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皆川博子「光源氏殺人事件」

2013年02月11日 | ま行の作家

 

講談社文庫

1992年7月 第1刷発行

解説・清原康正

264頁

 

 

タイトルが、いかにもって感じ

時代を感じさせますね

 

単行本が出たのが1985年ですので初期の頃の作品といえるでしょう

 

九州・阿蘇でひとりの女性が行方不明になったことから始まる、源氏物語の謎のひとつ「雲隠」の巻の不在をめぐるミステリー

主人公の家系図と光源氏の系図を似せた設定にして、誰と誰がどういう姻戚関係か

など読者を混乱させるのはお得意とするところ

 

幻想的で華麗で重厚なロマンを期待すると肩透かしをくらいます

初期にはこのような作品もあった、というあたりで納得するしかありません

 

 


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