先日、歌舞伎公演を観に、新橋演舞場へ行って来ました。
【 石川五右衛門 】
です。
石川五右衛門は稀代の大泥棒ですので、浄瑠璃・舞台・小説・漫画・アニメ・映画・ゲーム etc.…様々な媒体を通して世の中に知られていますね。
歌舞伎にも、【 石川五右衛門 】 を題材にした狂言があります。
中でも 【 楼門五三桐 】 は、京都南禅寺から桜景色を眺めて言う 「 絶景かな、絶景かな―― 」 の名台詞で有名です。
【 楼門五三桐 】 を観たことがなくても、その台詞をご存知の方は大勢いらっしゃるのではないかしら…。
最後は捕らえられ、釜煎りの処刑にされてしまうのも、有名なお話…。
そんな大泥棒の五右衛門ですけれども、いつの時代もヒーローとして大人気の様ですね。
今回の 【 石川五右衛門 】 は、人気漫画原作者の樹林伸さんが新たに原作を書かれました。
その原作を基に、古典歌舞伎の様式に則した脚本・演出へと見事に昇華されています。
古典歌舞伎の美しさをキチンと表現しながらも、古典歌舞伎にはない面白さが いっぱいいっぱい詰まっていました。
主演は 市川海老蔵丈です。
もうね…相変わらず 海老蔵丈は、登場した瞬間から もの凄いオーラを放ってます。
同世代の歌舞伎役者の中では、ピカイチの存在感と言ってもいいのでは…。
その海老蔵丈が演じられるアンチヒーロー、とっても素敵でした。
市川團十郎丈の豊臣秀吉は貫禄と愛嬌たっぷりでしたし、中村七之助丈のお茶々はとっても可憐でした。
現代の “ かぶきもの ” が歌舞く、新作の歌舞伎狂言…。
これからも、新しい挑戦を期待したいです。
素敵♪