Ring☆Rang☆Rung!

ばかわいらしいもの・お人形・手作りetc.…そこはかとなく綴っています…

絶景かな 絶景かな

2009-08-30 10:57:41 | 日記・エッセイ・コラム

 先日、歌舞伎公演を観に、新橋演舞場へ行って来ました。

 

Photo 演目は、

 【 石川五右衛門 】

 です。

 

 

 

 

 石川五右衛門は稀代の大泥棒ですので、浄瑠璃・舞台・小説・漫画・アニメ・映画・ゲーム etc.…様々な媒体を通して世の中に知られていますね。

 歌舞伎にも、【 石川五右衛門 】 を題材にした狂言があります。

 中でも 【 楼門五三桐 】 は、京都南禅寺から桜景色を眺めて言う 「 絶景かな、絶景かな―― 」 の名台詞で有名です。

 【 楼門五三桐 】 を観たことがなくても、その台詞をご存知の方は大勢いらっしゃるのではないかしら…。

 最後は捕らえられ、釜煎りの処刑にされてしまうのも、有名なお話…。

 そんな大泥棒の五右衛門ですけれども、いつの時代もヒーローとして大人気の様ですね。

 今回の 【 石川五右衛門 】 は、人気漫画原作者の樹林伸さんが新たに原作を書かれました。

 その原作を基に、古典歌舞伎の様式に則した脚本・演出へと見事に昇華されています。

 古典歌舞伎の美しさをキチンと表現しながらも、古典歌舞伎にはない面白さが いっぱいいっぱい詰まっていました。

 主演は 市川海老蔵丈です。

 もうね…相変わらず 海老蔵丈は、登場した瞬間から もの凄いオーラを放ってます。

 同世代の歌舞伎役者の中では、ピカイチの存在感と言ってもいいのでは…。

 その海老蔵丈が演じられるアンチヒーロー、とっても素敵でした。

 市川團十郎丈の豊臣秀吉は貫禄と愛嬌たっぷりでしたし、中村七之助丈のお茶々はとっても可憐でした。

 現代の “ かぶきもの ” が歌舞く、新作の歌舞伎狂言…。

 これからも、新しい挑戦を期待したいです。

 

Photo_2

 素敵♪