【週刊ゲーム市場分析】10年計画「ドラクエX オンライン」が始動、「FF11」に続く成功となるか?

2012年08月12日 | 団長は断腸の思い
ゲームソフトの週間販売本数からゲーム市場を分析する記事の第57回。
お待たせしました、2か月ぶりに連載再開です。久々なので軽い感じひとつ。

毎週のゲームソフトの販売本数を予想するYSO3の参加型企画「Y1」は休まず開催中なのでよそしく!

→ファミ通TOP30(ファミ通.com掲載データはログが残らないため、YSO3のメインBBSにコピペ)
※前作データ等はすべてゲームデータ博物館様(ファミ通データ)より転載。


■Wii「ドラゴンクエストX」は初週42万本、PS2「FFXI」の6倍強のスタート

今回の首位は注目のタイトル「ドラゴンクエストX 目覚めし五つの種族 オンライン」(42.0万本)。
同じくCS向けのMMO・RPGの「ファイナルファンタジーXI」(PS2、2002年5月発売、初週6.4万本)の
6.6倍を販売するスタートを切った。

このタイトルに関しては、初週のパッケージ販売だけで分析するのは難しいが
参考までにデータを掲載してみた。


直近のナンバリングタイトルと比較すると、2割程度の本数。


これまでのWiiの「ドラクエ」シリーズと比べると、やや多い本数となる。


■10年計画の「ドラクエX」、成功のカギは海外か?

PS2「FFXI」のパッケージ販売は初週6.4万本ながら、その後PC版やXbox360版の発売、
そして海外での展開により、有料会員数は最高時で50万人に達した。
また、10年に及ぶサービスの継続により、同タイトルの利益は歴代FFでトップになったという。

「ドラクエX」も10年はサービスを続けると公表されており、同様の成功が期待されるが
懸念されるのは「ドラクエ」シリーズは国内での圧倒的な本数に対し、海外ではそれほどではないことだろう。
参考までに「FF13」と「DQXI」の販売シェアを掲載してみた。



見ての通り、「FF13」は海外で国内の2倍近い本数を販売しているのに対し、
「DQ9」の海外販売は国内の4分の1程度にとどまる。

今回の「DQX」の勢いをみれば、国内のみで「FFXI」並みの有料会員数を獲得できる可能性はあるが
「FFXI」に続く成功を確実にするためには、「FFXI」同様、海外でも多くのプレイヤーを獲得したいところだ。

そのためには、早期にWiiU版の「DQX」を投入し、グラフィックス面でも
海外のプレイヤーにアピールする必要があるだろう。


【関連記事】
【週刊ゲーム市場分析】3DS「ドラクエモンスターズ3D」が、リメイクでは13タイトル目の初週50万本突破
【週刊ゲーム市場分析】PS3「ドラゴンズドグマ」、オリジナルタイトルとしては10年ぶりに初週30万本を突破
【週刊ゲーム市場分析】“過去最速”で普及中の3DS、DSの後継機として真価が問われる「600万台以降」
【週刊ゲーム市場分析】「STARHAWK」は2012年発売の“洋ゲー”としては2位の出足だが・・?
【週刊ゲーム市場分析】「マリオパーティ9」「バイオORC」等、GW期間の販売データを振り返る。
【週刊ゲーム市場分析】「ファイアーエムブレム」が携帯機向け最高の出足、存在感の薄れる据え置き機版
【週刊ゲーム市場分析】2週目の「スパロボ」や、新作「エルクローネのアトリエ」の動きは?
【週刊ゲーム市場分析】DLで利益の半分を叩きだす「GRAVITY DAZE」は、VITAソフトのモデルケースとなるか?
【週刊ゲーム市場分析】ハードを取捨選択しつつ、成長を続ける「プロ野球スピリッツ」
【週刊ゲーム市場分析】PS VITAの“毎週1万台”は本当なのか?


最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (伯爵)
2012-08-13 13:02:16
個人的にも後10年は据え置きのソフトはDQXだけでいいかなと思ってるところです。
返信する
Unknown (きゃめ)
2012-08-13 17:01:09
よし、5年くらいしたら参戦しよう。
返信する

コメントを投稿