この日は美術館だけでも3つ見て回った。
モンジュイックの丘にある、カタルーニャ美術館とミロ美術館。
それからゴシック地域にある、ピカソ美術館。
ピカソ美術館の印象があまりに強すぎて、他の二つの思い出がすぼまってしまうほどなのだけど、取り合えずは二つを紹介。
■ カタルーニャ美術館
グエル公園から、L3(緑の地下鉄)に乗って一本で、Espanya(スペイン広場)に着く。
ちなみにカタランでは、スペイン風にEspañaとつづるのではなく、Espanyaと綴るんだね。
発音は同じだけど、普通はñ(ニョ音)が読めないので、こちらの方がガイジンに優しい。
このスペイン広場がすごい。
またパリに例えちゃうけど、駅を出てすぐに、コンコルド広場を思い出させる雰囲気。
この街は、何でも地下鉄の駅を出てすぐ、のところにすごいものが建っているのがすごいな。
広場から望む向こうに建つのがカタルーニャ美術館。
もう、雨が降ってなかったら本当にすごかったんだろうなーと思う。
まあ、雨のせいで観光客が少ないのは良かった。
カタルーニャ美術館の見ものは、1階にある、古代・中世の教会建築の壁画だ。
スペインの北に位置するアンドラおよびカタルーニャ地方にはあちこちに、古代ローマ時代からの教会の遺跡(ロマネスク教会)が残っており、その遺跡に描かれていた宗教画を移籍してきている。
建築された時代によって違う、建築様式や絵画様式の違いが見られて面白い。
それから、カタルーニャが歴史的に集めてきた数々の名画。
特にイタリア・スペインのものが多く、収容点数もかなりのもの。
19世紀から20世紀にかけての近現代のものも数多くある。
スタコラ見て回っても、一時間は優にかかる。
私は朝から強行軍ですっかり疲れてしまって、美術館中央のロビーの天井を見てるうちに、
気持ちの良いソファーでついうとうと寝てしまった。
起きると、私の周りで寝ている人が数名いた!
やっぱりみんな疲れてるんだね・・・。
で、私がキモチよさそうに寝ているのを見て、耐え切れなくなって寝てしまったと。
いいことをした(?)
カタルーニャ美術館は、建物自体がカタルーニャの王国の伝統と歴史を引き継いでいて面白い。
■ ミロ美術館
そんなわけで途中のお昼寝も含めて2時間くらい滞在しちゃっただろうか。
既に時は3時半。
私の予定では、ミロ美術館を見終わった後、カテドラルに滑り込む予定。
急げ!
ミロ美術館は、カタルーニャ美術館から歩いて15分くらいのところにある。
相変わらずの雨の中、黙々と歩く。
ミロの著名な絵画作品は、パリのポンピドー現代美術館に収容されていて、私もそっちで見たんだけど、
こちらには、余り知られてない初期の作品や、ブロンズ彫刻作品が多くある。
まあ、でもミロを見るなら、やっぱりポンピドーかなー、というのが正直な感想。
絵画点数はこちらの方が圧倒的に多いけれど、これはすごいってのが余りなかった。
時差ぼけと疲れで眠くて仕方なく、眠りながら見たから覚えていない、というのもあるんだけど。
美術館では、クンスト、というミロと同世代の似た画風の現代画家の展示をやっていて、そちらの方が個人的には面白かった。
にしても・・・
このバルセロナ紹介編終わるんですかね?
この細かさで書くと、終わらずメキシコ編の二の舞になってしまうかも??
ちょっと急ピッチで進めますか・・・
記事を拝見し、非常に懐かしくなりました。
サクラダファミリアは、本当に外に出た瞬間、いきなり現れるので、感嘆の声を上げてしまいます。
中に入ると、上下の感覚が狂ってしまうほど徹底的に曲線美に拘った建築を楽しめますね。
なんだかまた無性に行きたくなってしまいました(笑)
>サクラダファミリアは、本当に外に出た瞬間、いきなり現れる
本当にそうですね。私も驚きました。
スペインはまた来たいなあ、と思いますね。
やっぱり500年間栄えた王室に支えられた文化ってすごいし、イタリアやフランスとは全く違う発展を遂げている。
>Yoshiさま
確かに装飾がとても美しいです。
現在でも利用してるところが多いので、ちゃんと修復してるというのもあるのだと思いますが