行雲流水

仏教をテーマとした記事を掲載しています。

烏鷺滝が初詣について語る

2013年12月31日 | 禅の心
○世間のやつらは何のために初詣に行くのかの?

○結局は自分の欲をかなえたいがためではないのか。

○欲は大事じゃ。

○しかし、欲望をかなえてもらう前にするべきことがある。

○今、こうして無事に生きていることに対して、ありがたいことじゃと思うことじゃ。

○今、こうして生きていることが何よりもすばらしいことなんじゃ。

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寒山詩を味わう

2013年12月27日 | 禅の心
寒山頂上月輪孤 寒山頂上月輪孤なり
照見晴空一物無 晴空を照見して一物なし
可貴天然無価宝 貴ぶべし天然無価の宝
埋在五陰溺身軀 五陰に埋在して身軀(しんく)に溺む


寒山の山頂に一輪の月が照らしている。
空は澄み切ってぬけるようである。
何とも価値づけできないこの天然の宝玉を尊ぶがよい。
同じく絶対の宝玉が全ての人の身体の奥深くに埋め込まれているのを思わなければならない。


寒山の山頂の月も、澄み切った空も、純粋な人間性の象徴です。
私たちの心の奥底には、価値付けできない純粋な人間性が埋め込まれているのです。

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あなたは仏教徒といえますか

2013年12月24日 | 禅の心
俺は仏教徒だからクリスマスなんかやらないという人がいます。キリスト教の行事であるクリスマスなんか関係ないといいます。しかし、そういう人は本当に仏教徒なのでしょうか。

  お寺参りをすれば仏教徒なのではありません。他人を攻撃したり他人を傷つけるような人は仏教徒とは言えないと思います。もちろん在家には戒を守る義務はありませんが、最低限中道を歩いていかなければならないと思います。考え方が偏っているのは中道とはいえません。他人を攻撃ばかりしている人はこの中道ということがわからない人なのです。

 偏らない心、それが仏の心なのです。

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「絆」を断ち切るのが仏の道

2013年12月20日 | 禅の心
「絆」という言葉の意味を広辞苑で調べてみると

一、馬・犬・鷹など、動物をつなぎとめる綱。梁塵秘抄「御厩(みまや)の隅なる飼ひ猿は―離れてさぞ遊ぶ」
二、断つにしのびない恩愛。離れがたい情実。ほだし。係累。繫縛。平家一〇「妻子といふものが、・・・生死(しょうじ)に流転(るてん)する―なるが故に」。「夫婦の―」


とあります。つまり、犬や牛馬をつなぎとめる綱であったり、家族をつなぎとめているものという意味です。東日本大震災のあと、絆という言葉が流行っていますが、「連帯」の意味で使われているようです。広辞苑的には、絆とは「世間に縛られている」というニュアンスがあると思います。絆はあまり良い意味ではないのです。
そもそも世間はいい加減なもので、たちの悪いものだと私は考えます。世間という化け物に振り回されて生きなければならないのはおもしろくないものだと思います。世間の目を気にせずに自分らしく生きることが大事だと思います。
 仏の道は、出世間の道です。世間の目を気にせずに生きていく道です。世間に縛られないように絆を断ち切る道です。

ただ、私たちは本気で世間の縛りを切って生きることは難しいです。世間を腹の中では馬鹿にして生きることです。世間に体は縛られていても心は縛られず自由に生きていくことができます。

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晴れの日の生き方、雨の日の生き方

2013年12月17日 | 禅の心
○がんばれる人は「しっかりがんばれ」といい、引きこもりを始めた人には「ひきこもりを楽しみなさい」と言ってあげよう。
○自殺はしてはいけない。しかし、自殺してしまった人に対しては「こんな苦しい世の中からおさらばしてよかったね。ゆっくりおやすみ」と心の中でつぶやいてあげるべきだ。
○病気にならないようにしなければならない。しかし病気になれば病気とつきあうしかない。病気から逃げるから苦痛になるのだ。

 私たちはありのままの自分と向かい合うしかないのです。雨の日に晴れの日のことを考えるから苦痛になるし、苦しいときに楽しいときのことを考えるから苦しいのです。
 晴れの日には晴れの日の生き方、雨の日には雨の日の生き方。それが禅的生き方なのです。
 

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