天燈茶房 TENDANCAFE

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雨あがり 青がえる

2008-06-21 | 鉄道
写真:「青がえる」こと熊本電鉄の元東急5000系電車

ブルートレイン「はやぶさ」で梅雨の曇り空の熊本駅に到着した僕は、駅前から路面電車に乗って、さっき「はやぶさ」で通過した上熊本駅にやって来た。
上熊本駅は、JRと熊本市電の路面電車、それに私鉄の熊本電鉄が集まる市内随一のターミナル駅。尤も、熊本市の繁華街からは遠く、駅の規模も小さい。

ここから熊本電鉄の電車に乗ろう!その電車とは、元は東急電鉄で活躍していた5000系電車。
昭和29年生まれの古豪で、愛嬌のある風貌と車体色から「青がえる」と呼ばれて親しまれている電車だ。現在、日本では唯一ここ熊本電鉄の上熊本~北熊本間の支線区間でのみ現役で運転されている。

路面電車の停留所からJRの駅前広場を突っ切り、熊本電鉄の乗り場へと向かう。次の青がえるの発車時刻は…30分後?それなら隣の駅まで迎えに行こう。


という訳で、上熊本駅から15分ばかり歩いて隣のかんかんざか駅までやって来ました。
たいした距離じゃないけど、雨あがりの湿気で猛烈に蒸し暑いので歩くときつい!


住宅地のど真ん中にある小さな駅で、青がえる電車が来るのを待つ。やがて…


来た来た、雨あがりの路地裏に青がえるがやって来ました。


住宅地と工場の裏をカタコト走り、道路を渡って、2分で上熊本駅の片隅の熊本電鉄乗り場に到着。


折り返し待ちの間に、車内を観察。
ローカル仕様のワンマン運転対応改造以外は基本的に東急電鉄で使われていた頃とまったく同じインテリアで、酷暑の地である熊本を走っているのに冷房もなく天井で年代物の重そうな扇風機が回っている。濃厚に「昭和」の香りを感じる車内が、熊本の下町によく似合っている。
「すっかり熊本に馴染んだこの電車が、昭和60年頃までは東京都内の東急線を走っていたなんてねぇ。。。なんか信じられないな」


それでも、こんな吊り革広告を見ると、やっぱりこの電車は生粋の渋谷っ子なんだなと実感。
渋谷109の、これは初期のロゴ?

ちなみにこの日乗ったのは熊本電鉄に2輌いる5000系電車のうちの「5101A」の方で、相方の「5102A」の方には東急百貨店の広告がついています。詳しくはこちらを参照のこと。
→“青蛙”に乗ってピカソを観に行く(天燈茶房 TENDANCAFE 2007年11月4日)

上熊本駅を折り返し発車して、青がえるは9分で終点の北熊本駅に到着。


北熊本ではチョコレート色の老兵電車がお出迎え。広島で被爆したという伝説を持つモハ71、通称“被爆電車”(実際には広島への原爆投下当日は下関にいたので、被爆していない)。
熊本電鉄は古豪電車が現役でゴロゴロしています。

北熊本で青がえるから元は東京都交通局三田線で走っていたステンレスの6000形電車に乗り換えて(熊本市内で東急と都営地下鉄の乗換えが出来るのも楽しい!)、熊本の「凄い鉄道風景」を見に行きます

もうしばらく、鉄道遊びにお付き合い下さい byふく


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