廃校を巡る

風雪に耐えた美しい木造校舎。小さな空き地にポツンと二宮尊徳。
錆びたブランコに、朽ちかけた百葉箱。廃校ノスタルジア…。

群馬県 利根村 東小学校 穴原分校

2018年07月23日 13時39分42秒 | 群馬の廃校
この記録的な猛暑の中、群馬県沼田市周辺の木造校舎の残る廃校を訪ねてきました。
沼田市といえば日本屈指の河岸段丘の町。
あのタモリ氏もブラタモリの全国ロケで一番初めに選んだ町。
地形好きから地図好きまで唸らせる絶景の河岸段丘の町に、
果たしてノスタルジックな木造校舎はあるのか。

沼田市は2005年に白沢村と利根村を編入合併していますが、
旧利根村にあった東小学校穴原分校を探します。
分校のある穴原集落は旧利根村の中心から細く険しい山道を進んだ先ににありました。
アクセスの険しさから比べると集落は開けた明るい感じで意外な感じがします。

30軒ほどの家がありますが暑さのせいもあってか全く人の気配がありません。
辞めて久しい酒屋さんの店舗にもすでに人は住んでいなさそうです。

分校跡はすぐに見つかりましたが、
校庭には車が止まっていますし、校舎も転用されているようです。
門柱にはいまだ分校名のプレートが残り、
遊具類も錆び付いてはいますがのこっています。
シンボルツリーらしき松の枝ぶりは歴史の古さを物語っています。

閉校記念碑や二宮像は確認できませんでした。
群馬の廃校跡には閉校記念碑等を見ることは稀で、それぞれ自治体によって随分と違うものです。
栃木県では二宮像や記念碑はほとんどの廃校跡で見ることができるので、
沿革や歴史を知る手がかりになりますが、
群馬の廃校の歴史や沿革を調べるのはなかなか大変です。

この穴原分校の詳しい沿革も不明。
1990年本校への統合によって閉校しているようですが創立などは不明です。


ゆるい坂道の先に見えてくる分校






門柱にはいまだ分校名が掲げられていました



遊具類も残っていました









緑のトンネルの先にある分校跡


分校近くの家には人の気配はありませんでしたが、
スクールバスの停車場所があるところを見ると
まだ子供達は何人かはいるようです。

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2 コメント

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Unknown (まこきち)
2019-09-15 23:00:13
別件で検索していて、たまたま見つけました。
ここの卒業生です。

二宮金次郎像は、元々ありませんでした。

今でも両親が健在で年に数回帰りますが、校舎は地元ではない方が染物の工房として使われているらしく、もう何年も近寄っていません。
自分でも現在の写真を撮っていないので、保存させて頂いて宜しいでしょうか?
よろしくお願いします。
訪問ありがとうございます (管理人)
2019-09-17 09:19:46
まこきち様
当ブログへの訪問ありがとうございます。卒業生からのコメントは大変ありがたく、貴重な情報も助かります。
染め物工房として再利用されているとのことですが、もっと地元に開放して公開されるといいですね。いずれにせよ解体を免れ残っていることは素晴らしいと思います。
写真については保存されて結構です。
最近はなかなか廃校めぐりできておりませんが、よかったらまた当ブログへご訪問ください。

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