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沢村凜「瞳の中の大河」

2010年07月29日 | さ行の作家

沢村さんの著書の中で最も評価されている作品です


架空の王国内で続く軍と野賊の戦いの物語

主人公は軍人のアマヨク・テミズ

野賊の頭領、オーマと
国とは国民の為にどうあるべきか
理想の社会とはどのようなものであるか
邂逅の度、議論を戦わすのだが、互いの考えに歩み寄りは見られない

アマヨクの出生の秘密
アマヨクと野賊の女・カーミラとの愛
などを盛り込みながらアマヨクが貫き通した信念と追い求めた理想を描ききっています


アマヨクは勿論カッコイイ男なのですが
カーミラの強さには圧倒されました
軍に捕まって拷問を受けても一切口を割らない
女性として最悪の屈辱を受けても、じっと耐え続け最後には脱出に成功する
それも一度や二度ではありません
決して諦めず野賊の仲間の元へ戻り、活動を続けます


長い長い戦いに終りが見え始めたところで、アマヨクのお話は終わりになります

王国はアマヨクやオーマ、カーミラが理想とした社会を実現できたのでしょうか

壮大な物語でした

高評価に納得です


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