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アゴダ・クリストフ「ふたりの証拠」

2014年12月15日 | 海外の作家

 

原題 La prevue
訳・堀茂樹
ハヤカワepi文庫
2001年11月 発行
2014年10月 8刷
293頁 

 

 

「悪童日記」三部作の第二作
戦争が終り、双子の兄弟の1人は父親の死体を踏み国境を越え、もう一人はおばあちゃんの家に戻り、別れた兄弟のために手記を書き続ける
厳しい新体制が支配する国で、自分が何を求め、どう生きていったかを伝えるために…

 

 

「悪童日記」で一心同体だった二人が別々の行動をとった衝撃のラストのその後、主に残った方の一人の15歳から23歳位までを描いています

 

初めて読者に知らされるぼくらの名前
祖母の家に戻ったのはリュカ(LUCAS)、国境を越え西側に向かったのはクラウス(CLAUS)
互いにアナグラムの関係にある二つの名前
読み進むに従い、彼らは果たして本当に二人だったのか、一方は他方の幻影だったのではないか、という疑問がフツフツと湧き上がってきます

 

リュカの周囲に現れる各々が重要な役割を持つ新たな登場人物たちと共に進む物語は、これまた最終章~エピローグにおいて驚きの展開を見せます
第三作「第三の嘘」では一体どのような物語が描かれているのでしょう

 

 

 

 


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