ゲームソフトの週間販売本数からゲーム市場を分析する記事の第58回。
毎週のゲームソフトの販売本数を予想するYSO3の参加型企画「Y1」もよそしく!
→ファミ通TOP30(ファミ通.com掲載データはログが残らないため、YSO3のメインBBSにコピペ)
※前作データ等はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。
■3DS「New スーパーマリオブラザーズ2」は発売3週目で79万本、前作の半分程度
今回は3DS「New スーパーマリオブラザーズ2」が首位に返り咲き。発売から3週で79.1万本を販売している。
「New スーパーマリオ~」シリーズは今作で3作目となるが、ここでシリーズ作と販売推移を比較してみた。
3週目までの本数は、DS版の半分、Wii版の4割程度となっている。DS版は14年ぶりの新作2Dマリオ、据え置き機版となったWii版は、さらにマルチプレイを実現するなどインパクトがあったのに対し、3DS版は前2作と比べて驚きが少ないと言われているが、それは販売本数にも表れているようだ。
昨年末には同じ3DSで「スーパーマリオ 3Dランド」が発売されており、さらに今年末には新ハードWiiUにて「New スーパーマリオブラザーズU」が登場予定であり、間に挟まれた今作は、やや苦戦している形だ。
■ハードに対する装着率が大きく伸びる「マリオ」シリーズ
ここでさらに、各シリーズ作のハードに対する装着率推移を調べてみた。
※累計装着率は2012年上半期時点のデータ
3DS版の装着率は発売3週目時点で11.3%と、やはり前2作より低くなっている。しかし今回調べた「マリオ」シリーズ2作は、グラフのとおり、装着率は発売直後よりも数年後の方が高くなっている。ソフトの販売本数がハードが売れた後からついてきていると言えそうだ。
ファミ通が公表した2012年上半期ソフト販売本数TOP100のデータをみても、DSの「New スーパーマリオブラザーズ」は61位、「マリオカートDS」は83位にランクインしているものの、DSの黄金期を支えた「脳トレ」や「どうぶつの森」はランクインしていない。DSのミリオンタイトルの中で、現在も大きく動いているのは「マリオ」シリーズのみとなっている。
つまり3DS本体の販売が順調ならば、「New スーパーマリオブラザーズ2」にも大きな伸びが期待されるし、例え3DSが累計2000万台止まりであっても、Wii版のような装着率の伸びを示せば、Wii版の本数に迫る累計400万本程度も可能だろう。
ちなみに3DS本体は今回の集計期間で累計700万台を突破した。そこで、以前に掲載したグラフを更新してみた。
3DS LLの発売で加速した感のある3DSだが、DS Liteの発売で社会現象とまで言われた当時のDSの勢いには水を空けられつつある。「Newマリオ2」や「鬼トレ」といったDS時代の大ヒット作の続編がプラスに働いているのは間違いないと思われるが、3DSならではの大ヒット作を生み出さない限り、この差は開く一方なのかもしれない。
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※前作データ等はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。
■3DS「New スーパーマリオブラザーズ2」は発売3週目で79万本、前作の半分程度
今回は3DS「New スーパーマリオブラザーズ2」が首位に返り咲き。発売から3週で79.1万本を販売している。
「New スーパーマリオ~」シリーズは今作で3作目となるが、ここでシリーズ作と販売推移を比較してみた。
3週目までの本数は、DS版の半分、Wii版の4割程度となっている。DS版は14年ぶりの新作2Dマリオ、据え置き機版となったWii版は、さらにマルチプレイを実現するなどインパクトがあったのに対し、3DS版は前2作と比べて驚きが少ないと言われているが、それは販売本数にも表れているようだ。
昨年末には同じ3DSで「スーパーマリオ 3Dランド」が発売されており、さらに今年末には新ハードWiiUにて「New スーパーマリオブラザーズU」が登場予定であり、間に挟まれた今作は、やや苦戦している形だ。
■ハードに対する装着率が大きく伸びる「マリオ」シリーズ
ここでさらに、各シリーズ作のハードに対する装着率推移を調べてみた。
※累計装着率は2012年上半期時点のデータ
3DS版の装着率は発売3週目時点で11.3%と、やはり前2作より低くなっている。しかし今回調べた「マリオ」シリーズ2作は、グラフのとおり、装着率は発売直後よりも数年後の方が高くなっている。ソフトの販売本数がハードが売れた後からついてきていると言えそうだ。
ファミ通が公表した2012年上半期ソフト販売本数TOP100のデータをみても、DSの「New スーパーマリオブラザーズ」は61位、「マリオカートDS」は83位にランクインしているものの、DSの黄金期を支えた「脳トレ」や「どうぶつの森」はランクインしていない。DSのミリオンタイトルの中で、現在も大きく動いているのは「マリオ」シリーズのみとなっている。
つまり3DS本体の販売が順調ならば、「New スーパーマリオブラザーズ2」にも大きな伸びが期待されるし、例え3DSが累計2000万台止まりであっても、Wii版のような装着率の伸びを示せば、Wii版の本数に迫る累計400万本程度も可能だろう。
ちなみに3DS本体は今回の集計期間で累計700万台を突破した。そこで、以前に掲載したグラフを更新してみた。
3DS LLの発売で加速した感のある3DSだが、DS Liteの発売で社会現象とまで言われた当時のDSの勢いには水を空けられつつある。「Newマリオ2」や「鬼トレ」といったDS時代の大ヒット作の続編がプラスに働いているのは間違いないと思われるが、3DSならではの大ヒット作を生み出さない限り、この差は開く一方なのかもしれない。
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