天燈茶房 TENDANCAFE

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宇宙科学研究本部一般公開に行ってきました

2006-07-30 | 宇宙
はやぶさ」や「あかり」など数々の科学衛星や探査機を打ち上げ・運用し宇宙の謎を解明すべく活動しているJAXA宇宙科学研究本部
神奈川県相模原市にある宇宙研本部が年に1回、夏休みに開催している一般公開に行って来た。

今年の展示の目玉は何と言っても探査機「はやぶさ」。
第1展示会場のホールに鎮座ましますのは、はやぶさの実物大の実験模型。
本体は業務用冷蔵庫位の大きさで小振りだが、それでも雄雄しく翼(太陽電池パネル)を広げて羽ばたかんとする雄姿は大迫力。
これと同じものが、はるばる太陽の向こう側、地球から3億キロ彼方の小惑星イトカワまで飛んでいったんだなあ。。。


はやぶさの周りには様々なパーツが並べられていた。
こちらはイオンエンジン。…素人目にはガスバーナーか何かにしか見えないが、これがはやぶさを力強く羽ばたかせたパワーの源なのだ。
…ちなみに別室でイオンエンジンを実際に「噴かして」いる様子を見ることが出来たが、こちらも素人目にはガスコンロか何かにしか見えないのが悲しい。。。


プロジェクター。
イトカワに着陸した瞬間、弾丸を撃ち出してイトカワの表面を打ち壊し舞い上がった欠片を採取する。
この弾丸、今のところ実際のイトカワ着陸時に正確に撃たれたのか撃ち損なったのかよく分かっていない。
正しく撃たれていると信じたい。

はやぶさのホール展示スペース以外にも第5会場まで展示があるので、とにかく内容が盛り沢山。
それに管制室での衛星運用の公開や「はやぶさ」運用スタッフのリレートーク、科学実験の実演まであるので1日で全部を見て周るのはとてもムリ。
特に「はやぶさ」リレートークは現場で「はやぶさ」を支え続けるスタッフの先生方が交代で1日中ホットな話題を生トークしてくれてしかも質問もガンガン受け付けるという面白過ぎる企画。
正直、1日中これだけ聞いてても充分楽しそう。


別会場で展示されていたこの金色のシートは、人工衛星や探査機の本体を覆っている「ポリイミド熱保護膜」。
耐久性に優れ高品質な物だが、見た目は「単なるアルミホイル」。
しかも、「マジックテープ」で貼り付けるというから凄い!
思わず「宇宙で剥がれちゃったりしないんですか!?」とJAXAスタッフの先生に尋ねたら「剥がれそうでしょ?でも大丈夫なんですよこれが!」とのこと。
まあ当然ですがw


展示会場の片隅に無造作に置かれたコンテナに貼り付けられた「LUNAR-A在中」の記載。
この中に月探査衛星が入っているのか!?と思ったら「多分、実験用の模型が入っているんですよ」との事。
ちなみにLUNAR-Aで月面に打ち込む予定のペネトレータを展示しているコーナーで担当の先生に話を聞いたのだが、
ペネトレータの“月震計”を作るのにいかに苦労したか、このミッションがいかに有意義かを熱く熱く語ってくれたので思わず
「先生、このペネトレータを一刻も早く月面に打ち込みたくてウズウズしてるでしょ?」と聞いたら
「もちろん!」とこれまた熱く答えて下さった。
LUNAR-Aの打ち上げはまだ未定だそうですが、先生の熱意には惚れました。
1日も早い打ち上げと月面打ち込みを僕も祈っています。

そして僕はこの日、「はやぶさ」のターゲットマーカに世界中の人々の署名を乗せてイトカワまで「はやぶさ」と一緒に旅をする
「星の王子さまに会いに行きませんか」キャンペーンを発案された日本の宇宙活動の「語り部」、
JAXA宇宙教育センター長の的川泰宣先生にお会いして握手することができたのだ。
展示ホールの「はやぶさ」の翼の下で握った的川先生の手の温かさは忘れられません。


的川先生に会えた感激の余韻に浸りながら、JR淵野辺駅から横浜線に乗って横浜駅から乗り込んだブルートレイン「はやぶさ」は夜の東海道・山陽本線を駆け抜け、昼前に無事熊本駅に到着した。
来年の宇宙研一般公開にも、また「はやぶさ」に乗って「はやぶさ」に会いに行きたいものだ。


2 コメント

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はじめまして (YUKI)
2006-08-04 05:19:31
宇宙研一般公開行かれたんですね。

本当に羨ましいです。

私は行きたいなと思いながら決断が付かず、皆さんの報告で楽しんでます。

先生方の熱き想いが私にも伝わってきたような、そんな気がしました。



でも、M-Vは行きますよ!

(近くなもので…)



これからもお互い楽しみましょう!
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YUKIさん、はじめまして (天燈茶房亭主mitsuto1976)
2006-08-04 20:58:26
宇宙研の一般公開、今年は大盛況で2万人弱!の宇宙好き善男善女が相模原キャンパスに馳せ参じたそうです。

当日は本当に会場全体が熱気ムンムンでした。宇宙が大好きな2万人の見学者たちと、宇宙に命を賭けてる先生方がそこかしこで研究説明や宇宙談義に花を咲かせていましたよ。

これだけ身近に最先端の宇宙研究者と交流できる機会は世界的にも珍しいんじゃないでしょうか?YUKIさんも是非一度、相模原まで足を延ばしてみて下さい。



YUKIさんはM-V(内之浦)の近くという事は南九州にお住まいなんでしょうか?

残念ながらM-Vは9月の打ち上げがラストミッションになります(この辺の顛末は的川先生が詳しく書いておられますhttp://www.planetary.or.jp/magazine/YMC060802.txt

)。

M-Vの最後の雄姿、目に焼き付けましょう。

ではまた。。。
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