覚を理解できない、という声があちこちから上がってきています。
 私もそうかなあ、と思っていたのですが、「ホテルのバーは安全で安い」という発言を目にして、少しだけなるほどと思いました。
 まず、麻生総理が利用したホテルでの食事は、いくらぐらいお金が掛かるのか全く知りません。「ホテルの夕食」「ホテルのバー」という言葉のイメージだけで豪遊していると思い込んでいました。具体的にいくらぐらい掛かるのか分らず、イメージだけで判断してしまいそうでした。それに、私は四国で住んでいたため、夕食や酒のためにホテルを利用したことは、あまりありませんでした。実態を知らないのに、高いのか安いのかなんて判断できるはずがありません。危うかったです。
 また、「安全で安い」という判断も面白いと思いました。サービスに対してどれだけの価値観を感じるのかは、個人の性格や置かれた立場などによって当然異なってきます。高級車にお金をつぎ込む人もいますし、何の魅力を感じない人もいます。映画を観るなら映画館という人もいますし、レンタルビデオで充分という人もいますし、もっというならテレビで放映されるのを待つ人もいます。
 「これからも替えるつもりはない」ということで、ホテルのバーへ行くことやめるつもりはないようです。サービスに対する価値観の違いです。この件で総理に対する支持率が上がるとは思いません。しかし、ホテルのバーというサービスが著しく道徳的に反しているとは思えません。よって、その価値観を否定することも難しいと思います。
 結論としては、どっちでもいいです。麻生総理を支持している分けではありませんが、ガヤガヤ騒ぐほどの大きな問題ではないと思います。だいたい、庶民の感覚を理解しているか否かなんて、他人の心の中をどうやって判断できるんだ?

NOKIA 3600S なんか良さそうな携帯電話みたいです

2008年10月22日 | 日記
 先日、購入した携帯電話「NOKIA 3600S」について何気なくGoogleで検索してみますと、ヒットしました。ちょっと驚きました(例えば、海外ケータイ専門店のページがヒットしました→http://www.stf-phone.com/shopdetail/001003000051/021/000/price/)。下調べなしで購入した携帯電話だったのですが、ヒットしたホームページには、なんか良さそうなことが書かれています。いい買い物だったのかなあ。

もち、ご飯、パンが窒息事故件数ワースト3食品です

2008年10月21日 | 日記
 パンを食べた小学生がのどに詰まらせて死亡しました。痛ましい事故です。いろいろなブログを見ていますと、この小学生の行儀が悪いとか、バカとか、頭が悪いとか、いろいろなことを書いているブログがありましたが、ひどいブロガーやなあ、と思います。心がないのか、こいつらは。この小学生のご両親の前で同じことが言えるのか。
 少し前に調べたことがあるのですが、平成18年の1年間に食品による窒息事故による死亡者は、消防調査によると年間に65件、救命救急センター調査では378件発生しています。
 死亡原因の食品のベスト3(ワースト3?)は、もち、ご飯、パンです。4位以降には粥、だんご、あめなどが続きます。
 先日、「モチは喉に詰まるものというのが常識」という発言が野田大臣からございましたが、ご飯やパンの窒息事故件数が多いことは、世間ではあまり知られていない、ということが私の認識です。常識外です。
 ただし、事故件数ではなく事故発生率として考えると、ご飯やパンは日常の主食ですので確率の分母が、もちよりも大きいはずです。よって危険な食品とはいえませんが、のどに詰まることがありうる、ということは知っていても損はないと思います。
 こんにゃくゼリーは食べなくても日常生活に支障はきたしませんが(私は大好きなお菓子ですので残念です!)、ご飯やパンは欠かせないと思います。他の主食は日本人の生活には馴染みません。よって、毎日、のどに詰まるかもしれないというリスクを受け入れざるを得ません。
 不安をあおるわけではありませんが、食べることとリスクは切っても切り離せない関係です。ありがたいことに日本で流通している食品は最高レベルの安全性が保たれていますが、リスクをゼロにすることはできません。そのことを今回、あらためて思いました。

最近の橋下知事について

2008年10月20日 | 日記
 大阪の橋下知事の言動について、目にする機会が増えてきました。良い悪いは別として、面白いなあ、と思っています。
 知事就任当初は、橋下知事は金の話しかしていませんでした。橋下知事が選挙で選ばれた理由は、テレビ番組に出演していたという知名度もあったかと思いますが、「大阪の有権者は、世の中の問題は金だ、というシンプルなストーリーを選択した」と私は解釈しておりました。
 しかし最近は金の話というよりも、学力テストの結果の公表の件や、朝日新聞批判など件について見る機会が増えてきました。
 新聞社を大々的に批判する知事や政治家を、これまでに見た記憶がありません。ハチャメチャやなあ、と思います。こういうハチャメチャな政治家は面白いなあ、と思います。最近は、「失言だ」「政治家の資質」という批判を受けることが多く、政治家の言論が非常に慎重になっていますので、良い悪いは別としてハチャメチャな言論が面白いと思います。

誤解だらけの「危ない話」

2008年10月19日 | 
小島正美、エネルギーフォーラム、東京、2008

 食品の品質管理関係の方ならば、毎日新聞の小島正美記者といえば、知っている方が多いと思います。毎日新聞の小島記者は食品関係の記事を多く書いていらっしゃる方です。この本は、日本に帰国した際に絶対に買おうと思っていた本です。今日、読了しました。

第1章 驚くべき均一化した思考法
第2章 「消費者の不安」を商品にするメディア商法
第3章 マスメディアは、なぜ「危険」が大好きか
第4章 だれが不安を煽るのか
第5章 過敏症患者を生む電磁波報道
第6章 “わかりやすさ”が陥る感情報道の罠
第7章 遺伝子組み換えと一貫性の法則
第8章 「学習性の絶望」-不二家報道の教訓は何か
第9章 メディア報道のゆがみをなくする方法
第10章 どんなリスク観をもてばよいか
第11章 メディア・パトロールの提案
終 章 マスメディアの何が問題か

 食品を取り巻く現在の状況に、新聞、テレビ、雑誌などが悪影響を及ぼしていることは明らかです。メディアの記者の悪意なき正義感、知識の乏しさ、取材不足、科学的思考の欠如、訂正記事の問題等々。食品業界にいるものとして、毎日毎日不満に思っています。そんなことがすべて書かれた本でした。
 そんな現状に不満を感じている人には理論武装のために一読されることをお勧めします。また、食に不安を感じている人にも、本当にぜひ読んでいただきたいです。なぜ不安を感じているのか、原因を突き止めてほしいと思います。

タイマーがなかなか売ってない

2008年10月18日 | 日記
 会社の実験室での試験の際に使用するタイマーを探しに、スーパーをうろうろしました。時計売り場、台所用品売り場、スポーツ用品売り場など、いろいろな売り場を探しましたが、見つかりません!! 中国の一般家庭ではタイマーを使う習慣がないのだろうか。結構大きなスーパーをいくつか回り、4店舗目のスーパーでやっと見つけました。おかげで今日は「タイマーを発見できない」という発見がありました。日本で当たり前にあるものが中国では見つからないことが、ときどきあります。
 写真は、あるスーパーの家具売り場で撮影したものです。ソファーに横になり、読書している客がいました。くつろぎすぎやろ(笑)。

「新聞記事文庫」めちゃくちゃ面白いです!!

2008年10月17日 | 日記
 最近の楽しみは、神戸大学付属図書館デジタルアーカイブ「新聞記事文庫」(http://www.lib.kobe-u.ac.jp/sinbun/index.html)を見ることです。「新聞記事文庫」とは、神戸大学経済経営研究所によって作成された明治末から昭和45年までの新聞切抜資料です。この資料がインターネット上で公開されており、各時代の記事を検索、閲覧することができます。
 小説やノンフィクションなどを読んでいますと、時々、古い新聞記事の文面に出会うことがあります。現代の日本の新聞とは違う、おどろおどろしいというか、怪しげというか、素朴っぽいというか、噂っぽいというか、俗的というか、文面には独特の色があり、何とも言えない魅力が感じられます。
 そんな明治末から昭和初期の新聞記事を楽しむことができます。収録記事数は約50万件。50万件という数字が多いのか少ないのかは分らないのですが、私が楽しむには充分な数です。
 たとえば「モダン」というキーワードで検索してみますと、「溶けて水にならぬモダン氷現わる : 普通氷の十倍も冷い : 気候の変調になやむ当業者」という表題の記事がヒットしました。この記事は、昭和4年の大阪毎日新聞の記事です。
 何!? モダン氷って一体何やねん、と思い、クリックしてみますと、当時の新聞記事の切り抜きをスキャナーで取り込んだものと、テキスト文章が出てまいります。
 記事を読んでみますと、モダン氷とはドライアイスのことのようです。昭和4年の夏に、東京で売り出されたドライアイスのことについて書かれた記事でした。

 ≪この夏から忽然として現れたのが東京で売り出そうとしている溶けても水にならぬ「ドライ・アイス」というやつ!これはアメリカから特許権を買い込んだ会社がことしからはじめてやり出した化学的製氷で、普通の氷の約十倍の冷つこさ、チヨツと手元でも触れようものなら忽ち凍傷を起こすという、勿論食えるはずのない猛烈な氷だから冷蔵、工場用にしか使えない。溶けると気体になって空中に舞い上がるから濡れつこがない。このモダン氷の出現は一九二九年の製氷界の謎であって、どんな形で影響するか?いまのところは興味の中心になっているらしい。≫

 めちゃくちゃ面白いです。貴重な資料を公開されていることに、深い感謝の気持ちでいっぱいです。学術的にも大事な資料なのでしょうが、個人でも充分に楽しむことができます。「ライスカレー」というキーワードではどのような記事がヒットするのか? 「生糸」では何がヒットするのか?