集英社文庫
2011年10月 第1刷
2011年11月 第2刷
解説・瀧井朝世
294頁
恋愛願望の無い喜世美・29歳
ブログでだけ自分を解放できる翔子・26歳
次長の肩書があるが前向きが嫌いな鈴枝・35歳
職場は違うけれどランチタイムにたまたま同席したのが縁で仲良くなった3人の女性の生活と恋模様をリアルに本音満載で描いた連作短篇集
「恋が苦手で…」
「一人で生きちゃ、ダメですか」
「前向き嫌い」
「あきらめ上手」
「キャント・バイ・ミー・ラブ」
「相利共生、希望します」
「恋より愛を」
気づけばひとりで生活しているという状況の3人
共通点は独身、恋人ナシ、出会いが無いわけではないしモテなくはない、ただ恋にガツガツしておらず、無理せず気楽に生きているだけ
頑なになっているのでも強がっているのでも、開き直っているのでもない
自然な生き方を受容れているだけ
他人と自分を比較することも無い、他人の生き方を否定することもしない、独りよがりな満足感を抱いているのでもない
さて、彼女たちの日常は、どんな具合に転がっていくのでしょう
独身でなくても一人暮らしでなくても
周囲に振り回されがちで、ちょっと疲れたなぁ、と感じている人にお薦めしたい一冊です
「恋より愛を」で喜世美が選んだ人生
その人の価値観で人生を選択することが大切なのです
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