菱沼康介の、丸い卵も切りよで四角。

日々の悶々を、はらはらほろほろ。

いくつになっても何度目でも恋は甘い。 『マイ・スイート・ハニー』

2024年05月11日 20時54分25秒 | 映画(公開映画)

で、ロードショーでは、どうでしょう? 第2353回。


「なんか最近面白い映画観た?」
「ああ、観た観た。ここんトコで、面白かったのは・・・」

 

 

 

 

『マイ・スイート・ハニー』

 

 

 

 

真面目変人のお菓子研究員と明るいシングルマザーが飯友になる、問題山積み40代同士のロマンス・コメディ。

マイ・スイート・ハニー

 

 

原題は、『달짝지근해:7510』。
『ほんのり甘い:7510』。

7510の意味が不明。ただ、劇中で、主人公チホは「75」と同じ響きというのが出てきます。

英語題は、『HoneySweet』。
『蜂蜜みたいに甘い』、『甘く魅力的』。

 

製作年:2023
製作国:韓国
上映時間:118分
映倫:G

 

 

物語。

現代韓国ソウル。
製菓会社の開発研究員の45歳のチホは、ある種の天才。
度を過ぎた真面目さで、ほぼ三食ひたすらにお菓子を食べ、ヒット商品を生み出していた。
そのせいで内臓ボロボロ、医者から仕事をやめるか、とにかく健康的な食事をとりなさい、と言われる。
逡巡するチホは、短期の刑期を終えて刑務所から出てくる彼の唯一の家族の兄の借金の肩代わりに出向いた会社で、明るくエネルギッシュなシングルマザーのイルヨンに、見た目の怖さと裏腹に真面目で優しい一面から見初められる。
最悪の出会い、40代同士の恋、トラブルメイカーの兄と男嫌いの娘と問題山積み。しかも、チホは恋愛感情も人とのコミュニケーションもよくわからずトンチンカンな行動をとる。
そこで、イルヨンはあるアイディアを思いつき、チホに提案する。
「わたしたち、飯友になりましょう」

 

監督・脚色は、『無垢なる証人』のイ・ハン。
脚本は、『エクストリーム・ジョブ』の監督・脚色のイ・ビョンホン。

主演は、『梟 フクロウ』『コンフィデンシャル 共助』のユ・ヘジン、『THE MYTH 神話』のキム・ヒソン。

 

 

 

スタッフ。

PD:ユン・ソヨン
監督:イ・ハン
脚本:イ・ビョンホン
脚色:イ・ハン、イ・スンヨン
助監督:ノ・ソンシク
撮影:イ・テユン (CGK)
照明:ユ・ヒョクチュン (YOO LIGHTING)
美術:キム・ヒョノク
武術:チョン・ユノン、ユン・ミンギュ
編集:ナム・ナヨン (MORI)
音楽:チョ・ヨンウク

字幕翻訳:本田恵子

 

 


出演。

ユ・ヘジン  (チャ・チホ/製菓会社研究員/45歳)
キム・ヒソン  (イ・イリョン/シングルマザー/消費者金融会社職員/41歳)

チャ・インピョ  (チャ・ソッコ/兄チャ・チホの兄)
チン・ソンギュ  (ピョンフン/製菓会社幹部/社長の息子)
ハン・ソナ    (ウンスク/チャ・ソッコの賭博仲間)
チョン・ダウン   (イ・ジンジュ/イ・イリョンの娘)
イ・ジュニョク   (トンウ/チャ・チホの職場同僚)
イ・ジフン    (イングク/放送局PD チャ・チホの小学校同窓生)
ユン・ビョンヒ  (チーム長/チャ・チホの職場上司)

キム・ソヒョン   (派出所長)
キム・ギチョン   (製菓会社 所長)
ヒョン・ボンシク  (おじさん)
キ・ソユ      (キャピタル 子供)
イ・ドンヨン    (イ常務)
チェ・ギョシク   (チェ専務)
イ・スンフン    (医師)
イム・スンボム   (キンパ天国 男)
アン・ジュリ    (キンパ天国 女)
キム・ボムテ    (警察1)
イ・ハンソル    (警察2)
キム・ユロ     (ドラマ俳優のナムジュ)
シン・ウヒ     (ドラマ俳優のヨジュ)
カン・ジウン    (マクドナルド アルバイト)
キム・ハンソル   (インタビュー 撮影技師)
ソン・ジョンア   (製菓会社 職員1)
キム・ホギョン   (製菓会社 職員2)

チョン・ウソン   (ユック/スネークハンター/内縁の夫)
ヨム・ヘラン    (薬剤師)
ハン・テウン    (薬局 庶務)
イム・シワン    (セレナーデ 男)
コ・アソン     (セレナーデ 女)
ウ・ヒョン     (ウェルビントンダク社長)
イ・ホチョル    (お怒り男)

 

 

 

『マイ・スイート・ハニー』を観賞。
現代韓国、真面目変人のお菓子研究員と明るいシングルマザーが飯友になる、問題山積み40代同士のロマンス・コメディ。
韓国で年間ベスト10級のサプライズヒットとなったロマコメ。
傑作ロメコメが多い韓国ならではのおくり手による一本。監督・脚色は、『無垢なる証人』『戦場のメロディ』のイ・ハン。脚本は、『今日の恋愛』の脚本、『エクストリーム・ジョブ』『サニー 永遠の仲間たち』の脚色のイ・ビョンホン。
シナリオは、優しめの笑いの現代的なマイルドな人情寄りのものにして、見やすくしている。そこに、ジャンル上級者向けにも、わかる人だけが拾える視野にネタを仕込んでいるのが新しい。ロマコメというジャンルへとちゃんと新機軸を入れようという取り組みがある。こういうジャンル慣れがうまく働ず自家薬籠中の中毒化した例もあるが、今作はそこを手練れが程よいバランスで佳作に仕立てている。
人物も漫画的ながら人間味を多めに、キャラにし過ぎていない。ここは世界的な潮流よね。それでも、脇にはそういうキャラも配置することで、現代性と娯楽性のバランスをとっているように見受けられる。ただ、キャラ文化の日本だと、物足りない人もいるかもしれないけれど。
主軸はやや大人向けで、周囲で全年齢に広げたメジャー感ともいえる。
主軸を担うのは、普通の韓国人を体現するユ・ヘジン(『梟 フクロウ』ほか)。世界でもその個性が稀有なスター。宣伝では俳優キャリア27年目にして初のラブストーリーというのもあったが、ラブストーリー要素は『LUCK-KEY ラッキー』『レッスル!』にもあるので、まぁラブ要素だけは初ということで納めておきますか。でも、彼の絶妙な配分と演出と脚本が相まって、非常に魅力的なキャラに仕上がっている。まさに彼の技と個性をフル活用。相手役のキム・ヒソン(『THE MYTH 神話』)がややパワー不足ではあるが、その分、きれいな女性の普通さが出ていて、今作の味にはあっている。
脇が豪華で、ゲスト出演が多いが、悪目立ちするのは二人ぐらい(中盤後半出演で味変になっている)で、企保沼くシナリオに組み込まれていて、いい味わいを出している。
映画としての価値を理解した撮影とロケ地の良さがムードを醸す。
大人のコメディって辛辣になりがちですが、これぐらいのほんのり甘いのも欲しいものです。
劇場のほんわかムードが疲れた心に効きます。
緻密過ぎず緩めの展開で、きっちり詰め込んだ笑いと涙で飽きさせないまさに娯楽映画。

 

15.【韓国映画】マイ・スイート・ハニー (おまけ:丸の内散歩) | Bitter Sweet Days Again!

 

世界的にはロマコメ冬の時代だがアジアでは今もロマコメは人気なので佳作が次々と生まれている。
日本だとキラキララブコメが今も定期的につくられている。

 

달짝지근해: 7510', 캐릭터 포스터·유해진 내레이션 캐릭터 예고편 공개 < 문화로만나는SR세상 < 문화 < 기사본문 - SR타임스


受賞歴。

2023年の第28回 春史国際映画祭にて、審査委員特別賞(監督部門)を受賞。

 

달짝지근한 유해진, 김희선의 로맨스는 순수하고 아름다웠다 | 클래시안

유해진의 첫 로맨틱 코미디 영화 '달짝지근해'에 두 눈 휘둥그레질 만큼 짱짱한 카메오들이 등장한다는 소식이 전해졌다 < 영화 <  엔터테인먼트 < 기사본문 - 허프포스트코리아

 

 

 

 

 

 

 

 

ネタバレ。

クライマックスは、坂を駆け下りてくるイルヨンが転び、それをチホが今度は抱きとめるのもアリだったかな。

 

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