文春文庫
2012年12月 第1刷
2014年1月 第10刷
対談 中島京子×船曳由美
340頁
昭和初期、女中奉公にでた少女タキは赤い屋根のモダンな家と若く美しい奥様を心から慕う
だが平穏な日々にやがて密かに“恋愛事件”の気配が漂いだす
一方、戦争の影もまた刻々と迫りくる
晩年のタキが記憶を綴ったノートが意外な形で現代へと継がれていく
中島さんは数年前に「さようなら、コタツ」を読みました
感想は…
ごくごく普通、どうってこともないというものでした
それで、本作で直木賞受賞後も中島さんに興味は無かったのですが、山田洋次監督による映画がとても良かったので読んでみました
どうしても映画を思い出しながらの読書となってしまいましたが
視覚的に訴えることで映画のほうが心情がうまく伝わってくる場面があれば、原作の控えめな表現が心に響くところもあったりして
原作と映画の相乗効果と言えるかと思います
タキちゃんが作る食べ物がとても美味しそう
戦争で食料難のなか、食卓が貧しくならないよう色々工夫するところは生き生きとした普通の人々の暮らしが目の前に見えるようで朝の連ドラ「ごちそうさん」のめ以子と重なりました
中島さんの他の作品を読むかどうかは思案中でございます
初読み作品の印象が悪いと、どうもイケマセン…
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