4代目BF、
駆くん…。
もうずいぶん…ずいぶ~~~~ん前から我が家に居るというのに、一向にお披露目されないまま 今日に至ってしまいました。
そもそも駆くんは、知人へのプレゼントとして、みいちゃんと共に購入しました。
けれども、事情があってキャンセルになってしまい、駆くんとみいちゃんは お家に残ることになったのです。
そして、ここから駆くんの試練の日々が始まったのでした…。
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「 あ、小鈴さん。」
みいちゃんだよ。」
「 駆くんとみいちゃんは、カップルとして あるお家に行くことになるから、お互い仲良くしてね。」
「 よろしく
お願いします。」
ペアルックだよ。
これに着替えて。」
恥かしいね。」
「 ヘヘ…。
照れちゃうね。」
こうして、駆くんとみいちゃんは、カップルとしてのぎこちなさも初々しく、まだ見ぬ世界に想いを馳せ、夢と希望に輝いていました。
そんなある日…
みいちゃん…。」
旅立つのね?」
「 ごめんね…。キャンセルになっちゃったの…。身の振り方が決まるまで、辛抱しててね…。」
ごめんね…。」
私たち、これから
どうなっちゃうの?」
「 わからない…。」
僕が必ず
君を守るからね。」
「 ありがとう!
駆くん…。」
そんなある日…。
「 誰ですか?」
「 私は、まープロダクションのまー社長だ。お嬢さん、アイドルにならないかい?」
「 お嬢ちゃん、チャ~ンスよ」
なれるんですか?」
「 え…?
みいちゃん…?」
「 もちろんだ。私は あの 『 ドリームバービーズ 』 を育てたんだよ。」
「 そして、私が あの子たちをレッスンしたのよ」
「 ファラのレッスンは一流だぞ。」
私、アイドルに
なりまぁ~すッ!」
「 み…
みいちゃん…?」
すっごくなりたい
でぇ~すッ!」
「 み…
みいちゃん…。」
じゃあ行こう。」
「 はぁい♪」
「 みいちゃん…。」
売り出すぞ。」
「 わぁい♪」
「 みいちゃん…。」
「 駆くん、ごめんね。アイドルにはBFとか居ちゃいけないんだって。だからサヨナラ!元気でね。」
あげるから。」
あげるから。」
「 み… 」
元気でね!」
「 …みいちゃん…。」
こうして、みいちゃんは アイドル ★リカリカ隊★として、可愛らしくデビューしました。
そして、元々はみいちゃんの住処だった箱に、ペアルックも空しく、独り淋しく取り残されてしまった駆くん…。
「 ………。」
嗚呼…どうなる?駆くん…。
頑張れ!駆くん…。
負けるな!駆くん…。
皆様の温かい応援メッセージを お待ちしております。。。
≪ その2へ続く ≫