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中島京子「さようなら、コタツ」

2010年08月28日 | な行の作家
7つの部屋の中を描く短編集

表題作
「さようなら、コタツ」
15年使ってきたコタツを捨てて新しい部屋に引越し、誕生日に恋人を招くことになった女性

「ハッピー・アニバーサリー」
久しぶりに訪れた娘の部屋で酔っ払った父親が寝ぼけ眼で見たものは、娘と友人の女性との抱擁

「私は彼らのやさしい声を聞く」
やもめ暮らしの大叔父の住む家で幼い頃の記憶をひもとく姉

など
どれもユーモアと切なさに溢れた内容でした

ですが
一遍
「八十畳」
お相撲部屋の話
新弟子が脱走した夜
眠れないまま自分の新弟子時代を回想する松山
先輩に受けるしごき
『なんだかんだ殴られるようになり蹴られる回数も増え気がつくと飯が抜かれ体から痣が消える日がなくなった』
以前あった痛ましい事件を思い出します
強くなるために必要な「しごき」と「暴力」は全く別物のはず
2度と起きて欲しくない事件ですね


私が
心機一転
引っ越すとしたら
何か捨てるものはあるのかしら
コタツは使ってないけど
コタツみたいに潜り込んだら出られなくなる
精神面での逃げ場所
何だろうな~






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2 コメント

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「小さいおうち」の… (hi-lite)
2010-08-30 09:48:44
中島京子さんの作品ですね。
直木賞受賞して本屋さんに平積みされてました(^m^)b
これも気になりましたが、芥川賞受賞作「乙女の密告」、こっちを先に読んでみたいかなぁ~なんて思ってます。
返信する
hi-liteさん (こに)
2010-08-31 13:24:55
これは少し前の作品ですね
直木賞受賞作品以前、このような作品もあったのか、と思いました
「小さいおうち」も『必』ですよね^^
返信する

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