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ジュンパ・ラヒリ「停電の夜に」

2015年11月18日 | 海外の作家

 

原題「Interpreter of  Maladies」→「病気の通訳」
訳・小川高義
新潮文庫
2003年3月 発行
2012年6月 15刷
319頁

 

 

著者のデビュー短篇集

「停電の夜に」「ピルザダさんが食事に来たころ」「病気の通訳」「本物の門番」「セクシー」「神の恵みの家」「ビビ・ハルダーの治療」「三度目で最後の大陸」

 

何れも、インド人、またはインドからアメリカやヨーロッパへの移民や移民2世が主人公で、大事件がおこるわけでも民族や国家云々を声高に語るでもない、日常の中にある悲喜劇を細やかな観察力で描いていきます

 

読みながら思い出されたのは映画・しあわせへのまわり道に登場する自動車教習所の講師のインド人男性
彼を主人公に置いたら、まるでラヒリの小説世界のようではないかしら
なんて思いました

 

原題「病気の通訳」を邦題「停電の夜に」変えた理由は?
言葉から受ける印象でしょうか
自分は「病気の通訳」のほうが人間の悲哀や可笑しみ満載で好みでした

 

 

 


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2 コメント

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新潮社クレスト・ブックスの文庫化 (narkejp)
2015-11-18 20:01:09
なかなか印象的な本が多いですね。『朗読者』『停電の夜』『パリ左岸のピアノ工房』など。あ、『パリ左岸の~』は文庫化はまだだったかな。
この『停電の夜』の中では、「三度目で最後の大陸」がいちばん好きです。読み返すほどに、味があります。
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narkejpさん (こに)
2015-11-19 07:56:37
海外の御小説の単行本はお高いので文庫化を待つのですが待ちきれないことも多く(^_^;)

「三度目~」は青年期~老年期までを短い話の中に上手く描いていますね。
ラヒリは外国に暮らしながら祖国のアイデンティティをしっかり持つ人々の生き方を描かせたら抜群だと思います。
ところで、殿方にはろくに顔も知らない相手の許に海を越えて嫁いでくる女性の気持ちをもっとわかってあげて欲しい、と思うのですがまだまだ無理な話なのかしらん。
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