聴くネタバレ映画・ドラマと英語日記

~元MC苅田三貴が見た映画やドラマを私情バンバンはさんでご紹介♪

子は親を見て育つ

2010-03-01 19:18:31 | 洋画ヒューマン
アメフトの人気選手が主人公だと知って
競技ルールを全く知らない私は
内容を理解出来るか、ちょっと心配したけど
杞憂に終わりました。

全編に人の温かさがにじみ出て
見終わった後には顔から笑みがこぼれます


しあわせの隠れ場所 


以前友達からもらったギフトカードを使い、
ユナイテッド・シネマで見てきました


父親は顔さえ知らず
ドラッグ中毒の母親とは引き離され
家も寝る場所もない黒人の少年マイケル・オアー(クイントン・アーロン)。

彼が凍てつく寒さの中
Tシャツ、短パンで歩いているのを見るに見かねて
家に連れて帰ったのはリー・アン・デューイサンドラ・ブロック)。
憐れみだけで。

だって彼女には同じ高校生の娘が居たんです。

インテリアデザイナーとして働く彼女は
確かにイニシアチブを握り
息子のSJ(ジェイ・ヘッド)にも旦那にも口答えさせません

それでも良き母、良き妻として
家族4人で仲良く暮らしていました


夫は飲食店で成功しているし
自分もバリバリ働いているし
4人では広すぎる豪邸。
それなのに…


だからほんの軽い気持ちでマイケルを招きいれたのです。

けれど一緒に暮らしていくうちに
彼の人の良さを知り
徐々に本当の家族のように過ごし
アンもまた彼から幸せを与えられている事に気が付きます。

当然マイケルも初めての自分の部屋やベッド…
愛し愛される家族を得て
喜びを感じていきます。


ただ彼はデューイ家に来る前は
里親を転々とし
まともな教育も受けていなかったので勉強が出来ません
人を信じる事がなかなか出来ません
白人ばかりの学校なので、無言の差別も受けます



それでもたった1つ彼には才能があったのです
それは保護能力。

体が大きいのとその能力を見出し
アンはアメフトを彼に薦めるのです。
その結果、全米のスター選手に


全米では誰もが知っている黒人スター選手が
如何にしてプロに成りえたか、
彼を引き取った家族との絆を描く感動の実話です



今年度、第82回アカデミー賞
作品賞とサンドラ・ブロックが主演女優賞にノミネートされているので見たのですが
期待以上に素晴らしかった

前哨戦となるゴールデン・グローブ賞では
すでに最優秀主演女優賞を受賞しているのですが
確かにこの作品の良さは彼女の演技のお陰かも



と言うのも、彼女が演じるリー・アン・デューイ
とっても素敵なんです
実話なので、もちろん実在する人で
かなりリサーチを重ねたみたい。


言い方は厳しいけど
物事の善悪がちゃんと分かっている。
だから子供達もとっても素直。


世の中には本当に人を色眼鏡なしに見られる人がいるけど
"そうありたい"と努力してそうなった人と
幼少期に身に付いた人の2パターンあると思うんですね。

後者の場合は
親がそうであり、自然に学んだ。

アンの子供2人は後者のパターン
特にジェイ・ヘッド君が熱演したのもあるけど
SJはすごくいい子。

よしおかに子供が産まれるのなら
こんな素直な息子がいい
あ、でも所詮私の子だから無理か


話がずれてきたので戻しますけど
結局こういう風に素敵に育つのって
やっぱり両親のお陰だと思うんです。

もちろん大人になってからは自分の責任が伴ってくるけど
まだ良し悪しも判断つかない子供の頃は。


自分も子供がいてもおかしくない年齢になって
改めて回りを見ると
"子供は親を見て育つ"って
本当だなぁと思う。

愛情や手間を掛けられないと
人を愛したり、大切に思う心が圧倒的に足りない。


その点、アンは忙しくても
ちゃんと愛情をそそいでいた。
1人の人間として尊重していた。
実の2人の子供はもちろん、マイケルにも同じ様に。


まあ現実は未だ差別が無くなっていない訳で
"黒人だから"というだけで、酷い事を言う人は少なくない。

アンにもお金持ちのランチ仲間が居て
マイケルを知りもしないで、勝手な事ばかり。
そんなマダム達を
ズバっと切るシーンなんて、格好いい~~
同じ女性として憧れます。


そんなアンが素敵なデューイ一家を
是非あなたも感じて下さい
見た後は温かい気持ちになれる事間違いなし
そっと心に寄り添う作品です。


今年度から作品賞のノミネートが10作品になった
第82回アカデミー賞

アバタージェームズ・キャメロン監督と
ハート・ロッカーキャスリン・ビグロー監督が
最多9部門ノミネートされ
元夫婦対決にも注目が集まっています。

きっと作品賞はアバターが取るんじゃないかなぁと思いますが
個人的にはこの作品の方が好み
サンドラ・ブロックは受賞して欲しいし、するかも

あ~いよいよあと1週間。
3月8日が待ち遠しいです


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