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長嶋有「ぼくは落ち着きがない」

2009年10月22日 | な行の作家

舞台は高校の図書室と図書室を薄いベニヤ板で仕切った一角にある図書部部室
図書部員の望美、頼子、部長、ナス先輩、樫尾etc

話は、望美の視線で進んでいきます
望美の周囲を見る目が「本を読む人」ならではなんです
特に、文芸系が好きだから周囲を見下していると思われるのは心外だ、とか、文化祭のテーマに部長が提案した「江戸川乱歩特集」に票が入らず不採用になったのは残念だった、とか
私のツボに入る描写が数多くありました

特に事件が起きるでもない
図書部員達の部活動生活
ここに描かれている「部室」が本当に居心地良さそうで、大袈裟に言えば「ウットリ」しちゃいます

不満を言えば
期限内に6冊借りて返す、を繰り返す転校生を、もっと表に出して欲しかったな

我が母校には図書部なんて無かった!
あったら絶対入部していたのに!


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