水の丘交通公園

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札幌市交通局 2000形(1000形)電車(札幌市交通資料館)

2007-06-30 21:23:44 | 保存車・博物館
札幌市交通資料館は昭和50年に開館した、札幌市交通局の市電や地下鉄電車を
展示した施設である。
当初、市電が全廃になる予定であったため、現在の電車事業所に開館の予定で
あったが、現在の地下鉄南北線の自衛隊前~真駒内間の高架下に落ち着いている。
入館無料ながら、地下鉄の各種試作車や市電、市バスなどの実物を多く展示しており、
特に地下鉄の試作車両が、多く展示されている点が珍しいものとなっている。
平成19年6月上旬現在、一部施設の改修工事を行っている。

この車両は札幌市交通局が北海道で初めての地下鉄として
北24条~真駒内間を開業した南北線に投入された車両である。
昭和45年に量産先行試作車(写真の電車)が登場し、翌年から量産化されている。

昭和38年から、川崎重工と札幌市交通局が共同で開発していたゴムタイヤによる
案内輪式鉄道の、初めての実用案である。
案内軌条を挟む一軸式の操向台車の間に、二軸式の動力台車を配した特殊な構造で
連結面の1軸台車は連接台車となっており、2両1ユニットを組んでいる。
試作車は、当初、高架区間にシェルターを設ける予定の無かったことから、
タイヤチェーンを巻くためのスペースが確保されており、車内にタイヤハウスが
出っ張っていた。

当初は閑散時間帯を2連で、混雑時に4連で運行する予定で、2連を1000形、
4連を2000形と称していたが、実際に運行を開始してみると、
2連だけで走ることは、ほとんどなく、2連車も2編成つないで、4連で走ることが
常態となり、1000形も2000形に車番を変更している。
また、札幌オリンピック以降、沿線の急速な発展に伴い、旅客数が急増し、
開通翌年の昭和47年には一部6連化(昭和49年までに全編成6連化)、
昭和53年の北24条~麻生間開業までに編成を組み替えたり、
中間車を増備して8連化されている。

製造時期によって、窓の大きさや運転室の広さなどが異なる。
車内は木目調の化粧板を使用しているが、途中から淡い茶色のものに変わった。
昭和60年から、3000形電車の増備で初期車の廃車が始まり、
平成7年以降、5000形が登場すると急速に置き換えが進み、平成11年に全車引退と
なった。
なお、この保存車を除いて、全車解体処分されている。


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1 コメント

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southAsia (southAsia)
2007-07-01 05:46:01
はじめまして。southAsiaと申します。いつもはROMオンリーで楽しくBLOGを見せてもらっています。
楽しみにしてるんで更新頑張って下さいね!
僕のブログではターバン野口の折り方を紹介しています。
暇があったら是非どうぞ。
http://panicblog.blog109.fc2.com/?eid=5617

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