中山可穂「猫背の王子」

中山さんのデビュー作
中山さんでこれまでに読んだのは「弱法師」「サグラダ・ファミリア」「サイゴン・タンゴ・カフェ」
「猫背の王子」と比較して、随分と成熟したものとなっています

最初に「猫背の王子」を読まなくて良かった、と思いました

主人公、ミチルの生き方が、あまりにも自分に正直で激し過ぎて、読んでいるこちらも振り回されてしまいそう

中山さんは、こういう作品から出発したんだなぁ

ビアンの世界
自分とは縁が無い世界だけれど、人間として生きることに変わりはありません

主人公はビアン
この設定で中山さんを避けている読者がいたとしたら残念
作家が本当に書きたいことが何であるか、読み取る努力が必要です