木浦すみつけ祭り

大分県宇目町大字木浦鉱山。
鉱業は中止され、本祭も休眠状態となっています。

天神原(余談)

2016年02月26日 | 記録
 昨日の投稿後、改めて読み直して思いました。
 もし天神原という固有名詞をご存じ頂いてない方が読んだら、なんのこっちゃ分からないだろうなと…。



 そもそも木浦では銀やスズが採掘されていたのですが、その坑口は黒線丸印付近に多く残っているらしいです。
 代表格の坑口に「千人間府」というのがあります。

 子どものころに聞いた話です。
 ある日の朝、一人の鉱夫が奥さんと鍋墨をふざけて付け合いながら仕事をさぼっていたそうです。
 その鉱夫が働いていた坑道では、1日に千人の鉱夫が働いていたとのこと。
 しかしその日は「千人-さぼり鉱夫1人=999人」が坑道に入っていましたが、たまたま犬が1匹入っていました。
 たまたまその日に落盤事故が発生し、「999人+1匹=千人」が亡くなったので、その坑道は千人間府と名付けられました。
 さらに、鍋墨を付け合って遊んでいた鉱夫だけが落盤事故を免れたことから、縁起を担いだ安全祈願としてすみつけ祭りが始まったとのことです。

 誰が考えた話か知りませんが、事実無根の物語だと思います。

 でも、一人だけ信じている方がいらっしゃいました。
 宇目振興局の観光担当ご担当者様です。

 先般、祭りPRのためラジオ放送でインタビューを受けることとなったそうで、祭りの云々についてレクチャーしていたところ、担当になってからの3年間、ずっと祭の由来については前述の物語を説明していたようです。
 事実無根であることを伝えると、大変なショックを受けていました。
 まぁ、その説明を受けたとしても真に受ける人はほぼいないはずなので、安心してください。


 天神原の補足説明をするつもりでしたが、余談を吐露しまったので、続きは後日。