宮元皮膚科クリニックのブログ

毎日の診療の中で気づいたことや気になることを書いています。
皮膚病や肌のトラブルのさまざまなアドバイスをいたします。

マスクトラブルの原因

2022年06月30日 08時32分18秒 | 診断と治療
関東圏は、異例の梅雨明けをしたと思ったら、記録更新する猛暑が連日続いているので、私も夏バテ気味です

昨日は自分の健康診断のために都内に出かけましたが、地面から立ち上る熱気にやられました
病院に着いたら、クーラーが効いていて気持ち良くなったのですが、外に出たらまた熱風。
帰宅したら、くたくたになりました。
皆さまも同じような状況ですよね。

さて。

今日はそんな中、増え続けているマスクトラブルのお話の続きです。

マスクのトラブルは、次のようなものがあります。
1.マスクの下のほほが赤くなり、かゆくなったり皮がむける
2.マスクの下のほほにニキビや吹き出物がでる
3.かゆくも痛くもない白いブツブツが増えてくる
4.唇の皮がむけたり、かゆくなる
5.男性は、口のまわりのひげそり負けがひどい

それぞれの原因については次のようなことです。
1は・・・不織布やウレタンマスクにより、皮膚の角質層がむれてふやけてバリヤーが破壊されているからです。
     ただのムレやアセモと考えないでください。
     アトピー性皮膚炎は悪化し、その他の方も赤ら顔になりがちになります。
     その結果、シミやくすみも進行します。
2は・・・マスクのせいで、毛穴が塞がりつまります。
     つまった毛穴に汗が増えて細菌が増殖し、赤くなり炎症が起きます。
     夏のキッチンの三角コーナーのぬめぬめを想像してください
3は・・・毛穴だけでなく、汗腺の穴やうぶ毛の細かい穴もつまってしまうので、細かいブツブツが出来るのです。
     これは病気ではないので、皮膚科では治せないんです。
4は・・・マスクでむれるのは、ほほだけでなく唇の角質層もふやけてしまうからです。
5は・・・ふやけた角質層はひげそりの行為で簡単にむけてしまい、かぶれや湿疹、吹き出物などが続々とでます。

皆さま。
この原因ついて、よくよく読んで理解してください。
理解していないと、対処法がわからくなります。
長くなったので、対処法は次回です。
じらしているみたいで、すみませんが、あまり長いと読んでいただけないので

肌保湿研究所のYouTube動画で、マスクトラブルについての動画があります。
ぜひそれを見てください。

では皆さま、お身体にはくれぐれもお気をつけくださいね

  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする