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奥泉光「プラトン学園」

2010年07月29日 | あ行の作家

仮想電脳空間の木苺はカフカ的迷宮をひた走る
英語教師・木苺が赴任した学校はCGによって精巧に作られたソフト『プラトン学園』を設計図にして建てられていた!
学園じゅうに張り巡らされたネットを通して、事故死したはずの前任者・石黒からメッセージが届く…


何だこりゃ?
現実の設定だと思って読み進めていくと実はそれは仮想現実世界の話
最後の最後までどっちなんだ?


イシグロ?がキイチゴ?に語る
もちろんあなたがイシグロであっても全然かまわないと思います
出発点の違いなんて無限に起こる出来事のなかではほとんど無意味ですからね
誰が誰だなんてのも同じです
無限の世界には個性なんてものに意味は無い


刊行された1997年
インターネットが普及し始めたばかりでSNSなどはまだ一般には今ほど知られていなかったんじゃないかしら
今なら、現実とネット上の仮想現実空間が互いに干渉しあう事態は日常茶飯事でしょうがね
1997年に読めばもっと面白かったかも…


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