星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

講演会 「愛之助」とわたし (2)

2008-05-21 | AINOSUKEさん

講演会のレポのつづきです。

<質問タイム>
全部で20人以上かな? とにかく長い質問タイムでした。
以下、記憶をふり絞って書き出してみました。
※質問された方に差し支えなさそうな部分だけ。

●公演中はどこに食事に行きますか?
舞台に出演していると食べに行く時間がないためお店にはほとんど行かない
とのこと。大阪では一人で食べに行くこともあるそう。

●浮世絵について
ここでは映画『宮城野』のエピソードが聞けました。
「僕も絵師の役で絵を描いたんですが、ムズカシかったですね。浮世絵の人
物ってどこから描くと思いますか?」とまず荻田教授に聞いてから、客席を
見渡して「鼻からなんですよー」とウレシそうに(笑)。

●孝太郎さんと二人でやりたいと思われる演目は?
河庄。恋飛脚大和往来の封印切と新口村。「かさねももう一度やりたい」。

●七月大歌舞伎のみどころは?
「顔見世のような豪華な出演者なので、みどころというよりも、とにかく昼
夜とも見に来てください!」

●「御いのち」のみどころは?
あらすじをざっと紹介してから「命の重さ、命の大切さについて考えさせら
れる内容になっています。それから親子愛、師弟愛、男女の愛などいろんな
愛の形が見られます、ぜひ見に来てください」。

●博多座「蜘蛛絲梓弦」の平井保昌役について、
あれは最初はなかった役で、カーテンコールで全員いっしょに舞台に立てる
ようにしようと急遽書き加えた役とのこと。
「なので、押し戻し的な役ということでああいう衣装になりました。勝手に
加えたので形がないんです。ハデさがないというので竹を持ったり、途中で
どんどん変わっていったんですね」。
一部は(海老蔵さんの)「暫」の衣装になっていたそう。
(観客に楽しんでもらおうとみんなで努力したんだということがよくわかる
お話でした。)

●一番思い出に残っている役は?
いろいろあるけれど、義賢最期。
「普通、主役っていうのは体をはって立ち回りをすることはあまりないんで
すが、義賢最期の時に仏倒しでパタッと倒れるのは、ほんとに怖いなと思い
ました」。
叔父様である仁左衛門さんには忙しいのにいつも手取り足取り教えてもらっ
て、本当にありがたいことだと思っています、とのこと。

●歌舞伎役者の家に生まれた人と自分とが違うと感じることは?
若手どうしで舞台に出ている時に、まるでその役者さんのお父さんかと間違
えてしまうほどそっくりに見える時。
「そういうことはお客さんも思われるんじゃないでしょうか」。
(それが代々続く家の重みだと言いたかったのだと感じました。)

●TVドラマでは時代劇以外に出演はしないのですか? それともオファーが
ないだけなのか?(←ここ、会場でウケる!)
「オファーは来ないですね」(再び会場大ウケ♪)
実はあったことはあったけれど、舞台出演のほうが先に決まるため、撮影期
間の長いTVドラマに出るのは実際問題としてなかなかむずかしい、とのこと。

●染五郎さんの出ている劇団新感線の舞台は見たことがありますか?
「見てますよ」。
歌舞伎のいいところをよくわかって舞台を作っていることに感心したとか。
もしもオファーがあれば新感線の舞台に出たいですか? という質問には
「出たいですね」とのこと。

●永楽館の紹介をしてください。
「こんぴら歌舞伎の場合は移築した建物なので、町の中に入ったところに建
物があるんですが、永楽館の場合は、民家、民家、永楽館、民家、というふ
うに建ってまして、隣りの家が永楽館、みたいな感じなんです」。
昔のまま忠実に復元した小屋だそう。
出石そばを愛之助さんは20皿たいらげたとのこと。
(神戸新聞5月16日付の関連記事がこちらに。)

他にもイロイロあったのですが、思い出せるのはこれが限界(汗)。
まったく脈絡のない、硬軟混じった客席からの質問に次から次へと答えるの
は大変だったのではと思います。
退場する時も笑顔を見せながら通路を進み、立ち止まって振り返り一礼して
から会場を後にする愛之助さんでした。


講演会 「愛之助」とわたし(1)(このブログ内の関連記事)
池田文庫「片岡愛之助の代々」に行ってきました(このブログ内の関連記事)
映画「歌舞伎役者 片岡仁左衛門」が大阪で!(このブログ内の関連記事)

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2 コメント

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すてき、すてき~♪ (しろう)
2008-05-22 01:19:40
続編、ありがとうございます!
雰囲気ばっちり感じられますよ~♪
そういえば映画『宮城野』もありましたね。
コレいつからなんですか?
愛之助さんの『かさね』も観た~い♪
『七月大歌舞伎』・・できることなら昼も夜も
観たいですよぉ(涙)
愛之助さん、仁左衛門さんにそっくりなときが
あると思うんですけど。

きゃ、いちいちコメントごめんなさ~い。
返信する
いちいちうれしいですよ(笑)。 (ムンパリ)
2008-05-23 02:15:18
しろうさん、長文レポを続けて読んでいただき、どうもありがとうございます。
メモを見て書いたんですが、顔を見ながらメモを取ってたので読めない字がいっぱい・・・(汗)。
『宮城野』の公開日、私も知りたいのですがこれもわからなくて。ヤキモキ。
愛之助さん、似てるとおっしゃる方けっこうおられるみたいですね。私もときどきハッとします。やはりずっとお稽古をつけてもらってるからでしょうかね。
あ、「かさね」は二人ともすごくよかったですよ♪ 私も花形歌舞伎だけじゃなく、別の舞台でもう一度見たいです。
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