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藤沢周平「用心棒日月抄」

2012年09月03日 | は行の作家

 

新潮文庫

1981年3月 発行

2002年2月 57刷改版

2012年1月 92刷

解説・尾崎秀樹

511頁

 

 

主人公の青江又八郎は藩主毒殺の陰謀を耳にしたことから許婚の父親を斬って脱藩し、江戸の裏店に住んで生活の為に口入屋の吉蔵に紹介された用心棒稼業をやっている

ある町人の妾宅で飼っている犬の用心棒だったり、商家の娘の護衛だったり、頼まれてもいない夜鷹の女を守ろうとしたりしながらの日々と、用心棒仲間の細谷との間に生まれる友情、藩から差し向けられる刺客との闘いなどを描いていきます

そして忘れてはならないのが重要なサイドストーリー「忠臣蔵」

赤穂浪人の動きに合わせるかのように青江と細谷は浅野、吉良両家の争いの中心に引きずり込まれていきます

 

剣劇、政治謀略、人情、色恋など、数多くの要素をうまくまとめ上げており文句なく楽しめる時代小説です

 

 

 


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2 コメント

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浪人に生活感 (narkejp)
2012-09-06 20:50:12
これ以前の時代小説では、浪人者は何をして食っているのか、全く分からないのですが、なぜか着物はピシッとしているし、腹を減らしている様子はないのですね。
青江又八郎が、米びつに手を突っ込んで残りの米を計っている場面などは、時代小説に生活感を持ち込んだものとして、たしかに注目に値すると思いますね~。
続きを読まれましたら、ぜひTBをお願い致します。
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narkeipさん (こに)
2012-09-08 16:10:25
貧しい浪人生活、リアルでしたね。
食べるものも無い生活では体力が落ち剣術の腕も鈍る、というところなど、あまり描かれたことが無いですよね。
続編、読んだらまたお邪魔しますね♪


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