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2013初夏・北欧バルト海紀行 #015:フィンランド・ヘルシンキ街歩き トラムに乗って大聖堂へ

2013-05-28 | 旅行

#014:タリン→ヘルシンキ 豪華フェリーでバルト海ショートクルーズからの続き


タリンからの船が発着するヘルシンキ港の西ターミナルは、南に向かって海に面したヘルシンキの街外れに位置します。
ここから市街地への移動はトラム(路面電車)が便利。
港のターミナルの建物を出ると、目の前がそのままトラム乗り場です。


さて先ずは、トラムのチケットを買わないと…
でも、船を降りた乗客の多くがトラムを利用するにも関わらず、チケット売り場はプラットホーム上にある自動券売機1台のみ。
当然、大勢の人が自動券売機に並びますが、この券売機が慣れていないと妙に使い難い代物でなかなかお客が捌けません。チケット購入の行列が進むのを待っている間に、市街地方面行きのトラムが3本も発車…

結局、随分待って、そして僕も他の人を待たせて(笑)、どうにか2日間市内エリアの公共交通乗り放題パスを購入。
さすが物価が世界一高いと言われるフィンランド、2日間乗り放題だと12ユーロもします。ちなみにシングルチケット(1回のみの乗車券)は2.2ユーロなので、2日間で6回以上乗り降りすれば元が取れる計算になります。

さあ、乗り放題パスも手に入れました。早速、トラムに乗ってヘルシンキの街に出発です!


ヘルシンキ港西ターミナル前から乗車したトラム9系統から、途中の停留所でトラム3B/3T系統に乗り換えます。
乗り換え停留所で降りてトラム3B/3T系統を待っていると、何とトラムの停留所に路線バスが乗り込んできてそのまま停車。
ヘルシンキ市内の停留所はトラムとバスの共用になっているんですね!



バスが出て行くと、次にトラムが到着。これは合理的!
トラム停留所とバス停が別々にあるより道路上のスペースが有効活用できますし、何より乗客の乗り換えが非常に楽になります。日本でも取り入れて欲しいシステムです。

乗り換えたトラム3B/3T系統はヘルシンキ市内をぐるりと8の字状に周回する環状線で、沿線に観光名所が多いことから特に観光客の利用が多く、ガイドブックでも乗車を薦められる程に利便性の高い人気路線。
僕が今夜泊まるホテルも、このトラム3B/3T系統沿線の国立オペラ劇場前にあります。ホテルにチェックインして荷物を部屋に置いたら、すぐまたトラム3B/3T系統に乗ってヘルシンキ街歩きに出発です!
ヘルシンキには28時間しか滞在しないので急がないと、この街を楽しみ損ねてしまいます!

まずやってきたのは、ヘルシンキ中央駅



ヘルシンキ中央駅はフィンランド国内各方面への列車のみならず、ロシアへの国際列車も発着するヘルシンキの陸の玄関口です。
20世紀初頭に建てられた駅舎は大聖堂をイメージさせるエントランスとコンコースや、ちょっとレトロフューチャーなイメージの漂う時計塔や巨大な人物像が印象的です。






近郊列車や地方都市へと向かう列車が並ぶ頭端式プラットホームは、北欧の旅情が漂います。
この次にヘルシンキに来る時は、サンクトペテルブルグ辺りから国際列車に乗り込んでこの駅に降り立ちたい…
そんな気持ちを噛み締めながら、ヘルシンキ中央駅を後にします。

またトラムに乗り込んで、途中で賑やかな広場が見えたので何となく下車。





広場をぶらぶら歩いていると、トラムの走る通りの先に美しい建物が見えてきました。




ヘルシンキの街のシンボル、ヘルシンキ大聖堂です!
広場の先の、小高い階段の上に建っているので、下から見上げるとまるで空に浮かぶ教会のように見えます。

それにしても、初夏の北欧の澄み切った濃い青空と流れる雲に白亜の大聖堂が映えて本当に美しい!
あまりに美しいので暫く階段の下からただ大聖堂を見上げて立っていたら、地元在住と思われる金髪碧眼の少女から日本語で
「こんにちは。あなたはずっと教会を見ているけど、教会の建築が好きなんですか?」
と声をかけられました。
彼女は大学で日本語を勉強しているとのことで、突然現れた日本人らしき男が呆然と大聖堂を見て立ち尽くしている姿が気になって勇気を出して話しかけてくれたのかもしれません。
「うん、この教会があんまりきれいなものだから、感動してしまって…
あなたは、日本語が上手ですね。話しかけてくれてありがとう!」



大聖堂前で偶然出会った人と一言二言だけ言葉を交わし、また別れる。
一期一会。旅しているということを強く感じる瞬間でした。

大聖堂の中にも入ってみました。



観光客や地元の人たちで賑わう大聖堂前広場とは打って変わり、大聖堂の中は人の気配も無く静謐な空間が広がっています。


ヘルシンキ大聖堂には立派なパイプオルガンもありますね。
今日は誰もいないので演奏は聴けませんが、どんな荘重な響きなのでしょうか。

パイプオルガン演奏は聴けませんでしたが、今夜はこれから楽しい音楽の夢の時間が待っています。
宿泊するホテルを国立オペラ劇場の前に取ったのは、勿論今夜オペラを観るからです!

さあ、ホテルに帰って一張羅に着替えて胸ポケットにチーフを挿し、お気に入りのネクタイを締めましょう。
ちょっとだけお洒落をしたら、オペラの夢の世界を観に行きましょう!

#016:OPERA NIGHT フィンランド国立オペラ劇場“Ooppera”に続く


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