聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

負のループ

2011-09-03 20:26:14 | 洋画ヒューマン
この映画は韓国映画で初めて
キネマ旬報ベスト・テン(洋画部門)で
1位になりました。


そんな訳で見たのですが、
これを純粋に評価できる方は
きっと歴史的な背景を理解しているんじゃないかなぁ


息もできない



"面白い"or"面白くない"で言ったら
100%面白い

ぐいぐい引き込まれて
最初から最後まで鑑賞しました


それでも引っかかる部分があるのは
"国民性"なんじゃないかな。


俳優としても活躍する
期待の新星ヤン・イクチュン初監督作品です




幼い頃、父親の暴力で母と妹を亡くした
サンフン(ヤン・イクチュン)は
親友(チョン・マンシク)が経営する取り立て屋で
"暴力"を武器に仕事をしています


そんなある日、
勝気な女子高生ヨニ(キム・コッピ)に出会います。


彼女もまた父親や弟(イ・ファン)から暴力を受け、
"暴力"で母を亡くし、
心に傷を負っていました。


家族の温かさを知らない2人は、
最初は反発していたのですが、
孤独を理解し合えるので次第に心を許し合い…




ところが、皮肉にも
弟が知らずにサンフンの下で働き始めます。


"暴力"を売りにしているので
サンフンは当然部下にも厳しく、激しく接し
それが怒りをかい…


国際映画祭・映画賞で25以上もの賞に輝いた
製作・監督・脚本・編集・主演と
1人で5役もこなしたヤン・イクチュンのデビュー作です












これを見終わって感じたのはただ1つ。


"負の連鎖"ってなかなか断ち切れない


「虐待」なんてまさにそう。


誰よりも"いけない"行為だと
身に染みて判っているのに気が付けば…



この映画もそうですよね。

暴力で辛い目にあった
サンフンもヨニも
結局、親と同じ道を辿ってしまった…



これは世界共通の"事実"なのでしょう。
では何故、引っかかったのか



確かに日本でもこの様な
暴力による負の連鎖は存在する。

けれど周りはそれを″異常″だと感じる。



ところがこの作品の中では
″よくある事″の様に描かれていた気がするのです


日本でも昔は当たり前だった「父家長制」
韓国では未だ普通なの


父親だからってだけでこんなに威張り散らして
手をあげるものなの

それともあくまで負の連鎖を描くための演出



すいませんその辺りがよく判らなかったんですよね~




もちろんそこまで
つまり日本人が見るという事を意識して
作る必要はないと思いますが、
だから、単純に私は引っかかった。


良い、悪いの次元でなく、
″引っかかった″

それが事実です




とね、この様な映画を見たり、
ニュースを耳にしたりすると思うのです。


″仕事″でも同じなんじゃないかと。
よく、常に駄目だしする人がいるけど
そういうのは部下を潰してしまうんじゃないかな。


本当にその人の事を思うなら
駄目になる前に、スパイスとして叱れるはず。


ところがそういう人は、結局人を潰してしまう。

大体、どれだけ自分は万能なのという
話ですよね。


人の事を無能だと嘆く前に、
自分の指導力のなさを嘆きなさいって


きっと負のエネルギーは
負のものしか生み出さない。

決して、子育てに限った事ではないと思います。


色んな所で″負のループ″
断ち切る努力が必要の様です


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