木浦すみつけ祭り

大分県宇目町大字木浦鉱山。
鉱業は中止され、本祭も休眠状態となっています。

一旦停止

2016年02月15日 | 記録
 昨日の木浦の静けさは寂しいものがありました。
 荒神舞の太鼓、カネの音が耳について離れません。
 毎回のことですが…。

 子供の頃、正月に父親の兄弟皆が子連れで帰ってきて、家の中がヒッチャンガッチャンになって楽しくて…。
 翌日にはみんないなくなって、寂しさを感じながら日常に戻っていきました。

 木浦に押しかけて騒いでいざ帰るときに感じる寂しさと、押しかけられて皆が帰ってしまった後の寂しさ…。
 私の家は本家なので、後者の寂しさを子供のころから経験してきました。

 守る人がいるからこそ、帰りたい人が帰りたい時に帰ってくることができます。

 帰ることができる場所があることの幸せと、その場所を守らなければならない責任…。

 そんな話を昨晩父母としていましたが「お前が一人で偉そうなことを言うな」と叱責されました。

 別に偉ぶっているつもりはありませんが、祭を続けることの意義とか大義とか、そんなことを考えながら自覚しながらでなければ、こんなめんどくさい祭を続けていけません。

 祭を続ける目的として、木浦の住人のためにというのは第一義としてありますが、木浦出身の人が帰って来れる場所を造るという大義もあるかもしれません。

 とすれば、自ずと当面祭を止めることはできないという結論に至るのですが…。
 これもツライです。


 祭の余韻の中で、興奮気味に発想しています。
 再開して10年経ちましたので、一旦立ち止まって今後の在り方を冷静に考えていきたいと思います。

少雨決行しちゃいました

2016年02月14日 | 記録
 前日の天気予報では9時から15時まで曇りだったのですが、当日になって9時から12時までは雨、午後は曇りとのこと。
 気象台にダマされました。
 7:30分に公民館に集合して大幣を神社に持ち出しました。
 大幣を神社に持ち出すときに最も気を付けなければならないこととして、両袖の通称「七段幣(両端の長い半紙の加工物)」を絶対に木とかにひっかけてちぎらないことがあります。

 当日帰省してくれたスタッフにくれぐれもお願いして、無事御神体の大幣を奉納できました。


 覚悟はしていましたが境内に着いた時にシトシト降り始めました。
 今更繰り出した船から降りるわけにはいきませんので、淡々と準備を進めます。



 今回初導入の荒神テントです。
 荒神変身のすべてがこの中で行われます。
 写真右のカメラはNHKです。
 荒神役の大喜(写真左)に密着してました。
 この模様は18日夕方の「しんけんワイド大分」で放送される予定です。
 ちなみにこの写真は、荒神ルーキーのタクちゃんを荒神の名手で彼のおじいさんが、荒神変身の状況を見届けている場面です。


 準備段階から、変な客がいるなとマークしていました。
 明らかに何かを企んだような風貌の若者です。
 すみつけ終了後も境内に残っていたので、身分確認をさせていただきました。
 某大学の学生さん。
 急遽祭に行こうと盛り上がり、前日にユニクロで(当方娘情報)上下白の服で揃えてきたそうです。
 20年前を考えれば、こんなにエネルギーに満ちた時代が私にもありました。
 面白い奴らです。




 何を祈っているのでしょう?
 次回は白衣に聴診器のコスプレでご参加ください。
 彼らにはコスプレでなくとも、是非次回も来てほしいものです。
 人と人を繋ぐ当祭りならではの一コマです。



 予定どおり9時45分から神事をはじめましたが、予想以上の雨。
 こんな雨宿りをしている子もいました。
 この後、当然のことながらすみを持った荒神の餌食になりました。



 予定よりも早くプログラムを進めようとしている中、トラブル発生。
 事務局長の母君が予定どおりに伝統の唄を披露した後、勝手に詩吟を歌い始めました。
 出た~っ!て感じです。
 何年か前には、事務局長の父君が歌っている途中で「歌詞を忘れた…」といって中断し、着替えが完了していない荒神が慌てて着替えて舞ったことがあります。
 今回はその逆ですが、年寄り暴走にはドキドキします。
 でも、2年に1度の保育所の発表会と思って、皆の前で年寄りが気持ちよく自分の発表ができれば、それはそれで祭の意義があります。



 
 予定では11時30分からすみつけ開始のところ15分繰り上げて開始しました。
 概ね30分間のすみつけを堪能しながら、この雨では地区内を歩くのは諦めざるを得ないと事務局長と話をしていると、突然雨が止み霧が晴れてきました。

 ということで、予定どおり地区内に繰り出しました。



 荒神はこんな赤ちゃん(3か月だったかな?)にも容赦ありません。
 2年後には、この子は荒神から逃げるように走り回っているでしょうね。
 成長が楽しみです。


 無事全ての家を回り終わった後、大幣は神社の鳥居に括りつけられます。
 大幣の幹から斜め上方に付き出した竹の先端にあった七段幣は無残にも引きちぎられています。



 この祭、おまわりさんにも絶大なご協力を頂いています。
 写真は撮っていませんが、おまわりさんはすみつけの格好の標的になります。
 「この前の交通切符の仕返し~」などと言われながら、みんな真っ黒になって頂きます。
 祭が終わった後、名水館に戻った時に改めて感謝をお伝えしました。
 毎回、警察の皆さんに「楽しかったです」と言って頂きます。
 ありがたいです。



 おまわりさんとお話して公民館に戻ると、既に打ち揚げの準備ができていました。
 大幣を持って回ったジュンくんは大の字になって爆睡中です。
 写真中央は当方事務局長のミッチー。
 彼も大幣を担いで回りました。
 今回は帰省する男手が少なかったので、みんなフルフルで頑張りました。


 ミッチーの左側は彼の息子のヒカルです。
 彼はオツムが良く、4月からは大分県の発展のために働く予定です。
 来賓の中にも彼の就職先の関係者がいたので、面通ししておきました。
 祭を運営する中で、かなり信頼のおける男です。

 この祭りは、木浦鉱山区民に加え、地区出身者、それにまつわる方々のご協力を頂いて成り立っています。
 今回は諸々が重なって、想定していたスタッフが帰省できませんでした。
 私なりの解釈の中ですが、御神体の大幣を担ぐことができる人は限定すべきで、当然関係者に限ります。

 大幣を境内から地区内に担ぎ出す準備をしようとした時、見たことがない人たちが大幣のまわりにいました。
 聞けば、彼らはミワちゃんのお友達。
 「ぜひ助けて」と大幣担ぎをお願いしました。
 が、当然初心者。

 大幣を運ぶには寝かせたり、立てたり、袖の斜めの竹を持たないことなど若干の要領があります。
 彼らにそれを伝え、全てを任せました。
 結果、バッチリやり遂げてくれました。
 おまけに打上げまで参加してもらい、翌日の片付けまでご協力頂きました。
 新規の祭担い手ゲットです。
 次回も頼りにしてますよ…。
 気持ちの良い方々でした。



 明けた翌日は、9時から祭の後始末。
 境内、公民館の片づけを行いました。
 いつもの平穏な木浦に戻りました。


 やっと祭の半分が終わりました。
 今日お昼前の木浦です。
 晴れていました。
 


 まだ、木浦すみつけ祭りの裏祭が残っています。


 木浦裏祭まではブログ更新を続けたいと思っています。

いきなりアクシデント

2016年02月13日 | 記録
 昨晩、叔父たちと久しぶりの酒を飲み、少し度が過ぎたようで、のどの渇きで目が覚めました。
 現在雨は降っていません。
 一安心です。

 そういえば昨晩、いいだけ出来上がった当方ヨッパライに一本の電話がありました。
 急遽、知事がこれなくなくなった、とのこと。

 理由は、雨に濡れたら知事の体調が壊れるから…。
 ア~ン?って感じです。
 しかも、当初予定されていたすみつけ祭のあとに開催される大分の経済団体のお偉方との小野市での神楽見物は予定どおり来訪されるとのとこと。
 なんじゃそりゃ、です。
 当方は、来賓に雨があたらぬよう試行錯誤して対策したにも関わらずです。
 もっと深い理由があるのかもしれませんが、県の担当者様から聞いた話はこれだけです。
 木浦の皆には、知事は風邪をひいて終日キャンセルとでも言っておきます。

 もしも台風「ハルーン」が発生していなければ、ご来訪頂いたのかもしれませんが…。
 当方には関係のない嵐だと思っていましたが、土壇場で直撃を食らったかもしれません。

 さすがです。
 その影響範囲が全く読めませんでした。


 私の個人的な気持ちです…。
 別に知事のためにする祭りではありません。
 でも、10年前に祭を再開するときに、少なくとも地元の年寄りは知事のナンチャラミーティングで励ましの言葉を受けて奮起した一面はあります。
 そんな年寄りの奮起する様を見て、知事に感謝しながら祭を続けなければと思ってました。

 前回順延し、知事のご来訪が叶わなかった手前、とても残念です。
 今回、順延したら知事がこれなくなるからとの思いもあり、土曜日決行を決意した面も個人的にはあります。
 なので非常に残念です。

 しかし、知事ともなると体調管理まで下々にとやかく言われるのでしょうね。
 大変なお仕事です。

 さて、いよいよ荒天に大幣が突入します。
 予報では、若干の雨が予想されます。
 打上げ用のオードブルは、祭終了の繰り上げを想定して午前中に持ってくるよう発注済みです。
 降っても照っても、大幣を公民館から持ち出せば祭は始まり終わります。

 そして、いつもどおりの「限界」を超えた「消滅寸前」集落に戻ります。

事故・・・

2016年02月12日 | 記録
 朝一番、木浦で決行の打ち合わせを行い、お昼に一旦帰宅した際に「土曜日決行します」と投稿しておきました。
 午後からは、荒神の練習と雨天対応の検討をしました。

 ところが午後2時48分、宇目振興局担当者様から連絡がありました。
 「ブログに順延する旨をアップしましたか?」とのこと。
 ?。あ!、やべー!。

 実は、昨日の段階で間違いなく順延すると覚悟を決めていました。
 順延すると決定すれば発注業者様や関係機関との連絡調整があり「てんやわんや」になります。
 なので、予め本日13時に順延の予約投稿をしていたのですが、そのことをすっかり忘れていたのです。
 久しぶりに「すったり忘れちょった」って感じです。

 慌てて帰宅し順延の記事は削除しましたが、既に2時間ほど晒された状態です。
 この事故により順延を信じてしまった方がいたらごめんなさい。



 今日は前日ならではの準備もありました。
 木浦のおばちゃん達による大根準備です。
 みんなで群がってあっという間に800人分のすみつけ用の大根を準備します。


 すみは大根の切断面に付けます。
 その切断面に幅5ミリ程度の格子状の切れ目を入れて、すみが付きやすいようにします。
 おばちゃんには失礼ですが、この手を見れば木浦の高齢化の実情がご理解いただけますよね。
 わざとこのおばちゃんの手を写したわけではありませんが、改めて写真を見るとそう思いました。


 この風船、明日使います。
 今までにない「すみ」配布部隊用アイテムです。
 

 雨天対策も検討しました。
 来賓の控席です。

 本来、来賓席は設けません。
 でも、雨が降る中で来賓に傘を持てというのもいかがなものかとの話になりました。

 そこで急遽思いついたのが、荒神&唄げんか踊り子用テントです。
 明日は気温は高め。
 待機中の寒さ対策としての踊り子用のテントは必要ないかもしれません。
 そこで、踊り子用テントを来賓用テントに流用します。
 これがまた、計ったようにジャストサイズでした。
 さすが私。先見の明がありました(とジュンくんに誉めてもらいました)。


 そして最後の仕事は迂回路の誘導看板設置です。
 祭の前日は、毎回これらの看板を付けながら帰路について翌日に備えます。
 これが迂回路最後の誘導看板です。
 午後5時11分看板設置終了。


 さあ、あとは野となれ山となれ。

 これから、岡山県からわざわざ帰ってきてくれた叔父たちと居酒屋で前夜祭です。

 明日は木浦の実家に泊なので、明日の状況は明後日の報告になります。

 午後6時28分、投稿完了。


明日は雨が降らないということで・・・

2016年02月12日 | 記録
 今朝、9時にみんなで集まって協議しました。

 明日は予報では9時から3時の間は曇りで、その前後は傘マーク。
 あさっては、曇り時々雨で50%。
 非常に判断に苦しむ状況です。

 でも、これで順延して土曜日が曇りだったら大きな後悔をするのは確実なので、バクチですが土曜日に決行します。

 

谷川建設工業様、ありがとうございました。

2016年02月11日 | 記録
 今日は、会場の掃除を行いました。
 今回も佐伯の谷川建設工業(株)様にご協力頂きました。
 谷川さんは以前から、毎年木浦鉱山区内の河川護岸除草ご協力頂いています。
 昨年も12月に護岸の草を切ってもらいました。


 木浦の年寄りには絶対に無理な作業に支援してくれます。
 もともとは、土木業者による地元支援活動制度(地域貢献すれば公共事業を受注しようとする際に幾分有利になる制度)を活用する中で木浦に入って頂きましたが、今となってはお互いの信頼関係の下でにご協力頂いているものと勝手ながら思っています。
 しかも、会場の清掃に関しては制度とは無関係の完全ボランティアで、毎回ご協力頂いています。

 2年ほったらかしの会場はこんな感じで、落ち葉だらけです。



 こんなに綺麗になりました。
 写真では分かりにくいですが、軽トラックで5台分くらいの落ち葉を片づけました。



 谷川様には、来賓としてご案内させて頂いてます。

 今回は宇目の自治委員会が地区に貸し出す強力エンジンブロワ―を3台お借りして作業したので、すごく早く終わりました。


 おかげで時間に余裕ができたので、普段は行わない神社の屋根の落ち葉も掃除ました。
 すごい量で、1/3は腐葉土化していました。
 52歳のデキさん、屋根に上って大活躍です。


 午後からは明日の雨を予想して、通常前日に行う神社の旗立てや幕張など行いました。
 残る準備は、大幣の最終仕上げ(といっても99%完成してます)、先導の杖作りくらいです。

 残る問題は天気です。
 今日の午前の発表では、土曜日が70%、日曜日が60%の降水確率が、正午発表で土曜日90%、日曜日50%に変わっていました。
 今日の準備の最後のミーティングで、「最終決定ではありませんが、順延を皆で覚悟しましょう」と締めて終わりました。
 明日、10時までに順延するかしないかを判断することとしました。
 

 2回連続の順延…。
 この神社は絵馬を奉納するような風習はありませんが、もしかしたら雨乞いをするような絵馬でも神社に奉納されていたりして?
 念のため、後日確認してみます。
 もし奉納されていれば「必ずお祈りを叶えてくれる神社」として、次回からは絵馬の奉納サービスも考えてみたいと思います。

 くれぐれも隠語遊びです。

大根は武器です

2016年02月10日 | 記録
 この祭りにおいて、大根は境内の中では無二最強の武器です。
 しかし、すみがなければ相手の攻撃に対して応戦はできません。
 「すみがないよ~」と叫ぶ声が、ネット動画で紹介されたりもしています。
 会場内では、すみの入った箱をスタッフが持って回るのですが、特段の目印も付けていませんので分かりにくい様です。


 こんな箱に入れて持って歩きますが、分からないですよね。

 そこで新兵器の導入をすることにしました。
 すみ配布部隊の目印の風船です。
 しかも、ただの風船ではありません。
 商品名「アルファベットバルーン」です。
 アルファベットが一文字ずつ風船になっています。

 ヘリウムを入れれば風船は宙に浮きます。
 その風船をすみ配布部隊に付けておけば、遠くからでも目印になります。
 自信を持って事務局長に提案した上で購入し、先日の大幣の仕上げの際にお披露目しました。

 が、なんと、ヘリウムを入れても宙に浮きません。
 よくよく商品を見てみると、バルーンの下側ではなく上側にひもを通すタグが付いています。

 な~んとこの商品、宙に浮かばせるものではなく、宙に吊るものであることが発覚しました。
 リサーチ不足でした。

 事務局長にこの企画の中止を相談しました。
 「浮かばんかったら、吊りゃぁ良いじゃん」とのこと。
 なるほど。

 ということで、当日はすみ配布部隊は先端にバルーンを付けた竿を持って会場内を廻ることとします。

 それにしても天気が気になります。
 「天気が悪いのはデキさんがヘタに荒神舞いの練習をするからじゃ」と冗談で事務局長に言ったところ、「お前がチ~ンカン、チ~ンカンとか呟く馬の夢を見るけ~じゃ」と言われました。
 その夢をよくよく思い出してみると、その馬は「降るわ~い、降るわい」と唄っていたような気がします。
 雨が降るというお告げだったのでしょうか?

 ブログを書いていると、隠語遊びが面白いです。

2016年02月09日 | 記録
 昨日、福岡に住む弟とTELで話をし12日に帰省して、いつもどおりに祭スタッフとして参加してもらうことを確認しました。

 しかし、今日になって幼い娘がプール熱にかかってしまったとのこと。

 私とは7つ離れた弟ですが、足しげく木浦に帰って来る優しい奴です。

 田植えの時とか、必要ないと伝えるも帰ってきたりします。
 私なら帰りませんがね…。
 4人兄弟の末っ子として若干ゆとり気味に育てられた結果、優しい人間に育ってくれました。

 ところが、今回は病の娘と嫁を置いては帰郷できないとのこと。
 本人も残念がっていましたが私も残念です。



 何をしているところか知りませんが、少なくともアキさんが樽を飲み干しているわけではありません。
 右の若いのが弟です。
 彼は残念ながら祭には参加できません。

 でも、この祭りは続きがあります。
 恐らく、今までその続編を周知したことはありません。
 多分あまり知られていないと思います。

 裏祭があるのです。


 でもその裏祭こそが、木浦区民若しくは関係者の心の絆を繋ぐイベントだと思っています。

 すみつけ当日は、行事をこなすだけで精いっぱいです。

 でも、一週間後に行う裏祭の際は、誰にも追われることなく自然と時が過ぎていきます。

 そんな経験をしてみるのも「ユズ」の価値観を育むためには良い教材になるかもしれません。


 




 

佐々木建設様、ありがとうございました。

2016年02月09日 | 記録
 宇目最大手の(株)佐々木建設様から、金山開神宮のアクセス道を整備して頂きました。
 先生曰く、この神社はもともと天神原にあった神社を下してきたものだそうです。
 そのいわれを「藤原の云々がどうのこうのの云々で…」と言っていましたが、当方藤原の云々さんとかにほとんど興味がないので忘れましたが、山神社とは別物らしいです。
 
 神宮までは市道の分岐起点から数百メートルのコンクリート路面の作業道です。
 着工前はこんな感じ。
 2年も経てば、ヒッチャンガッチャンです。



 作業中。
 バックホウを持ってきてくれました。
 宇目振興局の地域支援員さん(右手前の女性)もお手伝いしてくれました。



 完成後は、こんなに立派になりました。
 2年に1度しか通らない作業道にしては、もったいなさすぎの仕上がりです。



 毎回当日朝に、この道を通って神社総代と区の役員がお供えを持って上がります。

 前回は区長はじめ、木浦のオッチャン達が自力でバックホウを使って整備したそうです。
 今回は、木浦までのアクセス道である県道日之影宇目線の改良工事で通行止めを頻繁に行っていた関係で、工事請負業者の佐々木建設様から地区にご迷惑をお掛けしたとのことで、何かしらのご協力の申し入れを頂きました。
 お言葉に甘えて、作業道を整備して頂きました。

 佐々木様には、来賓として案内させて頂いてます。

 そにしても、天気が気になります。
 既に降水確率80%となっていますので、翌日への順延も視野に入れて再調整が必要です。

  

募金箱

2016年02月08日 | 記録
 前回まではかなりの経費をかけて飲食物を無償で配布していましたが、前回はじめて応分の対価を求めるべきとして、「祭存続にご協力下さい」という名目のもとに募金を行いました。
 結果、無償配布の経費の1/4ぐらいの募金額でした。
 当然のことながら、募金で儲けようとは思っていませんが、応分の対価には程遠い結果でした。


 原因を考察した結果、募金箱として使用した木浦鉱山郵便局からお借りした郵便ポストの貯金箱が原因だろうということになりました。
 中にいくら入っているのか見えなければ当然財布のひもはきつくなる、ならば次回は透明にしてみようと、前回はそんな締めくくりになっていました。

 しかし今回は手の込んだ無償配布をしない予定でしたので募金を募ることは考えてなかったのですが、ぜんざいの無償配布のご協力申し出があり当方にも追加で経費が発生することとなるため、事務局長からの提案により募金を復活させます。
 しかも、郵便ポスト募金箱が悪かったのかどうかわかりませんが、今回新たに透明な貯金箱を新調しました。


 募金箱を購入した上で、この提案を実行委員会に諮りました。
 事務局長提案に対し意見を出すのは、難しいことばかり言うオッチャン達です。
 話の流れ上イライラしましたが、寄り切りで募金を実行することになんとかこぎ付けました。

 昨晩、山神社の上空を馬が駆け抜けて行く夢を見ました。
 その馬は「チ~ンカン、チ~ンカン」と呟いていました。
 何かのお告げでしょうか?

大幣がほぼ仕上がりました

2016年02月07日 | 記録
 今日は朝から大幣を仕上げました。



 これが裸の大幣です。
 竹を貫通させたスギの板に刻んだ半紙を括り付けます。
 括り付ける方法は残念ながら写真を撮り忘れたのでリアルにお伝えできませんが、糊とかテープとかではなく全て畳糸で縛り付けます。
 どうにかすれば両面テープでチャッチャとできるかもしれません。
 例えば、半紙7枚組の括り付ける部分をホッチキスで固定して、それを両面テープを張った貫にペタペタ貼れば、大幣切りを含めても1日で終わるかもしれません。
 こんなこと提案したら、また事務局長にバカと言われるでしょうけど…。 



 この7枚重ねの半紙を括りつけます。
 大幣の右側用、左側用の区別がありますが、私は全く分かりません。
 半紙を刻む時には人によって精度の追及度合いが違いますが、まぁさほど問題にはなりません。

 しかし大幣の括り付けになると事は違います。
 いきなりミノさんが左用の半紙を2組ほど右側に括り付けてしまいました。
 素人目には分からないかもしれません。
 ミノさん曰く3組目から修正すればとのこと。

 これを緩めないのが我が父。
 原則に忠実なことは良いのですが、言い方が嫌味たらしいので場の空気を乱します。 

 ミノさんの義理息子のヨッシー曰く、あの二人のバトリングは風物詩みたいなものよ、とのこと。
 確かに二人は両極端です。 



 これが半紙の括り付けが完了した状態で、午前中でここまで済みました。



 これが最終工程で、括り付けた7枚重ねの半紙をばらしたところです。
 ばらすことでボリュームが増して綺麗になります。
 大幣の作り方を誰が考案したのか知りませんが大したものです。

 今回は地元のおばちゃん達も大幣の仕上げ作業を手伝ってくれました。
 これまで、半紙を刻むときも仕上げるときも女性が手を出してきたことはありません。
 暗黙の女人禁制なのかと思っていましたが、そうではないようです。
 みんなで和気あいあいと作業を進めてほぼ午前中で終わり、昼からは大してすることはないと見込んでいました。

 が、午後一番でトラブルが発覚しました。
 午前中に5人掛りで刻んでいた御幣用の半紙の刻み方が間違っていたのです。
 すでに、約2時間をかけて必要数50組中の42組を仕上げていました。
 原因は、私が大幣定規の使い方を間違えていたことにありました。
 自分で定規を作っておきながら、とんでもない失敗でした

 ということで、大幣と同時進行していた御幣作りは振出しに戻ってしまいましたが、皆で作業して2時間弱で大幣も御幣もほぼ完成し一安心です。


 一方、駐車場のライン引きもしました。
 駐車場となるのは学校跡地のグラウンドですが、形がいびつで狭いため知恵を使わなければ駐車台数を稼げません。
 そこで毎回活躍するのが大分から加勢に帰ってきてくれる締め太鼓役の瓶君です。
 彼は医者です。
 「これだとシクウ(死腔?)が大きくなる…」とか言ってきます。
 いわゆる無駄なデッドスペースのことらしいですが、「それ何ですか」と思わず突っ込みを入れました。
 我々が足し算引き算を駆使する中で、彼はサイン・コサイン・タンジェントと言ってきます。

 彼の言うとおりにラインカーを押していれば、あっという間に駐車場の完成です。 
 ということで、今日のノルマは無事達成。

 あとは天気だけです。
 今のところ金曜日から下り気味…。
 これで雨だったら、今日の荒神練習の終盤に荒神を諦めきれない老体のデキさんが、軽はずみに荒神を舞い、あげくにスリップダウンして練習が終了してしまったせいにしておきます。

熊野社

2016年02月06日 | 記録
 以前もお話しましたが、木浦には金山開神宮と祭り会場の山神社、それに氏神様の熊野社(通称:権現様)があります。

 この権現様にお供えをするかどうか、2人の神社総代の間で意見が分かれており、その問題を解決しなければなりませんでした。


 米、塩、根っこ付の葉物野菜、魚、昆布、すみつき大根、餅、酒です。

 先般の荒神の練習の際に、お供え反対派の総代に「両社とも同等にお供えすべきでは?」と進言しました。
 ごにょごにょ言ってはいましたが、その方向で押し切りました。
 どっちの考え方が正解なのかそれぞれ言い分はあるようですが、客観的に考えたときに全ての神社にお供えしておけばどの神様も怒ることはないだろうと勝手に判断しました。

 餅くらいで神経を使いたくありません。
 こんな調整が一番メンドクサイです。
 「勝手な事ばっかり言いよたったら、おらぁやむるどぉ!」と叫びたくなります。
 毎回、叫びたくなる場面があります。


 今朝、木浦の山仕事に出る途中、公民館の前で大太鼓のアキさんが大幣の竿を磨いているところに出くわしました。
 半紙を括りつける「貫」と言われるスギ板も付いていました。

 アキさんは木浦唯一の大工さんです。
 アキさんがいなければ大幣を作ることはできません。

 大幣の竹は真竹で木浦にはないため、毎回小野市までもらいに行きます。
 孟宗竹なら木浦にもあるのですが、孟宗は厚みがあり重たくなるので真竹を使います。
 竹の切り出し作業は、地元のおちゃん達にお任せです。


 さて、明日はいよいよ大幣を仕上げます。
 御幣も作らなければなりませんし、駐車場のライン引きもあります。
 今回は大幣切りも思いのほか早く終わったので、なんとなくあわただしさに欠けていましたが、そろそろ緊張モードに突入です。

広瀬大分県知事②

2016年02月05日 | 記録
 先日、当日は来賓としてご案内をさせて頂いている大分県南部振興局長が木浦に来てくれました。
 主な目的は、知事がお見えになるということで下見とのこと。

 木浦鉱山は祭だけでなく、区民の前向きな取り組みに対しても大分県から支援を頂いています。
 現区長が退職後にUターンで帰郷し、後に「権現窯」と命名した古くから伝わる炭焼窯を復活させました。
 その窯を中心とした炭焼きグループが結成され、それまで明らかに弱っていたおっちゃん達が、目的意識を持ったことによってすごく元気になりました。
 原木伐採から炭を焼きあげるまで自分たちで行い、炭の売り上げで夕方から炭窯で晩酌しています。
 そんな活動に対して、大分県から支援を頂きました。
 決して、焼酎を頂いたのではなく、あくまでも炭焼きに必要な資機材整備に対してです。
 そんな木浦に知事が来ていただけると、木浦の年寄りは元気が出ます。


 さて、知事は当日他のイベントもあり、速やかに木浦を離れなければなりません。
 そのための動線確認を行いました。

 しかし、木浦を出たあと予定どおりに動けるかどうか、不安要素が残っています。
 台風「ハルーン」は勢力を増していて、かなり強い風を吹き荒らしているようです。
 まぁ、それも含めてお祭り騒ぎです。
 台風の予想進路上にいる方々にはお見舞い申し上げます。

年寄りの暴走

2016年02月04日 | 記録
 先般の訃報に続き、一昨日木浦の訃報がまた届きました。
 立て続けの訃報です。
 祭を前にして、ショックですがどうしようもありません。
 
 さて、この祭り酒を飲んで恥じらいを忘れてから墨を付け合うのが慣わしです。
 酒好きの私は、勝手にそう解釈しています。
 なので、ステージ上で行われるイベントの中でも「鏡割り」は非常に重要な瞬間です。

 祭では毎回、木浦エメリー(株)(今ではエメリー鉱の採掘はしていませんが、会社自体は残っています)から樽酒の寄付を頂いています。
 
 今回も区長がお願いし、樽酒の寄付のお約束を頂いていました。

 ところが、新たに別の方から樽酒の寄付の申し出を頂いていたことが、前回の大幣切の際に区長から報告されました。
 せっかくの善意、お断りするわけありません。

 しかし、前回大量に樽酒を余らせてしまった経緯があります。
 原因は、木浦のおっちゃんたちの「暴走」です。

 前々回、打上げの時に自分たちが呑む樽酒がなかったらしく、前回は事務局にも相談せず勝手に1斗樽を発注していました。
 その証拠写真がこれです。
 保存会の名前で奉納されました。
 35,000円も余計な出費をさせられました。



 その結果かなり余らせてしまいました。

 なので、今回は御二方に樽を頂きますが、内容量を抑えめにして頂くようにしました。

外部から振り回されるということ…

2016年02月03日 | 記録
 この祭りを再開しようとしたときに、一番ストレスになったのが部外者からの強烈な関与でした。
 以前このブログでも、ありのままを紹介させてもらいました。
 特に、大分県南部振興局と佐伯警察署には悩まされました。
 表向きは我々のことを心配してのことでしょうが、結果的には迷惑な話でした。
 
 しかし今回は、一応この祭りに起因しているのですが、当方ではない第三者が振り回されているようです。

 当日は大分県の経済界のVIPの方々が多く祭に来訪されるとのことで(当方から呼んだわけではなく一般参加者としてらしいです)、すみつけ祭り終了後も本祭来賓の県知事と一緒に宇目神楽とか云々を楽しむツアーが別途組まれているようです。

 ところが、そのツアー主催者が未だ詰めた段取りをしていないようで、某者はかなりその段取りを心配しているようです。
 当方に、本祭の境内散会後(知事が会場を離れた後)のスケジュール管理の相談がありましたが、そんなモン知ったこっちゃありません。

 台風「ハルーン」は、勢力を強めながら小野市に接近しており、直撃は免れません。
 最接近は、ぶっつけ本番の当日なのでしょうね。