ネコ好きSENの洋画ファン

ワン5ニャン9と共棲。趣味は洋画と絵画。ライフワークは動物・野生動物の保護救済、金融投資。保護シェルターの設立をめざす

あがいたがダメだった。(昨日の続き

2019-08-06 11:49:32 | ネコ大好き★

 

 

昨日の続きである。

 

昨日、おらは我慢しきれずとうとう

「〇〇を返してください。悲しくて何も手につきません」

とメールしたのだ。

 

いけないことだとわかっていたが

ほかにどうしょうもなかった。

 

 

そして、帰ってきてくれる、と儚い夢を抱いた。

(儚い(はかない)と夢、っていう字は似ているね。

いま気がついたよ

 

もしかしたら〇〇は帰ってきてくれる

から

きっと帰ってきてくれる

ぜったいに帰ってくる

と思った。

 

 

そして、数時間後

我が家のプロムナードに

団体さんの車が入ってきた!!

 

「〇〇が帰ってきた!」

 

飛び出すおいら、

しかし車から降りてきた団体さんは手ぶらだった。

 

「なんだ、手ぶらか」

「いいところにもらわれたよ。

若いご夫婦で、戸建ての家だし。こっちが言わなくてもすぐに写真を送ってくれてね」

 

 

アイパッドを開く団体さん。

確かにきれいな室内だ。

我が家と違ってゴミ一つ落ちていない。

 

〇〇の写真

見るだけで胸が苦しくなってくる。

 

みがかれた階段の途中で、こっちを見ている〇〇

ご飯をうまそうに食べている〇〇

 

だが

写真にうつる〇〇はとても幸せな表情とは言えなかった。

ぼくの家ではこんな表情はなかった。

 

 

「寂しい顔をしているじゃないか」

「そりゃあまだね。しかたがないでしょう。

でも二人ともすごく気に入ってくれて

この子は幸せだよ」

 

 

それはあんたが思う幸せなんだろう、と思った。

 

まいどまいどきれ~~~にお掃除が行きとどいてる部屋で

ご飯食べさせてもらえたら

あんたらのいう「ネコさんは幸せ」なんかね、と思う。

 

ひとりぽっちで幸せなんかね。

 

なにがなくたって

生まれ育った兄弟といっしょが一番いいに決まってるじゃないか。

ずっとずっと

いっしょで

ネコが大好きで飼い方のすべてを理解している飼い主と

大好きな兄弟と楽しく日々を過ごせるなら

その以上の最良なんてないじゃないか。

 

兄弟を飼っているおれが、これ以上は飼えない、っていうならしかたがないが

飼える、っていうのを

飼わせてくれと懇願するのを

飼わせないのは

子ネコのためでなく

あんたらの都合なんだろう。

 

まだ引き渡し時の翌日なのに「もう無理」というのは

ネコのためでなく

あんたらの面子なんだろう。

 

おれに相手の住所も電話番号も教えないのは

直接行動されたら困るからなんだろう。

 

 

この団体から抜けよう。

おれはもう辞めよう。

 

 

 

 

今頃さがしているだろう。

お兄ちゃんはどこにいるの

弟はどこにいるの

 

どうしていないの

 

泣いているだろう

 

そしてひとりぼっちで眠る

 

夕方

飼い主さんが帰ってきて

食事をし

愛撫をされて喉をならし

やわらかいベッドで眠る

 

だけどふと

夜なく蝉の声に目を覚まし

まわりをみる

 

誰もいない

どうしていないの

あの暖かな

優しいぬくもり

悲しさに小さな声をもらす

 

そして

何日かが過ぎ

似たような日々を過ごし

 

やがて

秋となり

 

涼しげな気配に目を覚ました時

ふとまわりをみる

 

なにもない

いつものように

なにもない

 

わたしは何を探しているのだろう

いつも

何を見たいのだろう

 

わからない

 

でも

前に何かあったような

それは何だったのか

確かにあったはずの

なにか心を濡らしたものが

それがなんだったのか

 

だんだん思い出せなくなる

 

もう

まわりを見ることもなくなる

 

日々に慣れ

生活に慣れ

 

 

でも

ときどき

なぜか

やわらかい日差しの中に

ふと

何かわからないものがこみあげてくる

 

それがなんなのか

思い出せないけれど

 

遠い昔

 

ずっとずっと遠い昔に

なにか

心が溶け込むようなぬくもりのあったことを

 

すぐ横に

優しい眼差しがあったことを

 

よくはわからないけれど

わからないけれど

 

思い出すのです

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 



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