講談社文庫
1992年7月 第1刷発行
解説・清原康正
264頁
タイトルが、いかにもって感じ
時代を感じさせますね
単行本が出たのが1985年ですので初期の頃の作品といえるでしょう
九州・阿蘇でひとりの女性が行方不明になったことから始まる、源氏物語の謎のひとつ「雲隠」の巻の不在をめぐるミステリー
主人公の家系図と光源氏の系図を似せた設定にして、誰と誰がどういう姻戚関係か
など読者を混乱させるのはお得意とするところ
幻想的で華麗で重厚なロマンを期待すると肩透かしをくらいます
初期にはこのような作品もあった、というあたりで納得するしかありません
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