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宮部みゆき「東京下町殺人暮色」

2016年08月27日 | ま行の作家

 

光文社文庫
1994年10月 初版第1刷発行
1999年8月 30刷発行
解説・縄田一男
297頁

 

 

ここのところご無沙汰だった宮部さん
「桜ほうさら」以来です
「東京殺人暮色」に下町を加えて改題
下町とは、ウォーターフロントとして注目を集めている隅田川と荒川にはさまれた場所を指しています

 

両親が離婚
13歳の八木沢順が刑事の父と二人で暮らし始めた東京湾を望むゼロメートル地帯で起こった殺人事件
男所帯の家事を手伝う下町育ちの家政婦ハナのふとした気づきをヒントに、順と友人の活躍で事件は解決に向かいます
20年以上前の作品なので街の描写など違和感のある部分もありましたが宮部さんの描く『現代社会の抱える闇』や『人間性』には何ら変わりはありません
想像力に欠け、悪意や暴力でしか関係性を結ぶことのできない世代の起こした事件は
今も現実のものとなって報道番組を賑わしているではありませんか

 

 

 


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