
中之島にある「東洋陶磁美術館」に行ってきました。
今開館25周年記念として「安宅英一の眼」として安宅コレクションを展示しています。
昭和57年に開館以来何度も見に行っているのですが、安宅コレクションは常設されているので、ほとんどが以前に鑑賞した物ですが、今回の特別展では展示の仕方を変えたり、商品購入にまつわるエピソードなどが展示品と一緒に書かれていたりで、以前に鑑賞した展示品が違って見えました。
特に、「油滴天目茶碗」「飛青磁花生」が並んで展示していたのには圧巻でした。今まで何度も見ているのですが、二つが並んで展示されていることはなく思わず鳥肌が立ちました。
安宅コレクションは何回見ても飽きの来ない素晴らしい物が多くあります。あらためて安宅英一の眼力のすごさ、美術品を購入する決断力に圧倒されます。
東洋陶磁美術館は、フラッシュやシャッター音など鑑賞している人の迷惑にならなければ写真を撮ることができるので、今日も写真を撮っている人も見かけました。
「安宅英一の眼」は東京、福岡、金沢と巡回するので機会が有ればぜひご覧になってみてください。
追記
東京:三井記念美術館 平成19年10月13日~12月16日
福岡:福岡市美術館 平成20年1月5日~2月17日
金沢:金沢21世紀市美術館 平成20年2月29日~3月20日
今開館25周年記念として「安宅英一の眼」として安宅コレクションを展示しています。
昭和57年に開館以来何度も見に行っているのですが、安宅コレクションは常設されているので、ほとんどが以前に鑑賞した物ですが、今回の特別展では展示の仕方を変えたり、商品購入にまつわるエピソードなどが展示品と一緒に書かれていたりで、以前に鑑賞した展示品が違って見えました。
特に、「油滴天目茶碗」「飛青磁花生」が並んで展示していたのには圧巻でした。今まで何度も見ているのですが、二つが並んで展示されていることはなく思わず鳥肌が立ちました。
安宅コレクションは何回見ても飽きの来ない素晴らしい物が多くあります。あらためて安宅英一の眼力のすごさ、美術品を購入する決断力に圧倒されます。
東洋陶磁美術館は、フラッシュやシャッター音など鑑賞している人の迷惑にならなければ写真を撮ることができるので、今日も写真を撮っている人も見かけました。
「安宅英一の眼」は東京、福岡、金沢と巡回するので機会が有ればぜひご覧になってみてください。
安宅コレクションとは、旧安宅産業株式会社が収集した東洋陶磁を中心とするコレクションである。1975年12月、旧安宅産業株式会社が、経営危機と信用不安に陥り、それまでコレクションの一部をなしていた近代日本画家速水御舟の作品、87件・106点が、1976年8月、一括して財団法人・山種美術財団に売却されるに及んで、コレクションの主体である965件の東洋陶磁の行方が、その文化遺産的価値に鑑み、大きな社会的関心を呼ぶところとなった。ことに、1977年9月、コレクションの所有権が清算会社であるエーシー産業株式会社に移ってからは、その動向は各方面で話題になり、国会でも論議の対象となった。文化庁からも、管理責任者である住友銀行に対し、安宅コレクションの処分については、分散、或いは海外流出することのないよう異例の要望がなされた。不安定な状況は続いたが、1980年1月に至って、住友グループ21社が、安宅コレクションの東洋陶磁を一括して大阪市へ寄贈する方針を固めたとの新聞報道がなされ、古美術愛好家はもとより、この問題に関心を示していた人達は一様に安堵の胸を撫で下ろした。
1980年3月、住友グループ代表から大阪市に対して正式に寄贈の申し入れがなされた。総額151億9,175万円にのぼる巨額の寄付金を、住友グープ21社が大阪市の文化振興基金に積み立て、寄付金が満額に達し、これを収蔵する美術館が完成した時点で大阪市が買い取るという方式で、安宅コレクションは最も理想的な形で、安住の地を見出すこととなった。大阪市はこれを受けて、コレクションを末永く保存し、ひろく公開するため、速やかに専門美術館を建設する計画を発表した。17ケ月の工期を経て、1982年ll月、世界でも数少ない東洋陶磁の専門美術館として、ここに当館が誕生するに至ったのである。
追記
東京:三井記念美術館 平成19年10月13日~12月16日
福岡:福岡市美術館 平成20年1月5日~2月17日
金沢:金沢21世紀市美術館 平成20年2月29日~3月20日
何十年か前に白鶴美術館で越州窯の青磁を見て、分からないなりにも強い印象を受け、今も焼き物には関心があります。
詳しい法制度は知りませんが、会社で所有できないのですか。
越洲青磁は高麗青磁と色合いが違いますね。
焼き物の良さは見るだけでなく、手に持った時どんな感じだろうか。どのような料理が合うだろうかなど想像を膨らませるのも楽しいですね。
この東洋陶磁博物館は、真のメセナ活動と思います。住友は他に泉屋博古館、三井の三井文庫(現・三井記念美術館)、三菱の静嘉堂文庫美術館、いずれも旧財閥の素晴らしいメセナ。バブル期に絵を買い漁ったのとは全く別物です。
時期はいつ頃で御座りましょうや!?
御指南の程を宜しくお頼み申しまする。
http://www.mitsui-museum.jp/index2.html
ですが、そこで「展覧会のスケジュール」を見ると、下の方にちょろっとだけ出てきます。これは絶対見に行かねば…
東京での日にち有り難うございます。
さっそく追記させていただきました。
窯変天目もいいですね。今回木の葉天目も展示してました。
昔の三井、三菱、住友と言えばバブル時代の企業と何処か違う物がありましたね。
安宅英一、小林一三、湯木禎一と目の肥えた人が求めた美術品を眼にすることができる、素晴らしいことですね。
ぜひご覧になって、と言いながら日程を書くのを忘れていました。失礼いたしました。
さっそく追記させていただきました。
エピソードと一緒に品物も味わわれてください。
早速のご配慮に感謝を致します。
有難う御座いました。
それがしの持っておる茶碗なんぞ、田舎では自慢できても、三井・山種に比べれば犬の飯食い茶碗がせきのやまにござりまする。
万難を排して上京し拝謁致しまする。