星月夜に逢えたら

[hoshizukiyo ni aetara] 古都散策や仏像、文楽、DEAN FUJIOKAさんのことなどを・・・。 

『渇いた太陽』と、ぞわぞわの理由。

2013-12-05 | 演劇・ダンス・映画・音楽・古典・TV
先日、舞台の『渇いた太陽』を観て胸がざわめいた。
正確には、お芝居の冒頭に流れる音楽にぞわぞわしたものを感じ、
今までずっと落ち着かなかった。
この想いは何? しかも、昔大好きだった映画のはずなのに、なぜか
曲名が思い出せない。モヤモヤモヤモヤ・・・・・・。



で、今日ようやくその曲がわかった。(おそっ!)
その途端、ぞわぞわの理由(てゆうか正体)もわかった。
好きすぎる映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ』の
Deborah's Theme デボラのテーマだったんだ~。DVD発掘成功!
エンニオ・モリコーネ。素晴しいっ♪
ヌードルスがデボラを想うときに流れる曲。何度も何度も出てくる。
甘く、物悲しくて、そしてなにより美しい。

自分にとって一番キラキラと輝いていたもの(ひと)を思い出すとき、
甘美な想いとともに突き上げるのは、もう二度と取り戻せない「時間」
への郷愁と、激しい喪失感。あるいは後悔?
この曲には、時間が過ぎてしまったことがただ悲しいのではなく、まし
てや達観などありえず、どこかにあきらめのつかない何かがくすぶって
いるようなゾワゾワが混じっていて、それゆえいっそう落ち着かない
気持ちにさせられるのだ。

そっかー!
まさにこの『渇いた太陽』と重なるではないですか。
ただ、私の場合、先に映画から擦り込まれた感情も呼び起こされるため、
観劇中も二重のぞわぞわ感を味わっていたような気がする。
ときどきはシンクロしながら。
ときには反発しながら。

時間について、愛について考えてしまう。
他人事ではなく、自分に向かって突きつけられるものがある。
私にとって『渇いた太陽』はそんな舞台だったな。
バンザイ! ネタバレせずに感想が書けた(笑)。
舞台はもうリピートできないけど、今となってはデボラのテーマを聴く
だけでどんな舞台だったかよみがえってくる気がする。
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