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大江健三郎「憂い顔の童子」

2009年10月13日 | あ行の作家
「取り替え子」から続く長編三部作の第二作

有名な世界的文学賞を受賞したこともある作家
長江古義人(ちょうこうこぎと)
=大江健三郎

自殺した友人
塙吾良(はなわごろう)
=伊丹十三

古義人と吾良が若かりし頃経験した『アレ』と呼ぶ事件の真実はどこにあるのか
吾良の死後、『アレ』を引き摺りながら生きながらえ老人性欝などと言われることが増えた古義人
知的障害を持つ息子アカリと共に故郷に帰った老作家と周囲の人々をドン・キホーテに擬えたユーモラスでもあり悲しくもある物語

複雑で解りにくい話なので時間を置いて再読したほうが良さそうです

そうそう
本文中にも
読み直すこと
re-reading
が出てきます

ラン・バルトは、すべての真面目な読書は「読みなおすこと」だと言っている
これは必ずしも二度目に読むことを意味するのではない
そうではなくて、構造の全体を視野に入れて読むことだ
言葉の迷路をさまようことを、方向を持った探求に転じるのだ



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