ゲームソフトの週間販売本数からゲーム市場を分析する記事の第51回。
今回は遅れて月曜日更新です。
(ゲームソフトの販売を予想して精度を競うサイト「YSO3」もよろしく!)
コンシューマソフト週間販売ランキングTop20(4gamer.net/メディアクリエイト調べ)
※上記の週間販売本数以外のデータ(前作データ等)はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。
■「ファイアーエムブレム 覚醒」は携帯機向けのシリーズ作品としては最高の出足に
今回の首位は「ファイアーエムブレム 覚醒」(24.3万本)。いつものようにシリーズ実績を眺める。
初週本数は、おそらくSFC「紋章の謎」(出荷77万本)よりは少ないが、
携帯機向けのシリーズ作品としては最高の出足になっている。新しいキャラクターデザインや新システムを
大量のテレビCM等でアピールできたのが好結果に結びついたようだ。
また、今作「覚醒」がDSの2タイトルと同様の販売推移をたどれば、累計本数はSFC「聖戦の系譜」と
同程度の40万本前後まで見込めそうだ。
■携帯機向けが好調の中、据え置き機では“ならでは”の作品が求められる時代に
今作「ファイアーエムブレム 覚醒」が携帯機向けとしては最高の出足になった理由のひとつとして
DSや3DSの好調を背景に、同シリーズだけではなく、任天堂の従来のシリーズ作品全体で
携帯機での好調が続き、そして据え置き機で本数を落としつつあるという状況がある。
以下のグラフは「ファイアーエムブレム」シリーズの携帯機・据え置き機別の実績。
グラフのメモリの「1」はシリーズ一作目の「暗黒竜と光の剣」(FC)を指し、「13」は最新作の「覚醒」(3DS)を指す。
グラフの長さはそれぞれの累計本数。(「覚醒」のみ、上記の予測の累計40万本を適用)
据え置き機版は減少の一途なのに対し、携帯ゲーム機版は横ばいから上昇に転じているのが分かる。
DSの2タイトルはリメイクだったが、これらが完全新作なら、その段階で上昇していたかもしれない。
さらに、任天堂のほかのシリーズの例として「ゼルダの伝説」をピックアップ。
このグラフでは「1」はN64「時のオカリナ」、「15」は最新作のWii「スカイウォードソード」を指している。
「ゼルダの伝説」シリーズでも、「ファイアーエムブレム」シリーズとほぼ同じ傾向となった。
携帯機の「14」でかなり減少しているように見えるが、これはリメイクの3DS「時のオカリナ 3D」。
リメイクでも、完全新作の「スカイウォードソード」の2倍近くを販売している。
こういった現象の理由は、上述の通りDSや3DS市場の好調があると同時に、GCやWiiのハード市場自体や
それら向けに出された作品が、従来のシリーズユーザーにアピールしきれていないという点が大きそうだ。
しかし、だからといって携帯機向けにばかり注力していては、グラフィック制作を中心とする技術力が
育たないのも確か。また、海外ではなおも、据え置き機のシェアが高い地域が多いという事実もある。
据え置き機のゲームが中心だった時代は「携帯機で出す理由」を求められたが、現在の携帯機中心の市場では
「据え置き機で出す理由」が求められるようになってきている。
「ファイアーエムブレム」や「ゼルダの伝説」等の、携帯機向けが販売の中心となりつつあるシリーズは
携帯機向けの作品が売れているうちに、“ならでは”のソフトで据え置き機版の本数を回復させ、
シリーズ全体で盛り上げていく必要があるだろう。
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・【週刊ゲーム市場分析】“過去最速”の販売となった3DS、真価が問われるのは2年目以降
・【週刊ゲーム市場分析】「GRAVITY DAZE」はオリジナルソフト初週ランキングで上位、DL数は首位の可能性も
・【週刊ゲーム市場分析】「ソウルキャリバーV」はなぜ減少?&PS VITAソフトのダウンロード販売のシェアは?
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■「ファイアーエムブレム 覚醒」は携帯機向けのシリーズ作品としては最高の出足に
今回の首位は「ファイアーエムブレム 覚醒」(24.3万本)。いつものようにシリーズ実績を眺める。
初週本数は、おそらくSFC「紋章の謎」(出荷77万本)よりは少ないが、
携帯機向けのシリーズ作品としては最高の出足になっている。新しいキャラクターデザインや新システムを
大量のテレビCM等でアピールできたのが好結果に結びついたようだ。
また、今作「覚醒」がDSの2タイトルと同様の販売推移をたどれば、累計本数はSFC「聖戦の系譜」と
同程度の40万本前後まで見込めそうだ。
■携帯機向けが好調の中、据え置き機では“ならでは”の作品が求められる時代に
今作「ファイアーエムブレム 覚醒」が携帯機向けとしては最高の出足になった理由のひとつとして
DSや3DSの好調を背景に、同シリーズだけではなく、任天堂の従来のシリーズ作品全体で
携帯機での好調が続き、そして据え置き機で本数を落としつつあるという状況がある。
以下のグラフは「ファイアーエムブレム」シリーズの携帯機・据え置き機別の実績。
グラフのメモリの「1」はシリーズ一作目の「暗黒竜と光の剣」(FC)を指し、「13」は最新作の「覚醒」(3DS)を指す。
グラフの長さはそれぞれの累計本数。(「覚醒」のみ、上記の予測の累計40万本を適用)
据え置き機版は減少の一途なのに対し、携帯ゲーム機版は横ばいから上昇に転じているのが分かる。
DSの2タイトルはリメイクだったが、これらが完全新作なら、その段階で上昇していたかもしれない。
さらに、任天堂のほかのシリーズの例として「ゼルダの伝説」をピックアップ。
このグラフでは「1」はN64「時のオカリナ」、「15」は最新作のWii「スカイウォードソード」を指している。
「ゼルダの伝説」シリーズでも、「ファイアーエムブレム」シリーズとほぼ同じ傾向となった。
携帯機の「14」でかなり減少しているように見えるが、これはリメイクの3DS「時のオカリナ 3D」。
リメイクでも、完全新作の「スカイウォードソード」の2倍近くを販売している。
こういった現象の理由は、上述の通りDSや3DS市場の好調があると同時に、GCやWiiのハード市場自体や
それら向けに出された作品が、従来のシリーズユーザーにアピールしきれていないという点が大きそうだ。
しかし、だからといって携帯機向けにばかり注力していては、グラフィック制作を中心とする技術力が
育たないのも確か。また、海外ではなおも、据え置き機のシェアが高い地域が多いという事実もある。
据え置き機のゲームが中心だった時代は「携帯機で出す理由」を求められたが、現在の携帯機中心の市場では
「据え置き機で出す理由」が求められるようになってきている。
「ファイアーエムブレム」や「ゼルダの伝説」等の、携帯機向けが販売の中心となりつつあるシリーズは
携帯機向けの作品が売れているうちに、“ならでは”のソフトで据え置き機版の本数を回復させ、
シリーズ全体で盛り上げていく必要があるだろう。
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それがポケモン、ぶつ森、モンハンときてコミュニティツールとしてだけ買った人や、昔はしてたけど今は離れていた人達にも普及してる感じです。
逆に据え置きは昔は友達が集まって遊ぶ→一人(オンライン含む)が多くなってるような。パーティーゲーはまた別ですが。
結果携帯ゲームにソフトが集まりやすいような。
個人的にはWIIUで据え置き巻き返さないと携帯ゲーム→ソーシャルゲーにさらに移行していかないか心配ですな。
携帯機は目が疲れてどうも。
それだけに、据え置きの復権には期待したいところ。