一部の人は意外に思うかもしれないが、私は自分が本当にダメな人間だと思うことがしばしばあり、
よく、自分を変えよう、と努力している。
しかし、意志が弱いため、うまく行かないことがたびたびある。
そんななか、昨日Twitterで@ohmaebot (大前研一の言葉を流している)から、なるほどと思う言葉が流れていた。
人間が変わる方法は3つしかない。1番目は時間配分を変える。2番目は住む場所を変える。3番目はつきあう人を変える。
この3つの要素でしか人間は変わらない。最も無意味なのは『決意を新たにする』ことだ。
全くその通りだと思ったので、自分のメモがてら解説。
1. 時間配分を変える
自分を変えようと思ったとき、単に「これからは○○しよう」と思っても、ほとんどの場合意味がない。
ちゃんと自分の生活の中で、○○するための時間をちゃんと確保しないとダメだ。
例えば「これからはちゃんと運動しよう」と思っても、運動するための時間を自分の生活の中に確保しないとダメだ。
しかし、人間は24時間しかなく、今までだって(サボってる時間も含めて)時間を使っているわけだから、
物事の優先順位を変えて、時間を確保しないと、多くの場合何も変わらない。
運動を続けるためには、土日にやっている趣味の一つを減らして、数時間確保するとか、
午前中にテレビを見る/インターネットをやめて、何曜日はジムに行くとか、
具体的に時間配分を変えなくては何も変わらない。
「これからはもっと物事を考えるようにしよう」などという漠然とした目標も同じであり、
例えばモノを読んで考える時間、というのを自分の生活の中に確保しなくては変わらないだろう。
その代わり、何か別の時間を犠牲にすることになるかもしれない、ということを覚悟する必要がある。
私の場合だと、今はとにかく論文執筆が進まないのが悩みなので、
仕事でミーティング時間を確保するように、ちゃんと論文執筆の時間を予定として確保するしかないのだ。
2. 自分の意思を弱くするものから遠ざかること(住む場所を変える)
いきなり「住む場所を変える」と言われると、自分を変えるために、それは流石にやりすぎじゃないか、
と思うかもしれないが、これは場合による。
例えば「会社帰りにどうしても駅前の居酒屋に寄ってしまい、寝る前に本を読む時間が取れなくて困る」
と言う一人暮らしの人は、駅前に居酒屋がないようなところに引っ越すことを検討してもいいかもしれない。
独身時代の、自分を成長させるための時間は貴重だから、検討の余地はある。
孟母三遷という言葉がある。
孟子の母が、最初にお墓の近くに住んでいたとき、
まだ小さい子供だった孟子が葬式の真似事ばかりやるので、教育に良くないということで引っ越す。
次に商店のそばに引っ越したところ、金勘定ばかりやるようになったので、また引っ越すことにした。
最後に塾のそばに引っ越したところ、勉強の真似事をやるようになったので、安心して住むことにしたと言う。
「この話は子供だから・・・」と思うかもしれないが、意外と馬鹿に出来ない。
大人も、環境の影響をとても受けるからだ。
例えば六本木に住んでいると、深夜になっても周囲でいつまでも飲み歩いている人がいるものだから、
それが普通のような気がしてしまう。
その結果、飲み歩いて、自分の若い人生を無駄にしてしまうかもしれない。
逆に、ボストンのような大学街のキャンパスのど真ん中に住んで、しかも学校の中にいたりすると、
周りの学生たちが夜中まで真面目に図書館で勉強していたりするので、それが普通のような気がしてくる。
「住む場所を変える」という大げさな話でなくても、
この話は「自分の意思を弱くするものから遠ざかる」という意味では何にでも当てはまる。
例えば、勉強中にどうしても他の漫画を読んだりパソコンで遊んでしまう人は、図書館で勉強する、というのもそうだ。
或いは携帯を開くとどうしてもゲームをやってしまう、中毒化してしまう、という人は、
恐らく携帯アプリからゲームを外し、PCからもアンインストールしてしまった方がいいだろう。
ダイエットしよう、と思っているのに、アイスクリームをどうしても食べてしまう、と言う人は、
アイスクリームをまず買いに行かないこと、アイスクリームが売っているところに行かないこと。
例えば私の場合だと、論文執筆を進ませるために、机の上だけだと飽きてしまってそのうちTwitterなどで遊び始めるが、
これを意志の力で何とかしようとしても、無駄なのだ。
その時間は図書館に行くとか、勉強してる人がたくさんいる近くのカフェにいくなど、
自分が集中しやすく、場所を色々変える、と。
人間と言うのは、元来意志薄弱なのだ。
だから、自分が意志薄弱になりそうなものには、近づかないこと、いい影響を受けるものに近づくこと、
によって、せめてもの小さい意思を持続することが出来る。
3.付き合う人を変える
これはきびちー、と思うかもしれないけど、でも人間は一緒にいる人の影響を受けるから、
私は本当にそうだと思う。
これは、今まで付き合っていた友人を遠ざけろ、と言うことではなく、
自分がいい影響を受ける、刺激を受けると思う人と過ごす時間をもっと増やすことだ。
(でも、仮に友人が自分の意思に悪影響を与えているなら、ちょっと考えた方がいいかもしれないが)
自分が変わりたい、と思ったら、そういう要素を既に持っている友人と付き合う、というのは
自分が変わるのにとてもいい方法だ。
一緒にいることで、どういうやり方をしていけばいいのか、が良く分かるからだ。
例えば、英語が話せるようになりたい、と言う人は、英語を努力で身につけて、使っているような人を
選んで一緒に仕事をするとか、ランチにつかまえて、一緒に食べに行くとか、
近づくことで、得られることはたくさんある。
Twitterなどでも、楽しいやり取りもいいんだけど、
自分が良い影響を受けるような人を多くFollowすると、より良い影響を受けるかもしれない。
私の場合は、今この瞬間論文かいてる人と付き合う時間を増やして、お互い進捗報告をしながら、
プレッシャーを掛け合うってのが一番の解だなー、と思う。
(他の遊んでるMBAの学生と付き合うと、ついつい飲みに行ってしまう、とか、とにかくダメである)
以上。
人間は、(私だけでなく)そもそもが意志薄弱なものなのだから、
システマティックに自分を変えることを考えなくては変わらない。
大前研一が言うように「決意を新たにする」というのが一番意味ないのだ。
時間配分を変えるとか、場所を変えるとか、具体的にアクションにつながる形で動かないと、
多くの場合、結局出来なくて、自己嫌悪になって終わりになると思う。
@ohmaebot見てきましたけど、久々に啓蒙されましたね。まずはスポーツジムに通う時間を土曜日午後3時に固定しよう。
最初に「変わりたい」と思わなければならないのだから
『決意を新たにする』は無意味どろか最も重要な項ではないでしょうか。
それだけでは無意味、なら解るのですが。
徹底的に破壊したり。その為に誰かに八つ当たりしてさらに悲観的になる。それも人生なのかなあ、なんちゃって…。
同感です。
>Lilacさん
とても参考になったのでパクリました。
「自分を変えたいときにやるべき3つのこと」
http://trwtnb.blogspot.com/2010/04/blog-post.html
以前僕のところにもRTが回ってきて、即座にRTした覚えがあります。
納得感高いよね。
要は「comfortable zone(ぬるま湯)を脱出せよ」ってことなんだけど、
この「ぬるま湯」が「同じ人たち、同じ場所で、同じ時間の使い方をしているルーチン的な毎日」である点に
気付かされたのは結構大きい。
人間って「ルーチン化」することで安心を得る生き物なんだよね。。。
格言などは昔から山のようにあるが、なるほどとは思うが、すぐ忘れてしまいます。
昔の大前さんの著書は何度読んでもなるほどと思うところがありますね。
最近のもチャイナ・インパクトとかそれなりに面白かったのも多いですが。
ジム頑張って時間作って行ってください(笑)
@alphaさん
確かに屁理屈(笑)ですが、最初に決意するところがネックになる人にとっては、そこも重要ですよね。
私は決意だけは良くするのですが、行動が伴わないことが多い人間なので、この話が役に立ちます
@Yuki_skywalkerさん
そうですね。
単に実行に移すため、というよりComfortable zoneから抜ける、精神的な意味も大きいですね。
そういう意味では、留学するとか、職場を変えるとかって大事ですね。
@Yumemakuraさん
そうですね。
私も忘れないように、このエントリを書きました。
しかし結局自分の行動を変えないと変わらないので、早速実行してます。
@(日本を元気にする!情熱社長の独立開業日記)さん
時間配分は大切ですよね。
そもそも時間作らないと、出来るわけないわけですから・・
私も大前さんのつぶやきのこの箇所は心に響いた。。。。不特定多数につぶやいているんだろうけど、自分にとって役立つ、参考になると思えばどんどん利用すればいい。。。