Photo:バンコク・プラネタリウムの投影機ツァイスIV型(カールツァイスMark IV)
←6:再びクアラルンプール街歩き食べ歩きからの続き
タイ王国の首都バンコクの市街地のど真ん中、エカマイ・バスターミナルの隣にある科学教育センター(SCIENCE CENTER FOR EDUCATION)の敷地内にある
バンコク・プラネタリウム(BANGKOK PLANETARIUM)。
プラネタリウム館内には、ドームを取り巻くように回廊式の宇宙科学館的な展示がある。
また、プラネタリウムそのものに関する展示もあった。
タイ語表記のパネル展示のみだがなかなか力が入っており、プラネタリウムの歴史について写真付きで詳しく紹介されている。
光学式プラネタリウム投影機を開発したカールツァイス社や、世界初のプラネタリウム設置館であるミュンヘンのドイツ博物館が取り上げられているようだ。
やがて投影開始時刻になり、ドーム内に入ると…
これがバンコク・プラネタリウムのご本尊!
名機カールツァイスの大型投影機が出迎えてくれた。
東ドイツのカールツァイス・イエナ製ではなく西ドイツのカールツァイス社が製造したツァイスIV型(カールツァイスMark IV)で、製造年は1964年。
日本の名古屋市科学館(旧館)や渋谷の五島プラネタリウムにかつて設置されていた投影機と同形式の兄弟機だ。
コンソールにはツァイスIV型を操作する旧式の制御卓も設置されている。
…だがしかし、バンコク・プラネタリウムは今年(2016年)1月に大規模リニューアルが行われており、その際にアメリカのエバンズ&サザーランド社製デジタル式投影機が導入され、全天周映像に対応した最新設備のプラネタリウムに生まれ変わっている。
ご本尊のツァイスIV型はそのままドーム内に設置されているが、実質的に投影機能は停止しているらしい。残念!!
という訳で、バンコク・プラネタリウムの投影は全てデジタル式投影機による全天周映像のみで、せっかくのカールツァイスの温かみのある星空を眺めることは出来なかったのだが、それでもタイの無邪気な子供たち(と大人たちも(笑))が迫力ある全天周映像に歓声を上げながらプラネタリウムを楽しんでいる様子は、プラネタリウム好きとしては何とも言えない嬉しい光景だった。
…本当に、子供も大人もみんな純粋にプラネタリウムを楽しんでいるという雰囲気が伝わってきた。
きっと、ドイツ博物館で最初のカールツァイス投影機が星空を映し出した時も、投影ドーム内はあんな歓声に包まれたんじゃないかな?
機材は最新鋭になっても、“星空を見て楽しむ”というプラネタリウムの大切な使命はきっといつまでも変わらないね…
プラネタリウムを楽しんだ後は、屋台のタイごはんで腹ごしらえ。
科学教育センターには敷地内にちょっとした屋台のフードコートがあり、簡単な食事をとることも出来る。
東南アジアの屋台の定番メニュー、チキンライスをいただきます!
…さて、腹がくちくなったら科学教育センター内の科学博物館(SCIENCE MUSEUM)を見学しに行こう!
この博物館もなかなか、タイらしいカオスな空間のようですぞ(笑)
→8:バンコク科学博物館(SCIENCE MUSEUM)に続く
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます