【週刊ゲーム市場分析】「マリオパーティ9」「バイオORC」等、GW期間の販売データを振り返る。

2012年05月17日 | 団長は断腸の思い
ゲームソフトの週間販売本数からゲーム市場を分析する記事の第52回。
体調不良で遅れに遅れてしまいました。
4/23-4/29週と4/30-5/6週を2週合算で、流す程度でみてみます。

すでにファミ通データが公開されているので、今回はそちらを引用。→4/23-4/26 →4/30-5/6
ファミ通TOP30はログが残らないので、YSO3のメインBBSへのデータ貼りつけ分へのリンクです。
過去のデータ(前作データ等)はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。


■「マリオパーティ9」は2週で累計30万本突破

この2週でもっとも販売本数が多かったのが「マリオパーティ9」。初週で16.4万本、2週目で14.3万本を販売した。
2週目がゴールデンウィーク真っ只中に当たったこともあり、販売が分散し
初週と2週目の本数があまり変わらなかったのが特徴だ。

ここで、いつものようにシリーズ作品と比較してみる。



「マリオパーティ」シリーズは、DSやWiiのブームに乗り本数を拡大し、DS版は累計200万本を突破した。
今作「9」はさすがに前2タイトルほどの勢いはないが、N64時代の出足はキープしている模様だ。


■「バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ」は本編に迫る出足に

この2週で次に本数が多かったのが「バイオハザード オペレーション・ラクーンシティ」。
PS3版は初週24.6万本、2週目には5.1万本を販売、累計本数は早くも30万本に迫っている。

ここで、近年の「バイオハザード」シリーズの販売実績をみてみる。(移植・リメイク除く)



今作「オペレーション・ラクーンシティ」(PS3版)は、本編「5」(同)の8割近い出足になっている。
また、携帯ゲーム機ではほとんど実績のなかった同シリーズだが、「リベレーションズ」(3DS)も
本編の約5割の本数を販売している。

「バイオハザード」シリーズは、今後もPS3や3DSといった勢いのあるハードでリリースされれば
本編・外伝問わず、そのブランド力を発揮しそうだ。


■オリジナルタイトルとして大健闘「シェルノサージュ」

この2週で健闘を見せたタイトルと言えば、
VITA「シェルノサージュ 〜失われた星へ捧ぐ詩〜」(パッケージ版、初週3.1万本)だろう。
ここでVITAおよび3DSのオリジナルタイトルの初週販売本数ランキングをみてみる。


※「善人シボウデス」は3DS版、VITA版ともにオリジナルタイトルとしてカウントしています。



「シェルノサージュ」はVITAのオリジナルタイトルとしては、「GRAVITY DAZE」に次ぐ出足を見せた。

また、好調の続く3DS市場だが、オリジナルで初週3万本以上は2タイトルしかなく、
新ハードでのオリジナルタイトルの立ち上げは非常に難しいことが分かる。
それを考えると、今作「シェルノサージュ」の立ち上がりは大成功と言ってよさそうだ。

今作は、発売直後はバグの多さが話題になっていたが、問題の多くはアップデートで解消された模様。
今後は「GRAVITY DAZE」とともに、VITAのみでプレイできる有力なオリジナルタイトルとして
本体を牽引していくことが期待されるところだ。


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