My Life After MIT Sloan

組織と個人のグローバル化から、イノベーション、起業家育成、技術経営まで。

$100K オフサイトミーティング

2009-02-08 12:14:13 | MBA: クラブ活動・講演会

新学期が始まって最初の土曜日の今日は、一日$100Kのオフサイトミーティングの日だった。
昨年一年間、$100Kを率いてきた2年生から、ついに1年生に正式にバトンタッチされる日でもある。

朝9時から約7時間、みっちり英語で議論して、頭がとても疲れたが、得られるものは多かった。
私が苦しんでいたことは、皆も不満に思っていたのだな、とわかったし、それを誰が悪いとかでなく、積極的に問題解決していくのは楽しかった。
色んな意見を聞いて、誰がどんなことを考えているかわかって、より皆のことを理解できるようになった。

それは相手も同じみたいで、私も、みんなのある一定の信頼を受けて、その中で動いているんだな、と感じられた。
こうやって、集団への帰属意識というものが生まれていくのかも知れない。

それと、2,3ヶ月前に比べて圧倒的にリスニング能力が上がっていることに気がついた。
先生の講義と違い、学生の発言は一般にInformalなので、リスニングが難しい。
でも、聞くことに集中すれば、もう殆ど聞き逃すことなく、何を言ってるのかわかるようになってきた。
そうすると、自然と自分の意見も生まれてきて、割と積極的に発言することも出来たし、その発言がちゃんと取り上げられて、意味のある議論につながっていくのがわかった。

これは、今まで苦しんできた分、とてもうれしい発見だった。
この冬休み、E&I トレック、この前のスキー、そして$100Kと、英語が流暢な人が多い環境で英語漬けの日々を送る、という経験をしたのが、効いているのかも。

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朝8時15分に、Sloanの校舎のロビーに集合。
7台くらいの車に分乗して、MITがマサチューセッツ州のとある田舎に所有する研修所へ移動。
大体学校からは、車で30分くらいのところにある。

一緒にEvent Co-leadをやっているAmandaの車に、同じくEvent担当のJosh、Life Science部門をリードしているMITのBioのPhDの学生と乗っていった。
私は、助手席に座ってナビをする。

駐車場から、Joshが「まるで日本のお寺の階段みたいだね」と形容した、室生寺みたいな階段を上っていくと、びっくりする大きな建物が。
流石、MIT。こんな立派な研修所を持っていたのね。

そして、ふと横を見ると、雪景色が美しい。

9時から早速会議開始。
今日一日で何を議論したいか、から始まり、$100Kの目的は何か、という大きなテーマ。

そして、ついおとといのイベントと、それまでの流れに関する反省会。
私はイベント担当だが、それ以外にも、スポンサーからのファンドレイズや、審査員を集めて審査をつつがなく進める係、各分野に分かれて参加者とコミュニケーションする係、その他もろもろ、さまざまな仕事が走っている。
その流れ全体を振り返る、というもの。

1時間くらいを過ぎた頃から、議論が盛り上がる。
審査基準はチームを見てその将来性を見極めるべきか、提出されたビジネスプランだけを基準に判断すべきなのか、
Social DevelopmentのようなNon-profitの活動が多い分野では$100Kをどう位置づけるべきなのか、
Sponsorの期待にはどこまでこたえるべきなのか、などなど。

これらはどれも深遠な課題だし、時間も無いので、結論には至らないのだが、とりあえず皆の頭の中に考えるべき問題としてインプットされる。
この辺の、問題提起だけしてとことん議論し、結論を出さずに終わるスタイルって、何か日本的だなあ、と思ったり。
世界中どこでも一緒なのかもしれない。

一方、皆が不満に思っていたコミュニケーションの問題などは、私が問題提起して賛同を得られたので、
具体的な対応策を提案して、これは実際にやっていくことに。

ランチを食べた後は、チームごとに分かれてミーティング。
そして4時に終了。

もう終わったときはへとへとだった。
でも何かすごい充実感のあるミーティングだった。
この1年間、自分はこの仲間とともに$100Kをリードしていくんだな、という自覚が芽生えてきて、いろいろあるけど頑張ろう、というように本当に思えたからかもしれない。

いろいろと苦しいことはあるけど、確実に前より成長している自分を感じた。

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