新潮文庫
2014年9月 発行
322頁
「「サバを読む」の「サバ」の正体」に続く、人に話したくなることばネタ102個の第2弾
「ひざ枕」は膝じゃなく腿?
「せいぜいがんばれ」は嫌味?
「視線」と「目線」、「さみしい」と「さびしい」の違い
「茶色」と「お茶」の関係
「アルプススタンド」はなぜアルプス?
「黄色い声」はなぜ黄色?
「言われてみれば…」なことばの「?」を「!」にする
ことばへの様々な疑問に対する答えが
『ことばは何故変化するのか』
『何故新しいことばが生れるのか』
『ことばや表現の誤用の要因はどこにあるのか』
などのテーマごとに括ってまとめられています
密接に関係するのは時代背景、その時代の環境
ことばは文化である、という捉え方
世代ごと、地域ごとで違う文化があり、それぞれの文化からその文化に相応しいことばが生れ使われているのです
多くの人は異なる環境で生きていたにも関わらず、ことばというコミュニケ―ションツールを使えば共通の認識、理解を得られると思い込みがちですが、実はそうではないのです
所謂、標準語にもそれなりの役割はありますが、それがすべてではありません
単なることばの間違い探しや他人の揚げ足取りではなく、これからの日本語について考えるよいきっかけをくれる1冊だと思います
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